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西村養蜂場さんの採蜜を見学【番外編 海南市】

どうしても、noteに書きたくなった。
本当は、インスタにアウトプットする予定だった。
でも、書きたいことが膨らんで、インスタでは収まらんだろうってボリュームになってしまった。

好奇心だけでノコノコと

こんなステキな投稿を発見したので、何の知識も経験もないのに好奇心だけで行ってきました。
私の他に見学者は3名。皆さんハチミツを作っておられたので、ずぶの素人は私だけ。私だけ全く知識がないから、質問のレベルが一人違う。

ただ、ずぶの素人だからこそ感動し、伝えたくなったことがあるので聞いてほしい。

西村養蜂場さんの挑戦物語

また、後から知ったことだけれど、西村養蜂場さんは字の通り「蜂を育てる」ことがメインのお仕事。ハチミツを取って販売もしているけれど、それは蜂を絶やさないための取り組みの一つ。詳しくはこちらのnoteを。
私は現代の蜂の置かれる状況を学べて家で一人で感動しました。

採蜜作業の見学で得た3つのこと

さて、ここからやっと本題。
何かを得ようなんて全く思っておらず、ただただ、普通はなかなか見られない採蜜作業を見せてくれるというから軽い気持ちで突撃したら、意外にも学んでしまって感動したのでどうしてもシェアしたくなったのは以下の3つ。

  1. 正しく作ったものは美味しい

  2. 蜂の生態から諸行無常を感じる

  3. 赤の他人へ自分のことを説明すること ※これだけ蜂と関係なし。

ぶんぶん飛んでるけど、ほとんどの子は攻撃してこない。

正しく作ったものは美味しい

これは、採蜜したてのハチミツを試食させていただき、その香り高くスッキリとした味に感動してたどり着いた結論(素人が勝手に結論づけるなw)

私が知ってるハチミツというのは、スーパーに並んでる中国産のレンゲハチミツとかなんかで、裏側を見たら一応100%ハチミツのやつ。(シロップとかで薄めてないやつ。)
これまでのハチミツのイメージは、美味しいけど、なんか臭くて口と喉に嫌な感じが残る、ちょっと残念なもの。
メイプルシロップが上でハチミツが下、というランク付けをしていました。

でも、その時食べたものは記憶とは全くの別物。
口から、鼻とおでこと耳辺りにふわっと広がって抜けていく爽やかな香りと、するっと体に染み込んでいく味。甘すぎる物が苦手な私が、いくらでも食べられそうなさらさらとした美味しさ。

「え!ハチミツってこんなに素晴らしいもんなの!?」

という驚き。

見てるだけで口の中がつばだらけになる。

調べたわけではないけれど、スーパーで買う安価な外国産のハチミツは大量に砂糖水のようなものを蜂にあげてるのでは…と予測。効率を重視して不自然なことをすると、どうしても味は落ちてしまうものなのかも。それは、野菜や果物にも言えることだなぁと。

蜂の生態から飛躍して勝手に感動する

採蜜作業の合間と、作業後に聞いた話が面白すぎて。「これは伝えねば!」と、鼻息荒く話しかけてくるおばちゃんがいたらそれ私。

分業して作業。どんどんさばかれていくハチミツ

まずは基礎編。

  • 蜂は煙を吹きかけられるとおとなしくなるらしい。燻煙器(くんえんき)という手のひらサイズの機械で煙を出しながら作業されてました。

  • 天気が良い日は蜂は比較的大人しい。これは、花のある季節で晴れた日は蜜を取りに行くことだけに集中する習性だからです(この日は本当に攻撃してこないことにびっくり!蜂蜜を取ろうとすると全力で攻撃されるものだと思い込んでいました。)

  • ハチミツは花の蜜を単に集めた原液のままではなく(知らなかった😨)、蜜を集める蜂と保管係の蜂の体内を通すことで吸収しやすい蜜に変化する。さらに、それを蜂の体温と羽ばたきによって濃縮させている(ものすごい手間ひま!)

  • 嬢王蜂は羽を切って飛び出さないようにする。見られなかったけど色付けもしているのでひと目で分かるそう。

  • 蜂に着くダニ(が媒介するウイルス)により、蜂が全滅させられることもある😭

  • この巣箱にいる蜂の数は3万匹くらいらしい…!!

巣箱上段のハチミツたっぷりの板を抜いて、下段の板が見えている状態。

次は、悲しきオスの立場から、諸行無常を感じて勝手に感動する編。

  • 女王蜂は10~20匹くらいのオス蜂と1回だけ交尾します。そしてその後、2~3年間にわたり、一日約1,000個もの卵を産み続けるそうです…(偉すぎる😭)

  • 働き蜂は全部メス(なぜかオスだと思ってたー!!)

  • オス蜂の存在価値は、嬢王蜂と交尾をすること。なお、交尾できたオス蜂は役目を終えてお亡くなりになる。

  • なお、役目を全うできなかったオスは寒い季節になると巣から追い出され凍え死んでしまう。(結局死ぬ運命…😭)

  • にっくきダニはオス蜂に着く(追い打ちをかけられるように残念なオス蜂)

赤の他人へ自分のことを説明すること

ここで、急に蜂の話は終わります。

手前の巣箱の後ろに、燻煙器から出るけむり。

この気付きが意外と後からじわじわくる収穫で。

西村養蜂場のスタッフさんがお仕事(採蜜)をされている間、見学者どうしでちょこっと雑談したりしてました。私は蜂のことを教えてもらいつつ(皆さん知識があるので)なぜ見学に来たのか、自分は何がしたい人間なのかってことを、ハジメマシテの人に簡潔に伝えられたのが良かった。

他人に伝えようと言語化したことを、自分で聞いて気づきがあった。
私は今、サラリーマンを辞めて、数年間サバティカルタイムという人生の後半戦の生き方を模索する時間を取ろうと思っている。
今、心からやってみたいこと、学びたいことに、時間というリソースをたっぷり投入し挑戦しようと思っている。

正直、不安半分。
しっかり準備して踏み出した訳ではなく、コロナや移住といった大きな変化の波に乗って「え〜い」と行動してしまったことは間違ってなかったのか。そう思う気持ちもあったけれど、会話していて「これからの人生の再構築、最高にワクワクしますね!」と言われ「あぁ、再構築か。その言葉、いただき!」と、前向きな気持ちで帰ってくることができました。

見た目から爽やかさが伝わってきませんか?味も見た目も透明度が高い西村養蜂場のみかん蜜。


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