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買えない親子の時間

夏休みの間はバイトは休む事にした。
子供たちと一緒に昼ごはんを食べたいからだ。
特別ずーっとペラペラ喋り続けている訳ではないが
一緒にその空間にいるという事が大事だと思う。
反抗期は終わったのか未だなのか
仲が悪い訳でもない。

長男はまず出掛けない。
今日から通うことになる塾は夕方に行く。

次男は部活や公園やポケモンGOに行く。
しかしご飯は家で食べる。

あと数年したら
もしかして子供たちは家から出ていくかもしれない。
そしてそのまま大人になって
もう一緒に住まないかもしれない。

いま私が数千円稼ぐために一緒にいる時間を削る事は
とても損でしかない。

10年後に
交通費も小遣いも出すから
ご飯一緒に食べようと誘ったところで
子供たちは来てくれないかもしれない。

親子の時間は思っている以上に短く貴重なのだ。
なんでもない日常は後から考えると貴重なのだ。

私はもう両親がいない。
だからどんなに大枚をはたいても
親とは過ごせない。

夏休みは子供たちの塾や部活の合間を縫って
実家へ帰る予定だ。
おばあちゃんと過ごす為だ。

おばあちゃんはこの秋に95歳で
まだまだあと十何年も元気かもしれない。
それでも離れて暮らしてる以上
一緒にいられる時間は限られている。

もしかして私は人並み以上に
家族に重きを置いているかもしれない。

本当はサザエさんやちびまる子ちゃんの家のように
何世代も一緒に住みたい。
ただし
自分はサザエでありヒロシである。
あくまで自分の親と子供たちと。
決してマスオやすみれではない。

書いていてなんてわがままなのだろうと思う。

対して夫は全く自分の親や兄弟に関心がない。
近所にいるのに。
まだ元気に生きていて仲も良いのに交流しないなんて
親との時間の無駄遣いだと思う。

とはいえ私も
とても信じられないぐらい長い長い反抗期で
たまに帰省する直前に日にちをメールするぐらいで
用もなく電話はかけたことがないし
近況をメールしたこともない。

母が1度
"帰る連絡だけして電話もなくて寂しいじゃない"
と漏らしていた。

将来は私もそう思う時が来るのだろうか。
息子2人には期待はしないでおこう。
今のところ長男は既読スルーされるが
次男は出先で一応LINEのやり取りはしてくれている。

今後はどういう連絡ツールが現れるかわからないが
もし私が一年中世界を旅して回っていても
子供たちから連絡は欲しいなと思う。
いや,私がそんな状況だったら
むしろ連絡が来そうである。

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