「今の私たちを体現するオフィス」、ソーシャルインテリアさんの新オフィスにお邪魔しました!
ソーシャルインテリアは「よいものが、循環する社会へ」をミッションに掲げ、家具のサブスクリプションサービスとオフプライスマーケットで注目を集めている企業です。
2023年1月、ソーシャルインテリアはセットアップオフィスのWeWorkにオフィス移転。セットアップオフィスでありながら、家具を自社のサービスで提供可能なものに入れ替えた、同社が提供する空間を存分に体感できるライブ型オフィスとなっています。
実際にオフィスに伺い、広報の高橋さんにお話を伺いました。
「よいものが、循環する社会へ」。今こそよいものを体感してほしい
——ソーシャルインテリアさんと言えば「家具サブスク」の先駆けですよね。
当社は2022年3月に現在の「ソーシャルインテリア」に社名変更をする前は「subsclife(サブスクライフ)」という社名で、家具のサブスクリプションサービスを中心に展開しておりました。
2017年、代表の町野がアメリカのスタートアップのイベントに参加し、そこで、アメリカではハードのサブスクがすでに浸透しているというのを知りました。そのことがきっかけになり、当社が家具のサブスクリプションサービスを始めたのが5年前の2018年の3月頃です。
当時、日本で「サブスク」と言えばSpotifyやNetflixなどのソフト的なサービスのサブスクが普及し始めたくらいで、「ハード」、「モノ」のサブスクはまだ浸透していませんでした。そのため家具のサブスクはなかなか認知されないというのが課題としてありましたが、2019年頃から日本でもサブスクそのものが浸透していき、それが追い風となりました。
——サービス自体が新しいですし、やはり古典的なオフィスを持つ企業というよりはスタートアップ寄りの企業への導入が多いのでしょうか?
確かに、サービス開始当初はスタートアップ・ベンチャー企業さんからのお引き合いが多くありました。オフィス移転をするにしてもできるだけイニシャルコストを下げたいという企業さんが多かったですね。
その後、SDGsブームが後押しになり、大手企業さんからも注目していただけるようになりました。当社のサービスが「家具を捨てない」を謳っているので、そこでSDGsに力を入れている大手企業さんにも目にとめていただけるようになったという流れです。
今ではお客様の企業規模はさまざまになりつつあり、事業としてはオフィス移転に関わるプロジェクトマネジメントや、オフプライス事業もスタートさせました。
——御社の「よいものが、循環する社会へ」というミッションは近年話題のSDGsの推進にもぴったりですね。
そうなんです! たとえば、海外では家具を親子数世代にわたって使うことが良いとされています。日本でも箪笥のようにひとつの家具を何世代か引き継いで使い続ける例があるように、「よいものを長く」と少し昔の人は思っていたと思うんですけど、今の人たちの価値観はちょっと違うように思います。ファストインテリアの流行はその価値観が顕著に表れているところですよね。そんな今こそ実際によいものを見て触れて、「やっぱり良いな」と実感してほしいです。
ファストインテリアはお手頃な価格に加えてデザインもハマる人が多く、それはそれで良いと思うのですが、当社の美学は「よいものを長く使う」です。すぐに要らなくなってしまうようなもの、すぐに壊れてしまうようなものはお客様のためにも環境のためにもなりません。そういった点も踏まえて長く使えるよいものをご提案しています。
それから、当社にはインテリア業界を盛り上げるという役割もあると考えています。よいものをもっと広めることで、家具を作っている方やメーカーさんにも恩返しができたらなと。
——今回の移転と同時期くらいにヴィンテージインテリアの取り扱いも始められたとのことで、今のお話と理にかなっていると思いました。
本当にそうですよね!(笑) ヴィンテージインテリアを取り入れるだけで、空間の雰囲気が一変することもあります。ただ、興味があってもヴィンテージインテリアとの出会い方や取り入れ方がわからないという声を多くお聞きしました。当社を通して、新しいエシカルな選択肢を提供していけたら嬉しいです。
——御社のサービスは「よいもの」の体験のハードルを下げるという意味でも素晴らしいサービスですね。
サブスクのお支払い方法は手を出しやすいと思いますし、当社のサービスはお支払い総額が定価を超えない価格設定になっていますので、通常の定価購入だとなかなか手が出ないようなお値段の家具でも気軽にお試しいただけたらと思います!
