昔書いた文章

最近はちょっと開店休業中ですが、昔はブログを書いてました。

そこで書いていた文章をちょっとこちらにコピペしてみます。2012年に書いた文章です。読めば、ああ、あの件かと皆さん思い起こしていただけるのではないかと思います。

この件も含め、状況は多くの方々が願った方向には行っていない。むしろより深く重くなっていっている。そんな気がします。

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2012.07.12
保護者説明会


ただいま世間で話題沸騰中?の件に巻き込まれてしまった我が家。もうマスコミ何社からマイク突き付けられたことか。

亡くなった彼は次女の知っている子でした。クラスは違いましたが。
昨年10月に事が起きて、その後の説明会にはヨメさんが出ていたので話はそれなりに聞いていたのですが、今日は私もヨメさんと行ってみました。途中、どこかの局から「ICレコーダー持って行ってくれませんか」とか持ちかけられたりもしましたが、すっぱり断って受付を済ませ会場の体育館に入りました。

内容は・・・ただの説明会でした。教育委員会と学校の上層部が、とりあえず説明したという実績を残すために設けられた場であったように思いました。亡くなった子に黙禱をささげることもなく、その担任を呼ぶこともなく(※呼ばなかったのは校長の判断だそうで)、ただ経緯の説明を続けた学校側に、保護者側からは手厳しい意見が続出しました。説明会を2時間で切り上げようとした時には、さすがに皆はどよめいて、さらに1時間続くことになりました。


質疑応答タイムで、質問に対する彼らの回答を聞いていると、彼らは自分たちの置かれた状況をよく分かっていないことはよく分かりました。学校・教育委員会と保護者・生徒間との認識のズレは相当なもんです。確かに教育行政には聖域と言われるに相応しいものがあるようです。
亡くなった子の父親が来られていて謝ってはったのですが、その方の前で「あの件から」とか言ってのけるその神経には開いた口がふさがりませんでした。教育長は、いじめが彼の死の要因のひとつだと認めても、主因だとする気は未来永劫ないようでした。コッシー市長は裁判を続ける気はないようですが、この御仁は真相を究明するため裁判は下りないんだそうです。ふーん、どっちが大津市の見解なんだろ? 

今回の件への一連の対応にはどんな問題点があって、これからどうするのか何の説明もありませんでした。
今後こういうことが起こった時、警察を呼んでくれますかという問いにも、校長はゴニョゴニョ何か言ってましたが、とうとう自分の口から「警察」の二文字は言わずじまいでした。
私の仕事でこういう報告会をやった時、彼らのような答えをしようものなら、10秒以内でお客さんには席を立たれていたと思います。そんなどうしようもない説明会でした。

有意義だったのは、彼らの顔が向いている方向は、子供たちや私たちの方向ではないということがハッキリ分かったことだけです。亡くなった子もこのままでは浮かばれないです。



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当時、加害者だった少年たちは、もうとっくに成人を迎えています。私の次女と同い歳なのですから、当然分かります。

亡くなった子の家には、今でも命日には当時のクラスメートたちが集まっています。

この件は、裁判の結果がどうなろうと、まずは加害者たちが自分たちのしたことと向き合い、遺影に手を合わせないことには前には進まないと私は思っていますし、現状は全然進んでいません。進むとも思いにくいです。残念ながら。

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