2022/01/16 APD児の親の会レポート

開催日時:2022年1月16日
参加人数:8名

参加した方の内訳としては、APD児の親御さんが五名、当事者二名(司会含む)、その他一名という内訳でした(その他の方は特別支援の先生です)

■自己紹介で出た話題
主に学校での話題が主でした、
お子さんは通常級での授業そのものへの聞き取りの辛さはもとよりとして
・子供が通級に通っているケース
・通常級で合理的配慮を試行錯誤しているケース
のどちらもありました、支援級に在籍しているお子さんや聾学校に通学しているケースは今回はありませんでした。
また、先生とのコミュニケーションが音声で可能な子どもも多かったですが、同時にメモを併用しているケースもありました。

■どんな合理的配慮等を受けているか
・席替えの時に前方の席にしてもらう
・授業は支援級で、体育は通常級で
・ICレコーダーを使って指示を記録して聞き返す

■その他、出た話題
・学校側に説明して、合理的配慮をしてもらっても月日が経つうちに「音は聞こえていても聞き取れていない」という事が忘れられていく
最初は得られていた合理的配慮が徐々に失われていくので、どうやって「見える化」して意識し続けてもらうかが悩みどころ
・教育機関側から「支援はしません」と明言された、今後引っ越して別の少人数の学校に移る予定
・小学校のうちは通級で本人も楽しく通学しているが、既に授業内容が遅れ始めている
今後、中高校生へと進学する時にこの遅れをどうやって取り戻すか
・本人だけではなく、親へのフォローも必要ではないか
周囲の理解が得られればまだいいが、学校と子どもの板挟み、毎年担任や環境が変わる度に交渉して合理的配慮を引き出すのが負担

■試験での合理的配慮
この話題は特別支援の分野の先生から頂いた情報ですが
共通テストのような入試では、聴覚障害がある方への合理的配慮として英語のリスニングなどが免除されたり、別室受験が認められる可能性があります。
その際、具体的にどのような措置が望ましいかは出願時にこちらから願い出る事もできますが、この時に重要なのは
「在学中にどのような合理的配慮を得ていたか」という点です
もちろん、医師などの学校外の専門家に医学的な診断書と意見書を書いて頂く事で必要な合理的配慮が得られるケースもありますが
在学中から、自分にとってベストな試験環境を見つけておくことができるなら、その内容を出願時に「状況報告書」という形で出す事ができます。(
リンク先は令和3年度の共通テストのものです)


■感想や今後の予定
出た話題は子供を中心にしたものになりましたが、同時に「親の負担をどうするか」「障害の見える可をどうするか」「果たしてAPDは障害なのか、特性なのか」といった話も出て、かなり盛り上がりました。

また、終了後のアンケートからは今後もこのような集まりを定期的に開いて欲しいという声を複数頂きました、大変有難いことです。
とりあえずは四月後半にもう一度開催しようかな、とは思っています。
ただ正直通常のオンライン交流会をやりつつ、色々とテーマを絞った集まりを定期開催すると私一人では負担がしんどいな、という正直なところもあり。
来年度は体制づくりを考えたほうがいいのかもしれないと思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?