救う問いかけ
「もし、なりたい自分に自分がなっていたら、今の自分になんて話しかける?」
私はこの問いかけに
「今は、色々考えたり迷ったりちゃうけど、自分をあんまり責めすぎないで」
と答えた。
私はちょっと前まで、自分で自分をがんじがらめにして、自分だけで勝手に悩んで、勝手に傷ついて、不用意に自分を責めていた。
よく心のなかで「死にたい」とも思っていた。
そうやって自分を追い詰めたり、自分に対してひどい評価ばかりしていたら、自分のことが大嫌いになってしまっていた。
しばらくそんな時期が続いていたが、このままじゃずっーと苦しいままだと考えて、本読んだり調べたりして少しずつ、ダメな自分もまぁいいか、と思えるようになった。
ようやく思考の状態がまともになり、以前から少し興味のあったコーチング体験会というものに昨日参加した。
コーチングは、コーチとの対話を通して、自分の中の答えを引き出したり、コーチと一緒に目標達成に向けて進んでいく手法(?)と私は感じた。明確には違うかもしれないけど。
体験会では見よう見まねでいいので、参加者同士で実際にコーチングしてみよう、ということで進んでいった。
たまたま私は、すでにコーチング講座を受けている年上の女性とペアになった。
今回の体験では、コーチングする内容のテーマを決めて、対話していくのだか、私はただ漠然とした不安をぽつぽつ話してしまった。
生きる意味やら、働くことについてとか。
そんな色々こじらせたような話を最後まで聞いてくれただけでも、その方には本当に感謝しなければいけないのだが、さらに
「もし、なりたい自分に自分がなっていたら、今の自分になんて話しかける?」
こんな問いかけをしてくれた。
普段も自問自答という行為はしていたけど、今までこの問いは自分には出てこなかった。
なんて、良い問い、なんだろう。
自分を許す、というか、認める、というか、自分自身をまた別の次元から見つめる、というか。
私は、その問いのお陰で自分を許したい、許されたいと思っていたんだと気づいた。
そして、さらに気づいた。
私はそんな問いかけができる人間になりたい。
では、どうやったらそんな人間になれるか?
そんな問いかけができたときどう感じるか?
そんな人間になれたときなにがしたいか?
私は、きっとこれから問いを続けていくことになるのだろう。
気づく為に。