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これまでの自分の歩み~折れない心⑦~

講師の職から離れた私に、知人からやってみないかといわれて紹介されたのは、外資系の生命保険のライフコンサルタントでした。私自身保険には全く興味もなかったですし、外資系企業というのも想像外でした。ただ、面接を受けているうちに、人と接する営業職は自分も大好きですし、自分自身もそうでしたが正直契約している保険の内容なんてさっぱり忘れてる&内容把握してないというのがありました。ですので、それをより良くカスタマイズして喜んで契約していただけるお手伝いができるのであれば、やりがいがあるかも!ということでこの職に就くことにしました。

同期で入社したのが10人。事前研修を1か月受けて、それぞれの営業所に配属になりました。配属後は上司MGと同行しながら知り合いからアポを取って訪問させていただくのです。

ここで裏話にはなりなすが、友達や親せきばかりに頼って訪問してしまうと正直断られるケースが多いです。やはり保険の勧誘だと思われて避けられるケースが多いのです。ですから同期10人のうち5人は営業に行く場所がなくなり、辞めていってしまいました。

というのも、給料制ではなく、フルコミッションなので、2か月過ぎると(当時ですが)基本給は3万円ぐらいになり、あとは契約してきた案件に対しての稼ぎになるので、コンスタントに契約していただかないと食べていけない業界でした。

私は幸いに、今ご自身が入っている保険の内容をまず知りましょう!ということで情報のご提供をさせていただき、内容がその方のライフステージや将来設計に合っているかいないかを確認してもらうことに注力しました。そのことで、その方の親せきや友達を紹介していただけるケースが多くあったので、人とお会いできる場面が多くできました。

もちろん、内容が素晴らしい保険に入られている方については、「このまま、この保険を続けてください!」と太鼓判を押しましたので、ごネットくしてもらえましたし、内容が不満な方については微修正して要望通り+付加価値をお付けしてご提案してお客様が納得していただいたケースにおいてご契約していただきました。

こうしてライフコンサルタントとして約180名のご紹介をいただき、2年間やっていて月の保険契約料が100万円を達成した人に贈られる「ミリオン・ダラー賞」というものにも2回選ばれるなど、自分では納得して仕事をしていたのです。

ところがやはり金融業界というのは、契約優先の風潮があり、上司MGが月の締め近くになると「とにかく、どんな形でもいいから契約取ってこい!」と、お客様のニーズやご要望に関係なく契約を取ってこさせるような指示を出すようになり、私自身、だんだんと仕事に対しての価値観が組織や上司との間にズレが生じてきました。

そしてある日、上司と同行したお客様とのお話の中で、上司がかなり強引に新しい保険契約をさせようとする現場を見せられたことで、私の中で完全にこの世界で仕事を続けることへの熱意も冷め、上司とも口論になり、「やはり自分は教育に関わる仕事がしたい」という思いも強まったことで、退職する決意をしたのでした。ただ、次の職が見つかっていないまま。そしてこの後、地獄のような日々が待っていることも知らずに。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!次回は地獄の転職活動編です!

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