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親知らずは二度ベルを鳴らす 2

(1から続いてます)

あなたは自分の具合が悪い時、その原因だの対策だのを調べまわる方ですか?

わたしは、やります。ストーカー気味に。
自分に降りかかった病や不具合については調べて調べて調べまくりますね。不安なんでしょうか。敵を知れ、という感じかな。原因がわからないことは、それこそ「奥歯にものが挟まったよう」で不快です。調べるったってネットでググる程度ですけど。

今回は上の歯茎が痛くなって治療、それが回復した後に下の歯茎が痛みだし、当面は上の歯茎同様まず腫れを抑えましょうってんで、しばらく抗生剤を飲んで歯磨きをがんばっていました。親知らずを抜く時は、普通は「腫れてたら腫れを抑えてから」抜くのが常套だとか。ですから「痛いよ~」と言っていた期間が長かったです。平日はなんとか仕事に行くものの、週末になると伏せっている始末。でもほとんど寝てたってことでググる時間だけは潤沢にありました。

「親知らず」
「炎症」

などのキーワードで検索するといろいろ出てきます。

まず、「親知らず」という歯のこと。これは通称であって歯医者さんでは「智歯」というのですね。知恵が付いてから生えてくる歯、という意味でしょうか。わたしゃ知恵どころかもう老化の一途をたどってるんですが、確かに生えてきたのは20代だったような気がします。気づかない間にさりげなく顔を出していました。憎いやつめ。

それから親知らずというのはまっすぐ生えないことの方が多いみたい。上下普通に生えてくれば奥歯としてきちんと機能するし、他の奥歯が逝かれた時の助けにもなるけれど、結構多くの人の親知らずが斜めだったり真横に向かって生えたりするそうです。
わたしのは、斜めだな。ちょうどこの記事の見出し画像のように、隣の奥歯に向かって斜めに突っ込んでいました。

まっすぐ生えていないとどうなるか。
なまじちょろっと頭が出ているとそこに汚れがたまりやすく、炎症を起こしたり虫歯になったり、隣を虫歯にしたりしやすくなります。だから多くの歯医者さんのサイトで、親知らずは抜く方が良いことがある(良いことが多い)等と説明されていました。
しかも、若いうちの方がいいって。
年取ると骨も硬くなって抜きにくいし、若いうちの方が治りも早いって。
そんなこと今さら言われても……。

そして抜歯が決まって口腔外科の予約日を待つ間、「親知らず 抜歯」で更に検索。すると親知らずの生え方によって抜歯にパターンがあることもわかりました。

最も簡単なのはまっすぐに生えてきているやつ。若いころ抜いた左上の親知らずはこれでした。こういうタイプならいつも通っている歯医者さんで抜けるのです。
よくある斜めになっているやつ。これは歯茎を少し切って抜かなければならないのでそれなりな手術です。今回はこちらなので紹介状が書かれたのですね。なるほど。
真横に向いていて、しかも完全に歯茎に埋まってるやつは最難関。実はまったく悪さをしていない右下の親知らずがこれです。あとで口腔外科の先生から
「これを抜くことになったら全身麻酔で入院なので」
と言われてびびったわたし。
お願いだから何もしないで > 右側の親知らず。

もうひとつ気になったことがあります。それはドライソケット。
ドライソケットというのは、親知らずを抜いた後の穴がうまくふさがらず、骨が露出して強く痛む症状のことです。抜いた後、うがいをしすぎたり舌で触ったりしてせっかく固まろうとしていた血が固まらずに歯槽骨がむきだしになることによって起こるそうです。
ひー怖い!
何が怖いって痛いことほど怖いものはありません。だって「耐えがたい痛み」とか書いてあるんですよ、体験談に。とにかく痛いのはイヤだ。痛いのがイヤでピアスも避けてるのにそんなものになったらどうしよう!

さらに某SNSで「親知らずを抜くことになった」と書いたら、友人知人がこぞって「めちゃ痛かった」「あり得ないほど腫れた」「全身麻酔だった」等々のリプライをくれるのです。
おいおいおい。ありがたくて涙が出ます。痛いの怖い。痛いのイヤだ。
そういう気持ちのまま、口腔外科に赴いたのでした。


(3に続きます)

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