なぜ看護師になろうと思ったのか
小さい頃から病院に行っていた日々私の母は、看護師だ。とはいえ、家の中でも看護師というわけでもなく私が知っている母は母でしかない。看護師としての顔を見たことがあまりない。しかし、たまにはあった。それは母の残業に付き合うために、病棟に時々行くときだった。
辺境にある病院では一昔前まで、病棟の安全管理、情報管理はそこまで厳しくはなかった。そのため、年端もいかない子どもを預け先がない核家族であるということを承知の上で、病棟にいることを黙認していた部分もあるが、現在の管理体制ではそう言