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きのねは9/7で2周年を迎えました。

2018年9月7日、きのねはグランドオープンしました。
資本ナシ。人脈ナシ。「ゼロからのスタート」とはこのこと。
「いつか人(作家)が気軽に集まれるスペースを持ちたい」
きのねを立ち上げる前、中崎町でほぼ使われておらず倉庫になっていた小さなギャラリースペースをお借りして、毎月5名ほどで組んでいただくグループ展(月会)を開催していました。

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(この時はちょっと人数多めでした)

この時の繋がりだけがアートの世界でのてんちょーの唯一の財産でした。
もちろんいい思い出なのですが、このギャラリーは今でも決して十分な空間ではなかったと思います。スポットライトが少なく少し暗く、総面積も大きくありません。てんちょーも当時は会社員をしながらだったため、別の方に店番をお任せしており、自身は土日や仕事後に在廊をしておりました。
やはりいつかはちゃんと自分の場を持ちたいと考えていた2018年4月末頃、急遽この場所が使えなくなるという報告を受けました。
同時に、今きのねがある物件の借主が神戸へ引っ越すため、空き家になるという話が発生。当時努めていた会社を退職し、開業して今に至ります。

2年目で初めてご挨拶をした方向けに改めてきのねのスタートのお話を少しさせていただきました。
さて、2周年です!
以下大変雑なブログじみた書き方になりますがご容赦ください。

文章を書くのが大変苦手な為、簡単にまとめていきます。
1年目はとにかくギャラリーを継続させることに手一杯でしたが、2年目、特に今年に入ってからは見応えのある企画も組めたと思います。
最近になって当店を知った方の中では一部「エビフライのところ」と言われているようですが、はい、今年1月いきなり「エビフライ展」というグループ展をぶつけました。大変反響があり、出展作家と一緒に盛り上がれた良い年明けのスタートダッシュであったと思います。「表現を楽しむ」をコンセプトにしているからには表現することそのものを楽しめる企画をせねばとは常に考えております。元々「牛乳パック展」というキャッチーなものを過去に生み出してしまったこともあり、それに負けないテーマを組まなければという謎のプレッシャーもありました。
3月に開催したグループ展“cute”では300名近くのご来店、そして参加作家様の中から数名個展企画を決めていただくなど良いご縁をいただいております。この流れを今後もっと実現させていくことが今後の一つ課題です。
6月のやまだ氏個展「やまだ」では初のインスタレーション展示を行い、空間の可能性を見ました。まさに「作品(の世界)にのまれる」といった感じを体験することができた大変素敵な展示会でした。

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1年目よりもある程度知名度も上がり、レンタルでの企画が充実してきたことも特徴的です。まったく事前のお付き合いのない作家様からのレンタルのご依頼も生まれるようになりました。そこから今度はこちらからお声がけして関係を継続させていただいている作家様もいます。つながりがどんどん増えてきている実感も2年目に入ってからです。
全てが相変わらず新鮮で、2年目とはいえ未だスタートダッシュの真っ最中であると思っております。そんなスタートダッシュを挫かせる事件がこの新型コロナという世界的な災難です。
幸い完全中止になった企画はほぼありませんが、これ以上の不安の種はありません。「これからのギャラリーの在り方」という漠然としたテーマに未だ答えは見出せておりませんが、通販やWEBでの発信など少しずつ袖を広げていこうと思います。
新型コロナの影響により日常の過ごし方も変わってきましたが、その中でもやはり作品を直接鑑賞する体験は失ってはならないことを今年の緊急事態宣言の中確信しました。今後も作家様が作り上げた世界を発信していくことに努めて参る所存です。

周年記念展について
2周年記念展では20名の作家様にお集まりいただきました。
きのね開業前から繋がりのある方をはじめ、今年ご挨拶したばかりの方と出会うタイミングにはバラつきがありましたが、今後も良いお付き合いをしたい作家様ばかりです。(もっとたくさんの方にお声がけしたかったのですが、壁のスペースが全然足りず、泣く泣く絞らせていただきました)
周年記念は純粋にきのねとしてお付き合いがあった方々(の作品)ばかりが並び、これだけの方たちに支えられてきたということを可視化できた意味でも幸せな時間でした。この景色をまた見られるように頑張っていこうと思える展示会でした。

今月より3年目。3年目のきのねの姿をお見せしていかねばなりません。
とはいいつつ、やることはさほど変わらず。作家のみなさんとできることを面白くやっていくことに尽きます。
まだまだ魅力的な企画がたくさん控えており、実現できることが今から待ち遠しいものばかりです。その思いをきちんと形にしてみなさんにお見せできるようにすることがギャラリーの仕事です。
きのねの良さとは。強みとは。なぜきのねで展示をしてくださるのか。何を改善していけばいいのか。などなど。
まだまだ作家様とのコミュニケーションが足りないことを自負しておりますので、そういったことをもっと話せる3年目にしたいなと思っています。
もっと広く愛される、もっと気軽に立ち寄れる作家の溜まり場を目指して、日々精進してまいりますので、引き続ききのねをよろしくお願いします。

てんちょー
きのねのまこと


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