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「海が走るエンドロール」うみ子さんのもやもやの言語化をモデルに育児する

\むずかしい子育てにあたらしい風を/
発達障害、HSC、不登校、里子…生きにくさをもつお子さんとの日々に奮闘中のママや支援者が、行き詰ったときに明日も歩みを続けられたらいいな。マインドフルネスをベースにした講座を実施しています。
小林ふみこ(臨床心理士・マインドフルネス)です。


【今日のお話の目的】

前回のお話。

↑大人の行動の背景にある、目に見えないものに気づいておくことが、子どもとの日々に大事とお話しました。

今回は、目に見えないものの言語化するヒントとして、『海が走るエンドロール』をご紹介しますね。


『海が走るエンドロール』とは


たらちねジョンさん作・秋田書店の漫画です。

夫に先立たれた65歳の女性が、
美術大学に入学し、映画を撮るお話です。

あさイチで、主人公の女性が魅力的と
紹介されていてブックオフで早速購入。

主人公のうみ子さん、本当にすてきで、あさイチに感謝。

うみ子さんのモヤモヤの言語化シーンが好き。


うみ子さんのリビングでのメモ。
うみ子さんが、もやもやした気持ちや考えを言語化するシーンが好き。

自分の傷や過去など、これまで母や妻として生きていたら全く気づかなかった繊細な心情に目を向けていく姿です。

その心情を原動力に映画を撮っていくことになり、作り手の生みの苦しみも表現されています。

大学院の心理士の恩師が、

ちいさなメモ帳を寝室やバックなどすぐに手に取れるところに携帯し、ふと頭に浮かんだことを忘れないように書く」と話していた姿とつながります。

(当時、寝ても覚めてもカウンセリングとは…。マネできません…と思っておりました。すみません…)

カウンセリングに来ている方を理解するために、非役立つと話されていた記憶があります。

映画の作り手と心理士。まったく違う仕事に見えるけれど、あんまり変わらないのかもな…と思ったりしました。

ちなみに私もアイパットにメモするの好きです(くだらないメモが沢山ですw)

行動の意図を必ず持ちなさい


その恩師に大学院のとき言われた言葉。

プレイセラピーでの行動、
カウンセリングでの発言。

「その意図を必ず持ちなさい」
「伝えられるようにしておきなさい」

保育園でも幼稚園でも
療育でも家庭でも

子どもと関わるときに
「なんで、わしは、こう行動したのか」

自分で知っておくことが次の一手に繋がります。

例えば、プレイセラピーでの1場面では

「剣で叩いてきた子に対面して、なぜ、
両腕をクロスさせ自分の胴体を守ったのか」と尋ねられました。

そのときに、
自分にも隠しておきたくなる
見たくない理由もあるかもしれません。

「正直、子どもが可愛くない」とか
「正直、自分を守るのに精いっぱい」とか…。
「イライラしてた」とか。

いろんな感情があって当たり前。

でも、開き直り。ま、いっか!!ではなく。
理由を自分で知っておけば、
次に必要な行動や方向性が分かりやすくなる。

今は難しくても、落ち着いたとき
必要な方向性を見失わないでおけば、
自分に、子どもに必要な行動が
選べるかもしれません。

うみ子さんの「わたしってこうだったのね」


ネタばれになるから、
いろいろ伏せておくけれど、
5巻。
映画から離れていた自分の理由に気づく瞬間が痺れた!

子育てで言えば…

「子どもから離れたい」
「母親やめたい」

にこやかなことばかりでない日常。

そのとき、母や支援者が
「離れたい」
「優しくしたくない」

とか思うのが最低なのだろうか。

最低だから、
見ないふりしていいのだろうか。

そんな思いは母親や支援者として
持つべきではないのか。

正解的な義務的な
育児(保育)を表面的
するのでよいのだろうか。

一方、

その深い理由を自分で言語化して、
自分に必要なケアをするのはどうだろうか。
私ならセルフコンパッションの瞑想。

日々、時間がない中でもやもやを言語化するって
慣れないと大変かもしれない。

でも、やってみると案外楽しい。

見えないものの言語化を
してみたくなる漫画です。

言語化の先輩として
「うみ子」さんはとっても
私に気づきをもたらしてくれます。

まとめ


「海が走るエンドロール」でのうみ子さんのもやもやの言語化が好き!!

子どもと関わる大人が、自分の行動の言語化をしてみるヒントになるのでは。

というか、
なんか(言語化と言ってるのにすんません)面白いので、難しい話はさておき読んでみてね。


ちなみに、
マインドフルネス子育てワークショップ
次回は、9/29日 13;00ー14;30
詳細はこちらです。

https://mosh.jp/services/196230

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