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【読書会】第32回レバレッジリーディング読書会(2021年4月)レポート

こんにちは!

4/10(土)の夜に、定例で行なっているオンライン読書会(レバレッジリーディング読書会)を開催いたしましたので、その内容をレポートしたいと思います!

参加者の読んだ本のリストもこのレポートの中で紹介しますので、もしよければご覧ください。


概要

この読書会は知識や知恵を得るための本をよく読んでいる方が集う、ボイスチャット形式のオンライン読書会です。 具体的には月に10冊以上の本を読むというのを一つの目安とし、コンセプトは「圧倒的な量のインプットとアウトプットができる読書会」!今月に読書会をリニューアルする予定で、新たなホームページはこちらです(ちなみに、読書会の実際の内容は特に変更はありませんw)!

全体の流れとしては、まず順番に自己紹介を行い、その後に読書会のメインイベントとして①月間ベスト本の紹介と、②読んだ本リストを見ながらのQ&A形式のフリートークです。

今回の参加者は、初参加のオブザーバーの方を含めた5人。事前に参加者の方から3月に読んだ本のリストを頂き、主催である私がそれを一つの表にまとめて参加者の方々に配布しました。実際の読書会ではそれを見ながらの進行になります。↓が実際に使ったリストです。

個人利用の範囲で閲覧・ダウンロードは自由にしていただいて問題ありませんが、二次使用・無断転載等はご遠慮願います。

【第32回】レバレッジリーディング読書会リスト.xlsx


ベスト本紹介

リスト内の黄色塗りのセルは各参加者の月間ベスト本です。ここでは、それぞれの本について簡単に説明します。


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信頼の新世紀 ブロックチェーン後の未来 / 斉藤賢爾 (インプレスR&D)

こちらはわたくしKJが紹介させていただいた一冊です。3月は主にブロックチェーンという技術の本をよく読んでいたのですが、そのなかでも印象的だったのがこちらの一冊。ブロックチェーンを技術的な面のみならず、その経済や社会的な側面から論じているのが面白いところでした。

こちらの本で印象的だったことは、ブロックチェーンを「空中に契約を固定する技術」「みんなで作る公開新聞」という風に表現していたこと。中央集権的でないやりかたで、いかにして信頼を構築するかというブロックチェーンの本質をついた議論が展開されており、なかなか読み応えのある本でした。


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RE:THINK 答えは過去にある / スティーブン・ブール(早川書房)

こちらは以前「アナグマ国へ」を紹介いただいた方のベスト本。内容としては、「答えは過去にある」というサブタイトルの通り、良いアイデアというのは過去に人間によって思いつかれたものであり、たとえ一時的に棄却されたとしても、技術の発展などによってまだ活用される余地があると言うもののようです。

幅広い事例が出されているようで、なかなか興味深そうな一冊です。現代のゲリラ戦に置いて馬が利用されているという話や、ニュートンが食料の冷蔵保存というアイデアをもっていたという話など、話を聞いているだけでも面白いと思いました。現在不要だからといって、簡単に棄却せずに保留するのが大事なのかもしれません。


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私の名前を知って / シャネル・ミラー (河出書房新社)

この本は以前「麻薬と人間」を紹介していただいた方のベスト本です。内容としては、アメリカのスタンフォード大学で起きた性犯罪の被害者の方が実名で書いた暴露本のようなもののようです。私は今回の話で初めて聴きましたが、日本でも話題になったらしいのでもしかしたらご存知の方もいるかもしれません。

その事件自体のみならず、加害者の低すぎる量刑や、被害者にも非があるのではあるのではないかという世の中からの目線など、非常に過酷な人生を強いられていたようです。そういった中にあって、実名を持って暴露した著者への敬意も含め、一度読んでみたいと思います。


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読む力は生きる力 / 脇明子 (岩波書店)

この本は以前「新訳 子どもの図書館」を紹介していただいた方のベスト本です。子どもと読書の関係という意味で、子どもの図書館と同じ流れで読んだ本だとのこと。内容としては、なぜ子どもにとって物語が必要なのかということについて、筆者なりの意見を述べている本のようです。

文化というものは無くてはならないわけではないけど、子どもに自尊心をつけるためには物語は必要であるという意見のようです。紹介者のかたも、現代はネット社会だからこそ人の感情を想像する力が求められているのではないかとおっしゃっていました。ご紹介のあと、ネット社会に求められることについてひとしきり盛り上がりました。


Q&Aタイム

今回もこれまでと同様に、Q&Aタイムとして、リストを見ながら1人1回づつ他の参加者に自由に質問ができるという時間を設けました。この読書会では、話していない人もミュートの必要がなく、どんどんコメントしていい形式にしているので、ひとつの質問から話題が広がることがあってなかなか楽しいですね。

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まず私がご質問いただいたのが「日本人はなにを食べてきたか」という本について。本全体で述べていることは、狩猟採集社会から現代に至るまでの日本人の食の歴史を述べていくというものです。米をベースにしつつ、肉を穢れとしたうえでその距離感の部分がなかなかおもしろい一冊でした。


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また、話題になったのが「藁を手に旅を出よう “伝説の人事部長”による「働き方」の教室」という本について。新人研修を受ける新入社員が主人公で、人事部長の方が働き方やビジネスについて述べていくというという本のようです。一般的に研修というと人事から社員に施すものという印象ですが、自身で考えさせるというスタンスが良いとおっしゃっておりました。


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これは私が質問させていただいた、カレル・チャペックの「ロボット」について。チェコの作家で、以前この方の「山椒魚戦争」という本を読んで非常に面白かったこともあってもともと興味を持っていた作品でした。「ロボット」という言葉の語源にもなったこちらの戯曲ですが、その内容について話が聞けたという意味で良い機会になりました。


まとめ

今回は昨日行ったオンライン読書会のレポートを書きました。今回もいつもどおり幅広に話が展開されて非常に楽しい時間となりました。

今後の読書会の予定としては4/24(土)と5/8(土)の20:00~21:30となります。既に告知もしておりますが、この読書会は次回からは「乱読の読書会」というタイトルでやっていく予定です!当日のやり方とかは特に変更する予定はありませんが、ホームページ等も新しくしているので、興味のある方は見てみていただけると嬉しいです!

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それでは、また!

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