船上に携帯基地局

ねとらぼによると、ドコモとauが共同で、携帯基地局を積んだ船を被災地沖に浮かべるそうだ。

アイデアは非常に古いもので、年配の無線マニアだと「ラジオ・ベロニカか」とすぐ思い出すだろう。
むかし欧州では国営放送だけで民放が無かったので、公海上に浮かべた船から若者向けにロックを流す「海賊放送」が繁盛した。
その海賊放送の末裔が「シーランド公国」とか、まぁWikipediaを読んでくれ。

やはり日本は海洋国、水上からの災害救援は研究しておいてほしい。
阪神淡路大震災でも、阪神高速やR43などが壊滅したので、水上からの物質輸送が見直されていた。
今回の震災でも、3日に、舞鶴の自衛隊が海路で重機を運んでいた。

こないだ、ヤフコメでネトウヨさんが「海底隆起により艦艇が接岸できないんだ素人は黙ってろ」と吠えてたが。
いったいドコの国を守る/攻めるつもりなんだよネトウヨさんは? 自国の被災地に接岸できない兵力があるのか。

水上からの救援。我らが滋賀県警も研究していて。県警が誇る高速艇に救助犬を乗せ、ディーゼルの煙で犬の鼻が無事か、びっくりして琵琶湖に落ちないか、訓練していると産経で見た。
大津から北部の長浜まで、車で1、2時間、災害時なら半日はかかるが、県警の警備艇なら1時間を切るだろう。
県警の旗艦「たかしま」、千葉県警が沖縄サミットへ派遣した船と同級なので、さぞかし琵琶湖は狭かろう。仮に全力なら縦断しても1時間そこら。ミシガンの5倍速い。

和歌山でも国交省が、震災時の船舶活用について訓練を行っているが、手持ちの船が小型なので「友ヶ島から救助」「加太地区が孤立」といった小規模な想定に留まっている。

神戸では、震災時にフェリーが宿泊所になった経験から、大学や海事関係によって「災害時医療支援船」の研究が行われ、9年前に団体結成、7年前には実験も行われているが………

ネット世論や五輪や万博に使ってる金、防災に回してほしい。

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