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フリーランスコーチ3年目の生存戦略

CTIジャパン代表 平田淳二さんやPCC 宮本大輝さんのツイート、20代コーチコミュニティ「COACH X」のSlackにある#生存戦略部の影響を受け、「自分がコーチ業中心のフリーランスとして、どのように生存してきたか?」を振り返りたくなりました。

フリーランスもコーチも、ゴールやゴールに応じた山の登り方は人によって異なり、正解はありません。でも、「色んな考え方があります」ではおもしろくないので、「自分こそが正しい!」という深夜テンションで書きます。


私のプロフィールやコーチ歴については、HPをご覧ください。

1. 現状とこれまで

まず、コーチとしての現状とこれまでの歩みを共有します。

現状

・合計セッション時間:約450h
・月のセッション時間:約15〜20h
・クライアント数:約15名

・クライアントの層
 - 男女比:4:6
 - 年齢:約半数が20代、30代が少し、40代はさらに少し
 - 職業:約8割が会社員などの組織人、その他は経営者とフリーランス

・コーチ登録しているサービス
 - ZaPASS Coaching|ビジネスパーソン向けオンラインコーチング
 - Social Coaching|社会起業家特化型コーチング
 - Studyship|勉強・習慣化コーチング

・仕事におけるコーチングの割合
 - 収入:約4割
 - 労働時間:約1割(セッションおよびクライアント対応以外の業務も含めると2〜3割)

これまでの歩み

・2018年秋:こばかなさんの発信で、コーチングに興味を持つ
・2019年10月〜2020年1月:大学でコーチ・エィ執行役員の授業を受ける
・2021年2〜7月:ZaPASSコーチ養成講座で学ぶ
・2021年3月:¥1,000/回で、初めて有償契約(インスタ経由、大学の友人)
・2021年5月:¥5,000/回に値上げ
・2022年5月:ZaPASS認定コーチ試験に合格
・2022年7月:¥10,000/回に値上げ
・2023年1月:¥14,300/回に値上げ
・2023年1〜3月:9連続で口頭契約し、セールス・クロージングの感覚を掴む(ただし、口頭契約後のキャンセルを含む)

また、こちらはZaPASSのコーチ試験に合格した時に作ったスライドです。

ZaPASSでコーチングを本格的に学び始めてから、ZaPASS認定コーチになるまでの約1年半、モチベーションが大きく停滞する時はあったものの、最低でも月10セッションは続けました。停滞期もセッションを続けたことで、実績と実力が伸び続け、今の自分があると感じています。


2. 私の生存戦略

本題の「自分がコーチ業中心のフリーランスとして、どのように生存してきたか?」について、書きます。

コーチングの腕を磨く

言うまでもなく大切です。2022年までは「自分なんかが本当に貢献できるのか?」と思うことが多かったですが、今はクライアントがたとえ40,50代の優秀なマネージャーや経営者でも、「なにかしら役に立てるだろう」と思える程度には、自分の腕を信じられています。

ただ、ICF認定のコーチングスクールを立ち上げられるレベルのプロコーチや、孫正義のような思考も感性も非常に鋭い方がクライアントだったら、現状では「いただくお時間に対して、貢献できないんじゃないかな…」と感じてしまいそうです。

なので、「コーチングしてるの?」とどんな人に聞かれても、自信を持って「はい。受けてみませんか?」と言えるよう、もっと腕を磨きたいです。


「コーチングで食う」より、まずは「生存」

独立したての頃は、「一刻も早くコーチングで稼げるようにならなければ」と焦って、空回りすることが多かったです。

しかし、人生は(たいてい)長いです。アスリートやアイドルのようなタイムリミットがある仕事なら急ぐ必要はありますが、コーチは「健康な身体さえあれば、いつでもどこでもできる」という特性上、無理なく続けられる自分らしいスタイルを、長期の目線で築いていくことが大切です。

