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日本式リーチ麻雀、Mリーグはアメリカでどのくらい普及している?ロサンゼルス在住の最高位戦・馬場健治プロに聞いた

日本式のリーチ麻雀は、そのゲーム性はもちろん、漫画、そして最近ではMリーグの影響もあり、海外でも徐々に認知度や人気が高まっている。その中で、最高位戦日本プロ麻雀協会では2024年10月に、団体として初めてアメリカ・ロサンゼルスでのプロテストの実施を決定。早ければ2025年にはロサンゼルス支部設立を目指している。

世界屈指の大国・アメリカでの麻雀事情はどうなっているのか。ロサンゼルス在住の麻雀プロである、最高位戦日本プロ麻雀協会・馬場健治プロにお話を伺った。

・馬場健治プロ
最高位戦日本プロ麻雀協会49期前期、日本健康麻雀協会所属。アメリカ・ロサンゼルス在住。現地にて「Riichi Mahjong Central」を運営、SNSやYouTubeなどを通じて麻雀関連のコンテンツを英語で発信している。勤務するApple社では麻雀部も立ち上げた。

Riichi Mahjong Central
Webサイト:https://www.riichi-mahjong-central.com
X:https://x.com/RiichiMJCentral
YouTube:https://www.youtube.com/@RiichiMahjongCentral

馬場プロが立ち上げたApple Riichi mahjong ClubのTシャツ

■アメリカの麻雀事情

-今、アメリカの麻雀事情はどのような感じなのでしょうか。

まず、アメリカには数十年前から「National Mah Jongg League」と呼ばれるアメリカ麻雀の団体があって、全米各地で親しまれています。日本の麻雀とちがって「ジョーカー」という牌があるとか、役の一部が毎年変わるなど、日本式の麻雀とは大きく違うものです。

そんな中で、近年ではアニメや漫画、あるいはMリーグなどの影響もあって、日本式のリーチ麻雀のプレー人口も、年々増えてきています。リアル麻雀を楽しんでいるのは3000人、「雀魂」などのオンライン麻雀を含めると、2万人くらいの人が日本の麻雀を楽しんでいると推察されます。アメリカ麻雀をやっていた方が日本の麻雀を覚えに来る、ということもありますよ。ただ、全自動卓を常設している、日本における雀荘のような場所は今のところ全米で3箇所しかありません。なので多くの方は、ご自宅やカフェ、公共施設などで麻雀を楽しんでいます。

馬場プロが主に活動しているMahjong Starsの様子。Mリーグ使用卓「REXX Ⅲ」導入済
全自動卓がない場所でも、人々は手積みで麻雀を楽しんでいる

■Mリーグの熱狂はアメリカにも届いているか

-Mリーグを中継しているABEMAは、アメリカでも見られるのですか。

見られます。ただ時差があるので、東海岸だと早朝、西海岸であれば深夜の3時頃からの放送になります。

-Mリーグは、アメリカの麻雀人気や麻雀人口増に影響しているところはあるのでしょうか。

直接つながっているかは分かりませんけど、全米各地で行われている麻雀の大会に出るような人たちは、みんなMリーグを知っています。Mリーグチームのユニフォームを買って大会に出ている人もいますよ。よく見るのはU-NEXT Pirates、KONAMI麻雀格闘倶楽部、KADOKAWAサクラナイツなど。あと、Tシャツであれば赤坂ドリブンズもよく見かけます。

KADOKAWAサクラナイツのユニフォーム姿で対局をする人

-アメリカで人気があるMリーガーは。

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