絵本『すずめのうんどうぼうし つくります』
今まで一度もオーダーメイドの帽子にご縁のない私。帽子って、選ぶのが難しいし、よっぽどのオシャレさんじゃないと、こなせないアイテムなのでは?…と気後れしてしまいます。
でも、この絵本を読めば、「自分にピッタリの帽子、つくってもらいたい!」という気分に♪
『すずめのうんどうぼうし つくります』西本鶏介/作 黒井 健/絵
若い頃、都会の有名な帽子屋さんではたらき、年をとってから「こどもの喜ぶ帽子をつくりたい」と生まれ故郷へ戻ってきた、ぼうしやさん。
ぼうしやさんのつくるぼうしは、とてもかっこよくて丈夫。頭の大きさを、きちんと計ってつくるので、どの子のあたまにもピッタリ!
ある日ぼうしやさんは、一羽のすずめが柿の木に、飛び乗ったり、飛び降りたりしているのを見かけ、「柿の実は、もう少し待ったほうが甘くなると思うよ」と声をかけます。
すると、すずめは「ちがいます。ちがいます」と首を振り、「もうすぐ すずめの運動会があります。ぼく 飛びっこくらべで一等賞になりたくて、練習しているんです」。
感心したぼうしやさんは、すずめを応援したくなり、帽子をつくってあげることに。
採寸するとき、ちゃんとじっとしているすずめの可愛いこと!!!
黒井健さんの、やさしい画風が物語によく似合っています。
そして、可愛い赤色の帽子ができました!!
帽子をかぶったすずめ、どこにいるかわかりますか?
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「童話のすばらしさは、小鳥とだっておはなしができ、友だちになれることです。ぼくは散歩しながらときどき空を見上げます。どこかに運動帽子をかぶったすずめがいやしないかと。ぼくは小鳥の中ですずめがいちばん好きです」。著者、西本鶏介さんの言葉、素敵です。
いつか赤い帽子のすずめに会えるといいな♪
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