5回目の検診と覚悟

それから5日後、5回目の検診に行った。

散々泣いて、落ち込んだので自分の中で整理が付き始めていた。

どんな結果でも受け入れるしかないと思っていた。

いつもの流れでエコーを見る。

画像1

モニターには前回より少し小さくなった胎嚢と成長のない中身が映し出された。

やっぱりダメだったんだな…と思った。

先生から説明があった。

『前回来てもらったときより5日間空いてるんだけど、今の時期の赤ちゃんは1日にかなりのスピードでどんどん大きくなっていくの。でも今回も大きさが変わらず心拍も見えないので、残念だけど稽留流産ということになります。でもあなたのせいじゃない。働きすぎたかな?とか、あの時重いもの持っちゃったからかな?とか、自分を責めちゃう人もいるけどこれは赤ちゃんの問題がほとんど。自然淘汰で妊娠した人の15%くらいの人に起こってしまう。だから自分を責めないでね。お母さんが自分を責めたら赤ちゃんが浮かばれない。』

それまでは気丈に振る舞っていたが、先生の話を聞いて少し泣いた。

すぐに手術の話もされた。

『手術をするという事は検査も出来るから、今回が正常な妊娠だったか調べられる。正常な妊娠だったらまた次に進めるし、異常があったらそれなりの治療をしなきゃいけないから。早めにやった方がいい。これから血液検査して、手術の日程決めましょう。』と言われた。

腹痛や出血もまだなかったので、数日待ってすぐに自然排出とはならない事は自分でも分かっていた。

もちろん手術は恐怖しかないし出来れば避けたいと思っていたが、先生の説明を聞いてやるしかないと思った。

3日後に入院をして次の日に手術することが決まった。

その日は血液検査のため採血をして、手術の説明を受けて帰った。



生きる糧にします。