「言い切る」大切さ

おはようございます。木下雄斗です。

最近、強く意識していることが、この「言い切る」ということです。普段は大手総合電機メーカーに勤めているのですが、よく言われるのは、大企業の人間はリスクを取らないとか、一歩を踏み出す勇気がないとか、かなりネガティブなことが多いですよね。

確かに、勤めてみて感じることはたくさんあります。忖度などに代表されるように、自分の意見を言わないことや参加しているだけの会議などたくさんあるのですが、大多数の人が使ってしまう言葉があります。そしてそれが小さなことではありますが、結構大事なことなんだと学んだことがあります。

それが「~と思います。」という言葉です。ほとんどすべての人が「~だと思います。」と言っていますね。わたしもよく使ってしまっていたので、指摘があったときは少しずつ大企業の考え方にはまっていたような気がしました。

「~と思います。」という言葉は、自分ではなく誰かの言葉になってしまうのです。サービスの企画を説明していて、「こういったサービスメニューを構築することで、このような顧客のお困りごとを解決できると思います。」という場合、思うという言葉は、リスクヘッジになっているのです。なぜならそれは自分の言葉を届けているのではなくて、誰かの言葉に聞こえてくるが故に、「それを言ったのは別の人なので、責めないでほしい。」ということにつながるような気がします。

でも、「こういったサービスメニューを構築することで、このような顧客のお困りごとを解決します。」と言い切るほうが、話している人の言葉になるので、強い意思を感じることができます。また、リスクを取っていると、行ったことが成功した時や上手くいったときに、自分が言い切っているので、それと同時に自分の価値があがるのです。たしかに言い切るには勇気やリスクをとる気持ちが必要です。もし間違えていたらどうしよう、とかこれが上手くいかなかったら自分の責任にしたくない、とか不安があるため、「思います。」という言葉を使いがちなのです。私も、無意識のうちにしているリスクヘッジなので、それを意識するだけでも大きな変化がありました。「思います。」と使った時の自分自身の考え方を反省することもできれば、自分が主語じゃないときに「思います。」と言ってしまっているパターンなど多くの気づきがありました。

今、ビジネスパーソンに必要とされている要素の一つとしてもあげられることの多い「リスクテイキング」ですが、どうすればその力が手に入っていくのか考えると、「会社を辞める。」「起業する。」などの結構な極端な選択肢が出てきたり、「とりあえず外に出よう!」と外に答えを求めることは多々あるでしょう。でも内側にある簡単でシンプルなことが以外と強力なんですね。

リスクを取る力を身に着けていくためにも「思います。」を言う言葉を少しずつ減らしていく、そんなこの瞬間からできるような些細なことが、本当に大きな違いになっていくかもしれません。私もこれからどう変わっていくのか、考えていきます。

ではまた!

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