なので、「すぐ成功しなければダメだ」という執着を味わい切った上で手放し、まずは健康な心身を保ち続けることを最優先にして、その土台の上でコーチング(の技術・ビジネス)を育てていきます。

私の場合、収入の約半分がコーチングである一方、2023年8月現在は6社から仕事をいただいており、もしコーチングがまったくできなくなったとしても、また逆に万が一業務委託先が1,2社潰れたとしても、食ってはいける状態です。

このような経済的土台があるからこそ、心に余裕を持ってコーチングを育てることができています。


ストーリーメイキング

これは、「コーチとしての成長ストーリーに、クライアントを位置づける」ということです。漫画の主人公が成長するストーリーに、いろんなキャラクターが登場するような感じです。

「うまくなってから/自信がついてから、有償セッションを始めよう/値上げしよう」と身構えるのではなく、「コーチとして成長していく過程に、いろんなクライアントがいてくれた」と振り返れるようにしましょう。

成長した後のストーリーしかない主人公は変ですよね。

私の場合は、無料でセッションを始めた頃から¥5,000/回に値上げするまで伴走させていただいたクライアント、¥5,000/回から¥14,300/回に値上げするまで伴走させていただいたクライアントがいました。

彼らがいてくれたおかげで、時には厳しい言葉もいただきながら、自分を過小評価・過大評価することなく、実力と自信が身につきました。

また、他者の事例でいいなと思ったのは、こちらです。ただし、駆け出しの頃に受けてもらった人は、未熟な第一印象が残り続けるリスクはあります。

①コーチングスクールに通い始めると同時に、100人無料コーチングを開始

②スクール卒業時には、自分のコーチングを体験した人が100人いて、人や仕事を紹介してくれるコーチ仲間もたくさんいる

③コーチとして実績を積むにつれ、じわじわとご縁が広がる


先行者利益

Googleが後発だったように、「先行者だから必ずうまくいく」というわけではないのですが、概ね原則として先行者利益が成り立つと思っています。

というのも、コーチング業界が新しく、空いているポジションがたくさんあるからです。コーチングは1970年頃に欧米で生まれたとされ、日本では2000年代前半と2015年頃にブームが始まったと私は認識しています(諸説あります)。

そんな新しい業界なので、個人レベルなら、自分の強みや経験とかけ合わせていけば、 なにかしらのポジションを築くことはできます。

私自身、既に築いている部分もありますが、まだまだどんなポジションを築いていく模索しています。


プラットフォームに登録する

信頼しているコーチがいるプラットフォームに登録しましょう。

また、新しいプラットフォームを見つけたら、初期に登録させてもらうのも有効です。まだサービスが安定しないうちから実績や経営者との信頼関係を築くことで、単なるコーチ業だけでなく、サービス自体の運営業務や、コーチの採用・育成・マネジメントなどで頼ってもらえる可能性があります。

といっても、そんな合理性だけでは働けないので、結局は共鳴できるか否かが重要なのですが・・・。


マーケティングとブランディングに答えはない

この2つは、そもそもやらない選択肢があります。

本当に実力があるコーチならリピートと紹介中心でやっていけますし、そこまでのレベルでなくともプラットフォームやコーチングの会社でコーチをやるといった、マーケ・ブランディングを捨てる選択肢があります。

なので、試しにやってみてもいいですし、興味がないからやらない、苦手だからやらない、というのもアリです。

私自身は、まずマーケティングは現時点ではあまり必要性を感じておらず、おそらく無意識的に色々やっているものの、本当はやった方がいいことも見逃しているかもしれません。

一方でブランディングは意識していて、いまの自分の全体像を伝え続けることを、リアルでもSNSでもWebでも大切にしています。その結果、少しずつですが着実に問い合わせが増えています。

一時期は、「知識やノウハウのシェアだったり、THE 自己啓発みたいな投稿をしなきゃいけないのかな」と悩んだ時期もありましたが、私には合わないので、このスタイルに落ち着きました。

