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今週のkinologue【9/25-10/1】

2週間のフィンランド🇫🇮旅から日常に戻って数日。用意できる言い訳もないので、今週中にアップ!気温15-20度で過ごした日々から、この残暑は体に堪える。帰国早々、友人から「あなたが暑い夏を忘れないように残しておきました」とメッセージが。そんなお心遣い無用でしたのに。5年は長かったと思っていたけれど、少しでも感染を気にしたり、マスクをしたりすることなく、5年前と全く同じように、大切な人たちとハグして再会できて本当によかった。やはり必要な時間だったのだろう。
帰国日には映画祭中にミーティング出来なかった人と最後のミーティング。指定されたのはボタニカルガーデンのカフェ。中央駅近くにもかかわらず、行ったことがなく、早めに行ってうろつく。とても静かな癒しの場だった。カフェの隣に作曲家のパートナーの仕事場があるというプロデューサーは「前に会ったことあるよ、覚えてない?」と言われ、困惑。どうやら日本のフィンランド映画祭のパーティーで会ったよう。日本にもよく来ているようで、色んな話をよく知っていて、ざっくばらんに有意義な情報交換ができた。私が楽しみにしている映画は絶賛製作中。進捗が楽しみだ。

温室まで行けなかったが、オススメされた。

ギリギリまで大好きな街を名残惜しくぶらつき、パッキングして空港へ向かう。電車に乗った途端に「フライトが2時間半遅れます」との通知。えー!もうちょっと早く言ってよ!行きたいところ、あったのに。こんなにゆっくり空港で過ごすのは初めてだなぁと思いながら、最後のシナモンロールをパクつく。とにかく機内食が期待出来ないので、フィンエアーから貰ったミールクーポンで空腹を満たす。更に1時間遅れて、やっと出発。帰りに見ようと思っていた『ロスト・キング』が佳境を迎えた頃、突然「これからヘルシンキに引き返します」とのアナウンスに騒然となる。

東欧上空くらいで引き返した模様

一体いつ帰れるか、この時点でお知らせはなく「空港に着いたら到着ゲートで宿泊先のホテルを案内します」とのこと。空港に戻って来たのが深夜2時近く。ホテルのバウチャーを貰うのにそこから1時間くらい並んだ。「タクシーの領収書を必ず貰ってください。あとで払い戻します」とフィンエアー職員に告げられ、タクシー乗り場に並んでいると、前にいたフランス人女子たちが「どこのホテル?」と聞いてきて、同じだったら一緒にタクシーに乗ろうと誘われた。が、あいにく違うホテルだった。私はヘルシンキからだからまだマシで、フランスから乗り継いできた彼女たちは家を出てから20時間くらい経っているらしく、疲れ切っていた。スーツケースのピックアップがかなわないので、私も含めて比較的薄着の人たちにとっては、深夜でも12度くらいあったのは不幸中の幸いだった。彼女たちの前に並んでいたオランダ人女子が同じホテルだったので、一緒に乗ろうということに。テキパキした彼女は大きなタクシーが来たときに、どこのホテルに行くのか聞き、それが私たちのホテルだったので、あと3人乗れるよ!と呼びこんで計6人で乗り込んだ。ヘルシンキ市内でもなく、エスポーにあるホテルまで30分弱。チェックインしてから、同乗していたスウェーデン人女子も加わって明日のタクシーを予約。洗顔フォームもシャンプーも歯ブラシもパジャマも着替えも一切なく無力さを感じたが、とりあえずシャワーを浴びて落ち着いたのが4時過ぎ。9:30までの朝食にありつきたい!と思いながら寝た。

温かいカレリアパイが嬉しかった朝食

毎朝見ていたYLE(国営放送)のニュースをまた見られると思ってなかったなぁと苦笑いしながら、朝食会場のレストランへ。大きな窓の外には森と池が広がっていた。天気が良く、美しい景色にテンションが上がる。SNS投稿を見て心配して連絡をくれたフィンランド在住日本人の方に「まわりは何もないですよ。そこに泊まった日本人、聞いたことないです。笑。企業研修とかで使われてるところかと。池のまわりがちょうど歩けそうですね。ほぼそこNuuksio(『かもめ食堂』にも出てくる国立公園)ですよ」と教えて貰った。実は今回、森を歩きたいという希望があったが、いつも一緒に森を歩いてくれる友人が街を歩きたいと言って、かなわなかった。これは行くしかない!とフロントで散歩道の地図を貰っていざ森へ。そこにはうっとりする景色が広がっていた。

『かもめ食堂』で観たでしょ?と言いたくなる
結構大きなスモークサウナを発見
空気がおいしく、風の音しかしない

1時間ほどの散歩は、神さまからの贈り物だったと思えた。そんな話をオランダ人女子たちにすると、先ず早く起きたことを尊敬され、エアドロて写真を共有。お昼過ぎにタクシーで空港へ向かった。17ユーロのミールクーポンを貰い、その金額内ということでバーガーキングでランチをしてダラダラとおしゃべり。1人はこれから1年滞在予定の交換留学生で、もう1人は少し前から関西を旅行中の友人たちにジョインして2週間ほど日本をめぐるらしい。こんなコトがなかったら出会うはずが無かった人たち。これが旅の面白さだよなぁ。
無事に16時に出発し、まる1日遅れで帰国。ヨーロッパ帰りの時差ポケがきついから非常勤授業第1回の2日前に帰国するつもりだったのに前日となり、翌日早く起きられるが心底不安だったが、何とか起きられた。昨年度の倍くらいいた出席者に「めんどくさい授業だから、無理しなくていいですよー」という謎の先生はどう映ったか。その後、ゼミの後輩たちが地元に遊びに来るというので、お気に入りのタコス屋にご案内。タコスもサボテンのサラダも最高!次の日には家族で長崎の魚の寿司屋へ。この2週間、美味しいものにほぼ出会わなかったが、完全に払拭された。日本って素晴らしすぎる✨

タコス生地がまた上手い!
血迷ってフィンランドで寿司を食べずホント良かった!

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