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笑いの洞察

要は体験である。自らの体験を通してしか人は人の話を笑わない。自分が見てないものを例えられてもぴんとこない。自分が起こしたことの心理ならば理解はできる。その都度相手の状況を鑑みて何を体験したか、あるいは何を追体験させるかを考えて言葉を当てはめていく。そこに笑いがある。共感してこその笑いは生まれると言うのはそういことである。笑いが起こせたか起こせなかったかというのは、「共に感じられる」ように持って行けてるかどうかである。
矢印がどこに向いているか、矢印とは相手の注目がどこに向いているかである。矢印があるところに集中があり、緊張がある。そこの心理に添うことができれば表現の巧緻下手に関わらず笑いは手の内になる。
つっこみは流れを止めるなり変えるなりする。なのでつっこみは他よりも早くなければならない。危険を素早くみつけ安全に舵を切る。人よりも見極めが遅かったり理解が遅ければつっこみは天然ボケに落ちる。
人間性はセーフティーネットである。人間性は根本ではない。だが重要である。信頼されていればだいぶやさしくなる。好かれる必要は必ずしもないが、信頼できる裏打ちは必ずしなければならない。
家族に対するときの自分が一番の自分である。それを出さなくてはならない。リラックスしていて自信を持って余裕を持ってふざけている。その自分を出さなくてはならない。
どんなボケもつっこみも、ここを起点にして、ここに反することのないように選んでいくべきだ。自然な自分が一番出るのが、個性の放出であり、赤の他人に愛される近道であり、笑いを手にする正道なのだ。

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