移転のコンセプトは「今の私たちを体現するオフィス」。隅々までこだわり抜かれた空間
——今回のオフィス移転では2拠点を1拠点に集約されたと伺いました。
移転前は表参道の本社オフィスと外苑前のWeWork the ARGYLE aoyamaのサテライトオフィスの2拠点に分かれていたのですが、このたび拠点を一箇所に集約し、サテライトオフィスとして利用していたWeWork内の広い専用個室に移転しました。
コンセプトは「今の私たちを体現するオフィス」で、当社の空間デザインを実際に体験できるライブオフィスとなっています。
天井と床はWeWorkさんの標準仕様ですが、家具はすべて入れ替えました。家具はどれもソーシャルインテリアのサービスで提供可能なものです! 廃材を使用したサステナブルなデスク、最近取り扱いを始めたヴィンテージ家具も取り入れていて、まさに今の当社を体現したオフィスになっています。
——一般的なオフィスと比べると、家具のサイズが全体的に小ぶりなところが特徴的だと思いました。距離感が近く、賑わいがあるように見えます。
確かに移転後、部署間での会話や笑い声が聞こえてくるようなことが増えました。オフィスのサイズ感も影響しているのかもしれません。
あとは、小物が賑わいを演出しているというのもあると思います。町野はもともと雑誌『Kinfolk(キンフォーク)』のようなシンプルなデザインが好きで、実はこのオフィスのCMFイメージも『Kinfolk』です。計画当初はシンプルなデザインだったのですが、徐々に「小物も置こう」という方針になっていきました。ただ、小物を配置するにしても元々の床とインテリアの色とマッチさせて、ごちゃっとした感じにならないようにしています。
——個性的なアートからインテリア雑貨など、隅々までこだわりを感じる空間ですね。このグリーンは本物ですか?
はい、本物のグリーンです。こちらもサブスクで提供可能なものになっています。
アートはレプリカなどではなく本物で、3ヶ月に1回入れ替えがあるので気分転換にもなります。サブスクではアートも壁も傷つけないためのスタンドとご一緒に提供可能です。それから、空間全体として音や香りにも気を使い、洗練された雰囲気を演出しています。
——フットワーク軽く動けそうなオフィスですが、みなさん外回り営業など動き回ることを前提に働かれていますか?
いいえ、1日中オフィスにいる人も多く、動き回ること前提ではありません。フリーアドレスだったり、コワーキングスペースなのでちょっとラウンジに行くとか、そういうことができたりするからなのか、コンパクトなスペースでもそこまで苦に感じないのかもしれないですね。
——PCの画面が見えてしまうと困るような経理や人事の方はどうされていますか?
これはフリーアドレスだからこそ直面する課題ですね。経理・人事といったコーポレートチームの方には背中がロッカーだったり窓だったり、後ろからPCの画面が見えない席を選んで座ってもらっています。
コーポレートチームは機密書類も取り扱うので、そういった書類を保管するための造作家具も設置しました。
出社希望率が3割→7割へ。 コミュニケーション促進で事業スピードも加速。ぜひこのオフィスを見に来てほしい!
——オフィス移転によって、社内にはどのような影響がありましたか?
出社希望率が3割から7割にアップしました! 当社としても本当にオフィス移転をしてよかったし、お客様に対しても「オフィスにこれだけの可能性がある」と言える結果になりました。
あとは、出社率が上がったことで社員間のコミュニケーションが促進され、事業のスピード感が上がりました。常に新しいことにチャレンジできている感じがしていて、オフラインの大切さを再実感しました。
——あまり社名やサービス名のロゴを全面に出していないのが勢いのあるスタートアップ企業にしては珍しいと感じていましたが、今日お話を伺ってみて、看板よりも空間と人が売りの会社なのかもしれないな、と思いました。
確かにロゴがドアのところにあるくらいで、大きく掲げてはいないですね。やはりライブオフィスなので、「空間で当社を感じてもらいたい」、「取り扱っているメーカーさんの商品を見てもらいたい」と思っています。何よりも空間は体感していただいてこそです。
ソーシャルインテリアの「今の私たちを体現するオフィス」、ぜひ今のこのオフィスを見に来てほしいです!
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