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【開催報告】アゲハの完全変態カード作りオンラインワークショップ

 一般社団法人まちにわひばりが丘さまのご依頼で「オンライン工作ワークショップ」を行いました。昭和な団地の雰囲気を残しつつ、リノベーションした「ひばりテラス118」の6周年祭「にわジャム」初のオンライン開催でした。図工のような理科のような1時間、小学生男子8人が参加してくれました。

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昆虫の一生、完全変態・不完全変態

 冒頭に、昆虫の一生、完全変態・不完全変態について、チョウ、セミ、バッタなどで軽く解説。セミの羽化を観察した子や、チョウを卵から成虫まで飼育した経験のある子もいて、「完全変態カード」という若干ネーミングセンスを疑う(自分で考えておいて言うのもなんですが…)タイトルのワークショップに「参加したい!」と思う子だちだけあるな~と感心しました。

クイズコーナー

 続くクイズコーナーでは「アゲハ?キアゲハ?どっちでしょう?」を3問出題。ほとんどの子が、キアゲハをアゲハだと思っていました。実はアゲハチョウの区別は難しいんですよね、飛んでいる時は正直いって私も見分けがつきません。幼虫と食草に関する問題は、全員正解。

 クイズは村松佳優さんの「月刊ムシミル創刊0号」からの出題です。工作に使う写真も、村松さんのお写真を許可を得て使わせていただきました。

 こういうときに、しっかりと「勝手にコピペして使うのはダメ!」ということを、子どもたちに教えます。

 クイズの解説はこちらから↓
https://insect.design/blog/monthlyquiz00

工作タイム

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 工作は手元カメラをメインに、ついてきてるか声をかけながら進めていきました。途中で分からなくなった子もいましたが、もともと時間が余ったら作ろうと思って予備セットを配布してあったので、再度チャレンジして全員無事に完成!

 2個目を作りだしたら、時間ギリギリまで絵を描きたいと作業集中モードに突入。そんな中、申し訳ないけど…ちょっと話も聞いてほしい!「みんな描きながら聞いて~先生、1人でしゃべらせてね~」と、自然観察のススメを説きました。

 横できいてらした保護者の方から、「工作を教えてもらってると思ったら、理科の授業を聞いているようですごいな~と思いました。」とご感想をいただきました。

 季節柄「ハロウィンの変身カード作りワークショップ」でも良かったのですが、【アート×かがく×えほん】を提唱する身としては、せっかくなので伝えたいメッセージを引っ提げて「アゲハの完全変態カード」にしました。結果、大成功!

 日頃から、身近な自然をよく見て欲しい。知識として知っているだけでなく、本物を見ることも大事。観察して、不思議だな?何でだろう?と思う事が大事。飼育したり、観察したりすることで、その命が生きている時間を体感する。時間をともに過ごすことで、初めて見えてくるもの、感じるものがあるはずです。

 ちょうど北風が強い日で、ケヤキの落ち葉が部屋まで舞い込んできたので、いくつか拾って見せました。

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「落ち葉って、普通1枚だよね。枝ごと落ちてたの不思議じゃない?」

「折れたのかな?」「なんでだろう?」

 よく観察すると、ちゃんと理由があることに気が付きます。最後に、もうひと盛り上がりできてよかったです。北風、いい仕事してくれました!

 参加してくれた子どもたちが、いままでと「少し違った角度から物事を見る」きっかけになると嬉しいです。

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