▼インスタグラムのプロフィール


セールスは答えがある

マーケティングとブランディングに答えはないと思う一方で、セールスは一定の答えがある領域だと思っています。ここで言うセールスとは、潜在的・顕在的に私のコーチングを必要としているクライアントに「コーチングを継続したい」と思ってもらうための関わりです。

いまの時点で、セールスにおいて自分が大切にしていることを記載します。

①熱量のある在り方
第一に、熱量こそ人の心を動かします。自身の在り方が整い、熱量が高まってきた頃から、継続率が高まりました。なので今は以前よりも、自分の心身の健康を大切にしています。

②マインドセット
コーチ3年目になってから、コーチングの定義を「対話・コミュニケーション」から「パートナーシップ(関係性)」に修正しました(ICFの資料も参考にしました)。

意図は、「提供してもらって享受するサービス」という質感を拭い、お互いに全力でコミットする時間・関係性と認識してもらうことです。

また、開始前にクライアントに「私は全力でいくから、あなたも全力で」と伝えるようにもしています。一番避けたいのは、「私はお客様で、良いサービスかどうか見極めてやる」という評価者の姿勢で受けられることです。


③継続意思の確認は、想いを伝え切ってから
クロージングの際、いきなり「継続意思はどうですか?」などと尋ねるのではなく、まずは「これからあなたが歩んでいった先の景色を、一緒に見たいです!」などとプロポーズするくらいの気概で想いをぶつけます。

もちろん押し付けはしませんが、「私は心から、こういう関係を望んでるよ!!」と気持ちを伝え切るのが大切です(全力で)。

ちなみにある時は、全力すぎて説明スライドを挟むのを忘れました。ですが、気持ちを伝えることに比べれば、流れのスムーズさなんて些細なことです。

そういう意味では、スライドをつくったりロープレしたりといった準備は必要ですが、本質じゃないと思っています。


④お互いに気持ちが乗る金額にする
クロージングでは、互いに気持ちを伝え合い、コーチングを続けていくイメージを膨らませた上で、お互いが納得できる金額に着地させます。

私は「自分のサービスに、これくらいの価値がある」と思ってプライシングをしているので、基本的に値下げはしません。

ですが、学生など定価で払えない事情があるものの、「いま伴走させてもらうことで、この人の人生はとても輝きそう!」と痛烈に感じた時は、自らこの原則を破ることもあります。


3. これからの生存戦略

2023年は年始から人生最高の勢いで進んできたのですが、4月頃からその勢いも少しずつ弱まり、ヴィパッサナー瞑想に行った7月は、毎日どこに進んでいくべきか考えていました。

出た結論は、引き続き「”心と行動が一致し、熱量ある人を増やす”というMissionを胸に、必要としてもらえる方にコーチングを届ける」というシンプルなものです。

その上で、「ゴールや戦略をもっともっとクリアにして、本当に重要なこと以外は捨てなきゃいけないんだろうな」と悟りつつあります。

なんの目新しさもない、地味な答えですが、特殊なことをしたいわけではないので、必然的に当たり前のことを地道にやるしかないのかなと受け止めています。


【告知】
「心と行動が一致し、熱量ある人を増やす」という想いで、コーチングを提供しています。

コーチングでは、あなたの人生にのみ耳を傾ける、静かな時間を提供します。人は、話を遮られずに聴いてもらえることで、安心して本音と向き合うができます。

そしてその先に、1人ではたどり着けない「想像を超える未来」にたどり着くことがあります。人の人生ですので、どういう変化が起こるかは人それぞれですが、「心からなりたい自分」の解像度が高まった結果、火がついて、目の色が変わる方を何度も見てきました。

コーチングに興味がある方は、まず以下より30分の無料相談をお申し込みください。

▼内容
・コーチングがどんなものか知りたい
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そして・・・コーチングを学びたい方は、ぜひZaPASSをご検討ください◎


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