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古都暮らし#1

おばんです。
(関西在住でも、根っこは東北人なんで)
あさです。

好きな場所に暮らすのはこういうことか!と噛み締めている今日この頃です。
詳しく語るのは今は難しいのですが、内定前にも後にも、全く聞かされていなかった衝撃的出来事を着任3日後に同僚の方に教えてもらいました。この話を上司や該当部局の方からではなく、同僚からという点にまずフラグがたった。未だそのフラグは消えることなく、むしろ大きくなっていて、『あれ?移住してきたばかりなのだが、もう方向転換かい?』って自分に問いかけはじめています。5月は、新しい環境でのスタートというただでさえ大きな出来事のみならず、その他にもなかなかヘビーな事象が起こっていました。

そんな波乗りの日々で、仕事帰りにふらっと寄り道して帰ることが増えました。職場を出るときに、「あ、このままの気分で家に戻りたくないな」と思って、歩きだすと、自然と足がどんどんお山(若草山)が見えるエリアに向かっていきます。

晴れの日は、夕日が当たってみどりがキラキラしている。雨の日は、水に濡れたみどりがキラキラしている。猿沢池まで行ってみて、ちょうど良い時間にあたると興福寺の鐘がお腹にひびく音量で体感できます。ゴーン、ゴーンと音のあいだの振動を感じて、次の鐘が鳴るのをまつなんとも言えない間(ま)もすきです。

そして、観光客が去った時間帯─鹿せんべいの口直しのためなのか、鹿の家族がもしゃもしゃフレッシュな草を食んでいます。古都の町の路地は迷路みたいで、少し入ると毎回違ったお店を見つけ、町並みを歩くだけで、だんだんにやついてくるのです。
夕暮れの路地裏をニヤニヤ歩きながら、『仕事の方向転換は早々にするかもしれないけれど、この町にはまだしばらく住みたいなぁ』という感覚が沸いてくる。
好きな町に来られたんだなぁ、幸せだなぁ、とイライラを一旦まちなかに振り落として、帰路につく。
今はただ、このまちに暮らしていることが幸せ。
しばらくこんな余韻を楽しみながら、観光のような古都暮らしをかみしめていきたいと思います。

今日は、おしまい。

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