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縄文時代の精神性を現代にアップデートした形が新しいライフスタイル(Vanlife)になると考える理由

いつもありがとうございます。最近79歳の祖母が「ぴえん」を使いだして驚愕しています。木下雄斗です。

元々歴史が好きというのもあるのですが、数年前くらいから縄文時代に興味があります。

簡単に縄文時代を紹介すると、諸説ありますが、約16000~15000年前から12000年続いた旧石器時代の次の時代です。旧石器時代との大きな違いは居住が始まりました。有名なのは竪穴式住居や貝塚ですね。そのため保存用の土器や狩り用の弓などが出土しており、文化的にも発展がみられています。

その次の時代は弥生時代ですが、弥生時代との大きな違いは農業(稲作)や家畜が始まったことですね。そして、戦争や争いが始まったのも弥生時代と言われています。

私が考える縄文時代の特徴として大きく三つあります。

1.「旬」を重んじたライフスタイルであったこと。

2.人は自然の一部であるという思想

3.円の思想でありフラットな人間関係

まず1つ目、彼らの食生活を例に見ると、春は山菜、夏は魚、秋は木の実、冬は動物でした。そして年間を通して保存食を作っていました。動物を冬以外に食べない理由は、冬が食糧不足になるだけではなく、秋に木の実を食べて大きくなった動物でなければ量も質も落ちてしまうためです。それが「旬」という言葉につながったと言われています。

2つ目にも関わってきますが、人は自然の一部であるという考え方から「所有」という概念はありませんでした。有名なのは新潟県など一部でしか取れない勾玉が全国各地で出土しているところから友好のネットワークが合ったことが読み取れます。なぜなら、各地から勾玉を取りにきた人々に対して、その近くに住む人々は自然の一部であるため惜しみなく場所を教えていたそうです。そしてそれに感謝した人々がありがたく「借りる」ようになると同時に、自分の地域にあるものを持ち込むようになり、遠くから来た新しいことを教えてくれる人々として「まれ人」と呼ぶようになりました。まさにこれが「旅」のはじまりだと言われています。

3つ目は、集落は真ん中の祭壇を囲むように円の形で住居を建てていたそうです。それは、年功序列もなければ集落のヒエラルキーはなかったため、祭壇からみんなが同じ距離になるようにしていたそうです。

これら三つのことを現代にアップデートすると、アウトドアや、”Van Life”につながるのではないかと考えているのです。

その理由は、Vanlifeをすることで、旬を大切にでき、自然の一部であると感じることができること、旅の語源とも言われる「借りる」ことが普通の生活よりも必要になるからです。

だからそんな精神性がかつて存在した日本だからこそVan Lifeが合っているのではないかと考えています。

Van Lifeは「借りる」行為なしにはあり得ません。泊まる場所、温泉や銭湯、現地で食べるもの、すべて借り物であることに気づくことができます。そして豊かな自然の中で眠る時は自然の一部であると感じるかもしれません。

また、各地を旅しながら生活していくにあたり、利害関係のない人々との交流が増えるため、ある種フラットな人間関係を築くことができるのです。一期一会の出会いに感謝しながら、自分のかけらを各地に落としていくことで、ローカルとの関わりや、その土地に対しての愛着を持つこともできると思います。そして、出会う人々にとって新たな考え方やライフスタイルを発信する「まれ人」になれるといいなと思います。

本日も読んでいただきありがとうございました。

ではまた!

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