これまでの自分の歩み~折れない心(最終回)そして、これから・・・
研修会社を退職することになったのは、家庭の事情でした。息子が広汎性発達障害、自閉症と診断されたのが3歳のころで、ちょうど退職する頃は5歳になっていて自傷行為や他害行為が出始めて、妻もかなり疲れ切っていて、このままだと妻もメンタルがやられてしまう、と判断し、仕事から離れて少し家庭のほうで妻を支えながら息子の面倒も見ていこうと思ったからです。
約一か月間、息子の学校の送り迎えや食事の支度、洗濯などもしながら妻には少しゆっくりしてもらいました。妻もだいぶ気持ちの立て直しがはかられてきて、2か月目に入ってから、私も新しい職探しをし始めた時、タイミングよく見つけたのが、旅行会社の中で教育事業が担当できる人材を募集していたので、すぐに応募しました。そのまま話が進み、採用されることになったのです。妻も、今までのような徹夜仕事にならなければ大丈夫、と言ってくれたので、2か月間でまた教育事業の仕事に就くことができました。
ここでは、私一人で大手企業の団体様の教育セミナー事業に関して、営業、企画提案、講師のアテンド、実施運営、請求書含めた事務作業の一切を任されたので、大変ではありましたが、お客様のニーズ+付加価値をご提供しながら多種多様なセミナー・研修を企画実施運営できたことは、私にとっては非常に大きな経験値となり、また一緒にご相談に乗っていただいた各ジャンルの講師の方々との出会いも大きな財産となりました。
この会社での教育事業を携わるうちに、自分の中で、もう一度自分も講師としてレクチャーする側に立って、「学び」を共有させてもらい、お互いに学びあう「協育」というビジョンが心の中で芽生え、時期が来たら独立しよう!という思いがどんどん大きくなってきました。
そしてこの最終の会社での勤務7年目において、ちょうど私が55歳になる2019年。最低でもあと20年は現役で、教育業界で少しでも貢献したいとの決意を胸に、晴れて独立起業いたしました。
それまでも少ないながら講師としての登壇をしてきましたが、本格的に研修・セミナー講師として自分の思い、学んできたことを社会人や学生さんたちに熱くお伝えできればと、モチベーション高くスタートしました。本格稼働は2019年の10月から。最初はもちろん仕事の依頼はほとんどなく準備を進めながらようやく翌年2020年の3月4月5月ぐらいの研修案件が決まってきていました。そこに・・・
そうです。新型コロナがやってきました。あっという間に仕事はほぼ中止。収入の道も立たれ、先行きがどうなるのか全く見えない中、じっとしていても始まらない!と腹を決めてITリテラシーの全くなかった私ですが、オンライン操作の勉強会などに参加し、動画の作成の仕方なども自分で本当に苦労して勉強したり。でもそうしたことが実はその後、次第にお仕事のお話をいただくうえで、とても役に立っていったことは、自己効力感が大いに高まる得難い経験だったと思います。
まだまだ先行きが見通せない、変化の激しい時代が続きそうですが、私自身まだまだ学びが少ないと思っています。これからも困難なこと、ピンチに陥ることがたくさん起こると思っています。でも、先に小さな光として見据えている夢や希望がある限り、一歩でも二歩でも進んでいけると思っています。
おそらく今、非常に厳しい状況や不安に覆われていらっしゃる方々も多いと思います。そんな方々、そして逆境にある組織の経営者やメンバーの方々に少しでも「折れない心」「打たれ強いしなやかな回復力」を共に伴走しながら少しでもお役に立てることができる、そんな関わりを持って、ともに成長していけたらと、強い思いを新たにしています。
このシリーズ最終回になりますが、今後の自分の歩みはまだまだ続きますので、自分らしく「道」を作っていきたいと思います。長らくお読みいただいた皆様に感謝申し上げます!
また何かシリーズ物の記事を起こせたらと思います。ありがとうございました!
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