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「『話が違うよ!』と本田が嘆く猿川との最悪の相性。そして2人が真逆に考えるMリーグ最適副露率とは!?」猿川真寿・本田朋広対談スペシャル企画(1)

近代麻雀note・Mリーガー対談スペシャル企画。今回は、猿川真寿(BEAST Japanext)・本田朋広(TEAM雷電)に登場してもらった。同じ日本プロ麻雀連盟に所属していながら、あまり接点はなかったという二人。話題はお互いの印象から、それぞれの麻雀観にまで広がっていった。
(全3回の1回目/#2、#3へ)
[文・東川亮]


 ■本田の麻雀の印象はガラッと変わった

――お二人は、Mリーグ以前にはセットするなどの関係はあったのですか。
 
猿川 ないですね。ちゃんとあいさつ以外の話をしたのって1、2年くらい前だったっけ?

本田 2年ほど前だったと思います。
 
猿川 麻雀グランプリMAXを獲ったときとか、フォーカスMとかで見たことはありますけど。
 
本田 対戦もフォーカスMくらいですよね。

――そのときのお互いの印象は。
 
本田 猿川さんの麻雀はよく仕掛ける、というイメージはありました。人としては、はじめて会ったときに「ご飯でも食べに行く?」くらいの感じだったので、優しい、明るい人なのかなって。
 
猿川 それ、覚えてないんですよね。僕は、本田さんがグランプリを連覇するときの1回目、ベスト16の対局はスタジオで見ていました。そのときは「門前の守備派だな」と思ったんですけど、今は全然違いますよね。連盟公式ルールとMリーグルールは全然違うんで、Mリーグが始まってから見たときは「そうなんだ」という感じでした。

――本田さんの中で、連盟公式ルールとMリーグでは打ち方を変えているのでしょうか、それとも、そもそもの打ち方が変わったのでしょうか。
 
本田 そもそもの打ち方が変わったのはあるかもしれないですね。僕の中で、連盟という団体は門前志向が強いイメージがあったので、連盟の対局のときは門前志向で麻雀を組み立てようと考えていました。
 
――猿川さんは以前、ご自身のnoteで「Mリーグで勝つならフーロ率は最低30%はほしい」という話を書かれていたと思います。
 
猿川 麻雀自体の形として、30%くらいが本当はいいんじゃないかと、今でも思っています。でも、Mリーグは25%くらいでもいいのかもしれませんね。なぜかと言うと、アガリ率と放銃率が通常の麻雀より極端に低いからです。だから、仕掛けはリスクのほうがちょっと高くなっちゃうのかなって。あとは回数ですよね。レギュラーシーズンでは25戦から30戦くらいしか打たないので、フーロ率を上げすぎるとどちらに触れるか分からないですし、チーム戦はそんなに意識していないですけど、逆に触れたときが嫌かなっていうのはあります。

■猿川さん、話が違うよ!

――Mリーグで対戦しての、お互いのイメージは。
 
猿川 本田さんはMリーグの初年度と2年目で大きくスタイルチェンジをして、2年目のほうが本来の麻雀なのかな、という印象ですね。
 
本田 麻雀自体の話はともかく、猿川さんはMリーグに入って、中盤くらいまでは「あまり調子よくなさそうだな」と思っていたんですけど、僕と対戦したときにはだいたいトップを取るんですよ。「話が違うよ!」って思っていました(笑)。今シーズンは相当やられたと思います。

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