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絵本ならではの迫力満点な虫たち

すごい虫ずかん ぞうきばやしを のぞいたら
すごい虫ずかん くさむらの むこうには
(作 じゅえき太郎/監修 須田研司/KADOKAWA)

TwitterやYouTubeで大人にも子どもにも大人気、じゅえき太郎さんの絵本。擬人化された虫たちが繰り広げる「ゆるふわ」な世界は、私も大好きなのですが、この絵本に登場する虫たちの迫力満点な姿は生き生きとしてカッコいいです!ちょこっと「ゆるふわ」タッチの虫たちが解説コーナーで登場しているのも嬉しいですね。

この本が面白いのは、田舎のおばあちゃんの家に遊びにきている少年が虫とりに行くストーリー仕立てになっているところ。少年と一緒に雑木林や原っぱをかけまわって、色んな虫に出会います。

実際に採ったことがある虫や、憧れの虫、こんなところにいるんだなあ、こんなふうに成長するんだなあ、行ってみたいな、採ってみたいな。虫だけでなく、周りの様子も細かく描きこまれているので、ぐいぐい絵本の世界にひきこまれていきます。実体験のある子なら、音や匂いまでイメージできそうな迫力です。

実際には早すぎて見えない、トンボやハチが飛んでいる瞬間、水中でくらす虫たちの様子など、見どころいっぱい。個人的には、タガメのページがお気に入り。水中にいる気分になって、思わず息を止めてしまいます。

紹介した2冊セットを、作品応募者に抽選で1名様にプレゼント。詳しくは「アート×ウェブ『こころ ひろがる×ここで つながる』今を生きる子どもたちの展覧会」特設サイトをご覧ください。2021/1/11(月)午後10時まで、作品ご応募を受け付けています。

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