【短編🎞️】「ナルシスとエコー」
※この記事は映画のネタバレを含みます。
前情報無しで観たい方はお引き返し下さい↩️
これはギリシャ神話のお話です🏛️
ギリシャの美しい少年「ナルシス」は、その美しさから妖精達に大変好かれ愛されておりました🧚🏻❤️
その中の妖精の一人 「エコー」もナルシスの事が大好きでした。
が、しかしナルシスに夢中になるあまり、女王ヘラから言われている 浮気中の夫ゼウスの見張りの遣いをほっぽり出して言い訳ばかりするので、相手の最後の文句を反復して話す事しか出来ない呪いをかけられてしまいました👿👄🔁。
言葉がロクに話せなくなってしまったエコーは
ナルシスの姿が見られる森へ身を置く事にします。
ある日、ナルシスが一人だけ森に居た所を嬉しくなって声をかけにいくのですが、反復言葉しか
言えない状態で会話が成立する事もなく、遂には「君は変だから嫌いだ!」とはねつけられてしまいました。
愛する人への想いも伝わらず、絶望したエコーは
そのまま洞窟の中に引き篭もり、やがて身体は石化し、声だけが残る存在となりました。
これが、「Echo(こだま)」のはじまり。
一方ナルシスは、相変わらず妖精たちからモテモテでしたが、本人は周りに全く興味を示さない性分だった為、自分を愛する者たちをいつも苦い気持ちにさせておりました💔
なので、女王ヘラは復讐の女神メネシスを遣わし、ナルシスに最初に見た者を愛する呪いをかける事にします😈💞😍。
なんと皮肉な事でしょう。
ナルシスが最初に見た相手は水面に映った自分。
つまり、自分の事を愛するようになってしまったのです💖
そしてその日からナルシスは一時も離れず、ずっと水面に映る自分に見惚れて過ごすようになりました。
これが、「Narcist(ナルシスト)」のはじまり。
やがて気持ちを抑えられなくなったナルシスは、
水面に映る自分の元へ会いに行こうと、そこが
湖だという事にも気付かず足を踏み入れる決心をし、身を投じるのでした…
そして月日が経ち、ナルシスの居た水辺には白い
俯き加減に咲いた一輪の花がありました。
これは後に、ナルシスの名からとって「ナルキッソス(水仙)」と呼ばれるようになったという事です。
おわり
かけられた呪いにより人生を狂わされた二人。
恋をしても想いは届かない…💔
アマプラにある「まんが世界昔ばなし」の172話目に入ってるお話です。
今回は、昔話によくある「〇〇の起源はここにある〜」みたいなタイプの話だったな。
ご存知の方もいたかな??
どちらも話したくても伝わらない、相手が存在しない虚像という、してもしょうがない恋に落ち、そして身を滅ぼすお話でした🥀
「恋は盲目」とも云うけれども、何かに一途に心酔すると、正常な判断が出来なくなっておかしな行動に出る事、あるよね🫢。
そして目が醒めると、「嗚呼、なんて自分は馬鹿だったんだと」羞恥する。
うん、それはまさに魔法にかかっていたかのように…🪄
あと、ナルシスは元々他人に興味を持たないタイプではあったものの、自分が知らないだけで誰かに好かれてるって事はあるのよ。
で、そんな事に気付かず相手は時に照れながらあなたに話しかけている。💬
そう、あなたも実は、誰かの恋の対象になっているかもしれない🫵💖。
だから取り敢えず、誰に対してもにこやかに接しておけば、恋する誰かもホッと安堵し、嬉しくなれるんです♪
和やかな所に、争い事はない👍✨
おまけ。
ナルキッソスって聞くとこっち思い出すわ↑
同じギリシャのナルシスの絵画について、子供向けに紹介した歌の番組。
なんか癖になるんだよね、歌詞とかノリとかが笑。
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