見出し画像

偶然に委ねてタイトルを作る遊び

ストーリー、みなさんどうやって思いついていますか。
今回は、タイトルを先に考えて、ストーリーのヒントにしたいと思います。

タイトル、難しい

何かしらの作品を作る人であれば、タイトルの重要さはよくご存知のことと思います。
それゆえに、とっても難しい。

いつもイケてるタイトルを考えたいなと思いながら、なかなか思いつかないのが世の常です。

大抵の場合、私は全て書き上げた後にストーリーを思い返しながら決めることが多いのですが、今回はタイトルを先に考えてみたいと思います。

偶然に委ねてタイトルを考える

じゃれ本というアナログゲームをご存知でしょうか。
簡単に言えば、複数人でリレー形式で小説を書く遊びなのですが、このゲームにおいて発想の起点となるのがタイトルです。

タイトルを考える3ステップは以下の通り。

①「思いつく名詞を4つ書いてみよう」
②「名詞を1つ選び、その名詞から思いつくことを書いてみよう」
③「②と①を組み合わせて不思議なタイトルをつくろう」

じゃれ本オンラインの遊び方より

これを、自分のタイトル発想に活かしてみよう、というわけです。

実際にやってみる

じゃれ本は複数人で行うゲームですが、今回は一人で進めていきます。
目的は、とにかくランダムな単語を組み合わせて新しいものを生み出したいということ。
創作支援ツールなどでランダムな単語を組み合わせて表示してくれるようなものもありますが、コーパスに限りがあるので似たようなものばかり出てきてしまいます(あと、ありふれた言葉選ばれがち)。
というわけで、やってみたいと思います。

① ランダムな名詞を選ぶ

まずは、ランダムな名詞を選びます。
自分が思いついたものを羅列しても良いのですが(書きたいテーマやジャンルが決まっていればそっちの方が効果的かも?)、そうすると自分の思考の枠から抜けられないので今回はインターネットの力を借ります。

ランダムなワードを表示してくれるwebサービスは、「単語 ランダム」なんて検索すると結構出てきます。

今回は、ランダム単語ガチャを使ってみます。
語彙レベルの設定もできるので、Lv1〜Lv3あたりに設定してみました。
本家じゃれ本では四つの名詞を選びますが、今回は少し多めに十回ガチャを回します。
今回の結果は以下の通り(食べ物、多いな…)。

  1. ダンス

  2. ヨーグルト

  3. ゴール

  4. 毎日

  5. 杏仁豆腐

  6. グリーンピース

  7. 廊下

  8. 靴下

  9. アイス

  10. 11月

② ①の単語から一つ選ぶ

今回は、ランダムに身を委ねるので単語の選び方もランダムにします。
というわけで、TRPGでおなじみの10面ダイスを振りましょう。

10面ダイスの結果

選ばれたのは、8. 靴下でした。

③ ②で選ばれた単語から連想される言葉を書き出す

靴下から連想される言葉を五つほど書き出してみます。
制限時間は1分でチャレンジ。
結果はこちら。

クリスマス ペア 温かい ちぐはぐ 黒ずむ

靴下で気の利いた言葉なんて浮かぶのか?と不安でしたが、まあまあ良さげな単語が出てきたのではないでしょうか。
(悪臭とかも浮かびましたが、今回は除外しました…)

④ ①と③の単語を組み合わせる

あとは簡単な作業です。
①で書き出した十個の単語のうち、8. 靴下を除く九つの単語と③で出てきた言葉を組み合わせます。
組み合わせの数的には、9×5=45個。
全ての組み合わせがしっくりくるわけでもないので、ざっと書き出して眺めてみます。

  • クリスマス

    • 具体的すぎて使いにくいけれど、「11月のクリスマス」は良さそう

    • (検索したら、とあるシンガーソングライターの方のアルバムがヒットしました)

  • ペア

    • あんまりしっくりくる組み合わせが作れず

    • バディものやダンスもののタイトルに良いかもしれない

    • ペア・ダンス、アイス・ペア、11月のペア、廊下のペア…などなど

  • 温かい/温かな

    • ハートフル系ドラマのイメージ

    • 温かなダンス、温かな11月、温かな廊下

  • ちぐはぐ

    • コメディっぽくて可愛いタイトルになる印象

    • ちぐはぐダンス、ちぐはぐヨーグルト、ちぐはぐグリーンピース、ちぐはぐアイス…などなど

  • 黒ずむ

    • シリアスなタイトルになる印象

    • 黒ずむダンス、黒ずむ廊下、黒ずむ11月…などなど

振り返り

この遊びの肝は、③の連想ワードを考える段階ですね。
今回、個人的には「ちぐはぐ」、「黒ずむ」というワードが出てきたのがよかったかなと思っています。

そのまま使えるようなタイトルはなかなか生まれませんが、次の作品作りのネタ探しや、準備体操的な感覚でやってみると良いかもしれません。

それでは、また。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?