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待つこと

朝の冷たい空気の中で
面接の質問を繰り返しながら
息子と歩いた道

この道を登校する息子を思い
出来ることは
見守り
待つことだった

あの日
結果よりも
すれ違うことの怖さが大きくて…
小さな頃に
待っても来なかった母を思い出し
どうか すれ違わないで…と
数時間待った

もし1人で自宅に帰り着いたら
良く帰れたね…とほめたいと思った

私がやりたかったのは
きっと
これだったのかも知れない

待つこと
ほめること

自分にしてあげられなかったことを
思い出しながら…

自分の高校入試に
受験票を忘れたこと…
取りに帰り、持ってきてくれた父のことを
思い出していた。

今日2024年1月26日に
私は 母と父のことを思い出しながら
息子を待った

2時間がすぎたころに
見慣れたシルエットが歩いてくる
苦笑いしながら
寒かった…と笑った

会えてよかった

あなたに
会えてよかった

母は あなたの母でよかったと
心から思う

ありがとう

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