Maximal View Minimal Viewについて

今回は
1) Maximal View
2) Minimal View

の二つのバイリンガルの論理を紹介します。

1)Maximal View


バイリンガルはL1(第一言語)も、L2(第二言語)も同レベルの言語能力を持つという見方です。要は、バイリンガルは二種の言語を備えている人間だという見方です。



2)Minimal View


すべての人間はバイリンガルであるという見方です。
要は、方言も言語としてみなしているため、大阪弁と標準語を話すことができたらそれはもう、バイリンガルである。もしくは、日本語ネイティブが、英語のハローという一言を知っていれば、それは二つの言語を知っているという意味で、バイリンガルだという考え方です。




この話題とは脱線しますが、トランスランゲージという見方もここ最近増えてきています。バイリンガルは、1つずるの異なる2言語を脳内で認識しているわけではなく(L1とL2がそれぞれ存在しているのではなく)、彼らにとっては2つの言語はそもそも1つの言語として存在している(L1とL2という区切りはなく、L1とL2が一緒くたになった言語ソースを持っている)という見方です。



Maximal Viewは、トランスランゲージと比較して、言語ソースがそれぞれ言語によって異なりL1,L2などといったように言語一つに言語ソース一つが備わっているという見方をしているのです。