30 day book challenge 第8日
今回は「おすすめのシリーズ」だよ!
おすすめのシリーズなんてどうしたらいいの? だいたい「おすすめ」って相手によるじゃないですか。恋愛小説が読みたい人に硬い政治本を薦めてもちょっとちがうでしょ~~? 逆も真なり。
それとも、相手の好みは無視して「俺がこれを薦めるんじゃ~~!」とぶっちぎってしまえばいいのかな。それもなかなか厳しくない? 煙たがられたくないですよ。ついつい相手の顔色をうかがってしまうたちなので、いろんなパターンを考えていこうと思います。
まず恋愛にひたりたい、かつスポ根もOKなら(笑)、なんといっても図書館戦争シリーズ。著者は有川浩。
自由に本を読むことが制限される社会で読書と図書館を守るために組織された「図書隊」、実質はほぼ軍隊。「公序良俗を乱さないためのメディア良化法」というこちらも憲兵隊みたいな粛清機関と対立し、図書館の自由を守るために活躍します。
大ヒットして映画にもアニメにもなりました。映画の岡田准一、はまり役だったと思います。そうそう田中圭も出てましたね。きのこの推しカプは手柴です。柴崎好きだ、こういうがんばっちゃうツンな女子は心から応援です。
本が大好きなら、栞子さんのビブリア古書堂シリーズ。これも実写化されました。著者は三上延。
こちらも大ヒットシリーズ。鎌倉にあるビブリア古書堂という古書店のオーナーは極度の人見知りな栞子さん。ひょんなことからアルバイトとして雇われた五浦は、本が読めないという特異体質ながら古書店員として働き、謎の多い栞子さんに惹かれるまま様々な事件に巻き込まれていきます。
ちょっと目を離したら第2シーズンになっていて、扉子さんが出ていて驚きました。扉子さんも母と祖母の血を濃く受け継いでいるんですね。
家族やその周辺のあたたかい人間関係を感じたかったら、小路幸也「東京バンドワゴン」シリーズ。
一読して、一昔前の「寺内貫太郎一家だ!」と思いました(若いおともだちへ。昔、そういう題のTVドラマがあったのよ)。大家族で、みんな問題はあれど思いやりあってて。この小説のお父さんは寺内貫太郎ではなく、内田裕也でロケンロールだけどね😁。下町の古書店&カフェを営む堀田家を中心に、ゆかりの様々な人たちが繰り広げる人間模様。
2013年にドラマにもなりましたが、あまり記憶にありません。ごめんなさい。夜のドラマじゃなくて原作として朝ドラにした方がうけると思うけどな。エピソードを取捨選択して。どうでしょう?
さて、最後は少し毛色の違うものも。
異世界ファンタジーに抵抗がなく、がっしり作られた歴史と世界、が好きならぜひこれを読んでみて! 上3つと違って大手出版社から出ている有名シリーズではありませんが、たいそうおもしろいから。「コミックス」という名だけど、字を読むのに慣れてない人はちょっと大変なくらい分厚い小説ですから。
主人公が病弱ですぐ倒れる中年男性、隠居を夢みるも運命に翻弄されどんどん大変な方向に、という骨太歴史大河ですよ。架空の土地、架空の時代なのに歴史も地理もがっつり作り込まれていて読みごたえたっぷり。表紙絵やイラストは美麗で若い女性向けみたいに思えるけど、それに騙されちゃいけません。お姫さまの恋愛話なんか予想すると裏切られます。正直、装丁が綺麗なんで言いにくいのですが、美麗イラストのために中身が誤解されて本当に好きな人に届いていないんじゃないかという懸念が。
全10冊プラス別巻2。北の国に展開する事件、権謀術数うずまく中央の宮廷、ドラゴンは出ないけどモフモフな巨大鳥が出るので、もふもふ好きの方もぜひ(布教)!! 登場人物相関図はここにあるよ。
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