大好きだけど、大嫌いだ

大好きだった相手とキスした
ただ、素敵な恋愛映画みたいに
なにかが始まるものではなくて
それは終わりを告げるようなものでいて

きっかけは卒業後に会ったこと。
1回目は普通にデートした
2回目はお酒を入れてしまって
あー、酔っ払っちゃったなって感覚はあって

ちょっと歩いて帰ろって
隣の駅まで歩いて帰ってた

キスしちゃったらどうでも良くなって
大好きが溢れてしまった
もっとめんどくさくない女の子でいたかったな

顔が好きだった
香りが好きだった
存在が好きだった

名前のない関係といえばその通りだけど、
その関係を続ける元気はもうなくて
だからさよならした

付き合ってください　
はい、よろしくお願いします
という関係にするには
いまさらもうずっと、遅くなってしまった

帰りの電車で手を繋いで寝たあの日
彼女ができたかどうか探り合った会話

まだ忘れられる気はしてない
だけど、忘れたいのだ