「日本むかしばなし」を楽しもう
ももたろう、きんたろう、うらしまたろう、かぐやひめ、さるかにがっせん…すぐにストーリーが思い出せる日本むかしばなしは、たくさんあります。
なかには「ん?タイトルは聞いたことあるけど、どんなお話だっけ?」ってポッと出てこない作品もありますよね。
たとえばこちら、『ききみみずきん』。
“あるひ、おじいさんがしばをかついで やまみちをあるいていると、一ぴきの こぎつねが、わなに かかって たおれていました。”
かわいそうに、と おじいさんはすぐにこぎつねを助けてやります。するとつぎのひ、こぎつねとかあさんぎつねがやってきました。
“おれいにこのずきんを さしあげましょう。このずきんは『ききみみずきん』といって、これをかぶると、とりや、どうぶつのことば、それに、木や草のいうこともわかる ふしぎなずきんです”
さっそくずきんをかぶり、庭のからすが カアー カアー カアー カアーと鳴くのに耳をすませたおじいさん。
さて、カラスはどんなおしゃべりをしていたでしょう???思い出せるかな?
つづいての作品はこちら、『ねずみのよめいり』。
なかのよいねずみのふうふの間にうまれた、おんなのあかちゃん。だいじにだいじに そだてられ、やがて、やさしくて うつくしいむすめになりました。せわずきのおばさんねずみが、おみあいしゃしんを どっさり持ってきます。すると、とうさんねずみは、おこっていいました。
“「うちのむすめは せかいいちのむすめじゃで、そんじょそこらの ねずみになんか やれん!」 「せかいでいちばん えらいおかたのところへ やるさ!」 ”
さてはて、世界でいちばんえらいおかたとは、だあれ?
大人になって忘れてしまった昔話、今もう一度開くと、また違う記憶や景色が見えてくるかもしれません。
「いもとようこの日本むかしばなし」シリーズは、すてきなお話がたくさんセレクトされていますよ。チェックしてみてくださいね♪
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