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先週のkinologue【1/29-2/4】

あっという間に1月が終わり、節分・立春も過ぎた。立春の頃が最も寒いのはよくあることで、週明けの今日はこの辺りだと初雪が降っている。週末の立春らしかったことといえば、近所のギャラリーでのチューリップ・フェスティバル。昨年はフィンランド人たちが来日中で行けなかったので、今年は朝からいそいそと出かけた。色も形もさまざまで、うっとり。うちの庭のチューリップも芽を出してきたが、こんな面白くはない、きっと。素人はつい色んな種類を買ってしまうが、手慣れたおばさまは1種類を大量買い。それが正しいチューリップの買い方な気がする。来年はそうありたい。

美しい袖を見えなくしている「アカデミー賞最有力」シール。大きすぎるでしょ。

ずっと楽しみにしていたヨルゴス・ランティモスの新作『哀れなるものたち』(Poor Things)を観た。CMでR18というのを見て、イマドキ珍しいなぁと思ったら、なるほど。時折の魚眼レンズも、ディテールを突き詰めた美術も、全く映画音楽っぽくない音楽も、エマ・ストーンのスタイルの良さが際立つ袖がポイントな衣装も唯一無二のランティモス・ワールド。前作より更に極まっていてお金がかかってるなぁと、鹿殺しやロブスターの頃が懐かしくなる。製作にも入っているエマ・ストーンが「自分以外は全員男性だけど、みんなフェミニスト」と答えているインタビューが面白い。信頼大事。

オスカー11ノミネートのうち、主演女優はGG受賞済みだからよしとして、美術とか衣装とかは獲るとよいな。R18にも関わらずヒットしているようで、獲る・獲らないは別としてオスカー商戦では一番上手くいっているのでは。
満を辞しての『オッペンハイマー』3/29公開も狙い通りになればよいけど。

この映画の後はやはりエッグタルト!とナタに吸い寄せられる。一口でいかないとね。

もう1本は、先月ゲスト講師に誘って頂いた青学のイヴォナ先生が出演するドキュメンタリー『遙かなる日本へ〜知られざるポーランド人の物語』をユーロライブで。外交に携わっていた方が何も出来なくなったコロナ中に思い立って制作した映画で、日本にやってきたポーランド人たちの足どりをたどっていく。アイヌの研究者や暗号解読協力者がいたり、そうか、長崎にいたから子供の頃に母に本を貰ったコルベ神父もポーランド人かと発見が色々。イヴォナさんが博論で扱っていたという宣教師ゼノ神父の話も興味深かった。来日したポーランド人で最も有名なのはローマ教皇、ヨハネ・パウロ2世。大騒ぎだった記憶が微かにある。この映画をどんなところで見せたらいいかと問われたら、関連する地域やカトリック系の学校はすぐに思いつくが、二国間の歴史をたどっていくための外交官らしい制作プロセスを話ながら見せていくのが面白いのではと思った。

東京のポーランド人コミュニティ大集結で超満員。アフタートークもすればよかったのに。

最近ずっと不調が続いていたので、久しぶりマッサージに行ったら、驚くほどスッキリ。目がクリア見えるようになったり、ものすごい睡魔に襲われたり、体がかたくもなりやすいが、反応もすぐ出るタイプらしい。2月は例年メンテナンス月間。去年は忙しくてメンテナンスできなかったことが後々まで尾を引いた。ゆっくり整える時間は悶々とするときもあるけど、大切だ。


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