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【読書会】第15回レバレッジリーディング読書会(2020年6月)レポート

こんにちは!

6/20(土)の夜に、定例で行なっているオンライン読書会(レバレッジリーディング読書会)を開催いたしましたので、その内容をレポートしたいと思います!

参加者の読んだ本のリストもこのレポートの中で紹介しますので、もしよければご覧ください。


概要

この読書会は知識や知恵を得るための本をよく読んでいる方が集う、ボイスチャット形式のオンライン読書会です。 具体的には月に10冊以上の本を読むというのを一つの目安とし、コンセプトは「圧倒的な量のインプットとアウトプットができる読書会」!

読書会用のホームページも準備しているので、詳細が気になる方はそちらもご確認ください。

全体の流れとしては、まず順番に自己紹介を行い、その後に読書会のメインイベントとして①月間ベスト本の紹介と、②読んだ本リストを見ながらのQ&A形式のフリートークです。

今回の参加者は5人で、そのうち一人はオブザーバーという形での参加でした!


読んだ本リスト

事前に参加者の方から5月に読んだ本のリストを頂き、主催である私がそれを一つの表にまとめて参加者の方々に配布しました。実際の読書会ではそれを見ながらの進行になります。↓が実際に使ったリストです。

個人利用の範囲で閲覧・ダウンロードは自由にしていただいて問題ありませんが、二次使用・無断転載等はご遠慮願います。


ベスト本紹介

リスト内の黄色塗りのセルは各参加者の月間ベスト本です。ここでは、それぞれの本について簡単に説明します。


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ユニケージ原論 / 當仲寛哲他(UPS研究所)

こちらは私が紹介させていただいた一冊。僕が読了した時点で読書メーターの登録数が10というどマイナーな本ですが、個人的には読んでいて非常に面白かったので紹介させていただきました。オススメかと言われると微妙ですが、少なくとも僕はめちゃくちゃ面白かったですw

内容は「ユニケージ」と呼ばれるユニークなシステム開発手法について。「プログラムはシェルスクリプトで書かれる」「データベースを使わない」等、常識外れの手法ですが、その背後にある思想が刺激的で、なかなか示唆に富むアプローチだと思いました!


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NOKIA 復活の軌跡 / リスト・シラスマ(早川書房)

こちらは、前々回「翻訳地獄へようこそ」を紹介していただいた方の紹介本です。ご存知の方も多いかも知れませんが、かつて携帯電話(いわゆるガラケー)で世界的なシェアを誇っていた「NOKIA」という会社の経営について一冊。

具体的には、スマホの普及によって携帯電話の市場自体が縮小する中で、どのようにしてその業績悪化から復活したのかが書かれているとのことです。なまじ成功体験があり、組織が大きくなっているだけに、その再建は困難を極めたようです。経営陣がどのような采配をとったのか、気になります!


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それでも人生にイエスと言う / V・E・フランクル(春秋社)

こちらは今回初参加の方に紹介いただいた一冊。「夜と霧」で有名なV・E・フランクル氏の講演録とのことで、紹介者の方は自分の価値観を変えるきっかけにもなるほどの本だったとおっしゃっていました。

人は誰しもが右肩上がりに人生が好転していくわけではなく、歳とともに「明日が昨日より良くなる」と信じることが難しくなってくるものです。そういった、必ずしも山頂に登っていくような人生が難しくなったときにどう振る舞うのか? 収容所という極限状態を通してそれを考えさせられたとのことです。


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経済政策で人は死ぬか? / デヴィッド・スタックラー、サンジェイ・パス(草思社)

こちらは前回「PSYCHO-PASS」を紹介して頂いた方の紹介本です。なかなかインパクトのあるタイトルで、今の世界の状況を見ても考えさせられるところがありそうです。筆者は公衆衛生の専門家で、過去の不景気における経済政策と国民の健康状況を研究した本だとのことです。

結論から言うと、不景気には景気刺激策を積極的に行うべきというもので、特に財政緊縮は絶対に避けるべきとのことでした。リーマンショックやブラックマンデー、ギリシア危機などの恐慌と自殺率や国民寿命などを比較しながら解説している本らしく、なかなか読み応えがありそうです!


Q&Aタイム

今回もこれまでと同様に、Q&Aタイムとして、リストを見ながら1人1回づつ他の参加者に自由に質問ができるという時間を設けました。ありがたいことにここ最近は参加人数が多く、すべての質問をキャッチアップすることは難しいので、個人的に印象に残ったところだけ紹介したいと思います。

今回、印象的だった話題は「会社というモンスターが、僕たちを不幸にしているのかもしれない。」についての話です。こちらもインパクトのあるタイトルですが、筆者は新興企業「サイボウズ」の社長の方らしく、日本の伝統的な働き方に疑問を投げかける本のようです。社員が週休5日でフルタイムで働くことが前提の会社は、今後生き残っていけないだろうということを主張しているとのこと。今回の外出自粛の関係で広まったリモートワークも、働き方の一つとして柔軟に取り入れる会社とそうでない会社で生産性も変わって来そうな気がします。そういう意味でも、それぞれが働き方を考えていかなければならなくなっていくのでしょう。

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他に話題になったのは「てつがくフレンズ 女の子の姿になった哲学者たちの哲学学園」という本について。こちらは、前回参加した方から話を聞いていたこともあって、私を含む二人の参加者が先月読んでいました。内容としては、古代ギリシャの哲学者を女性キャラとして擬人化?し、それぞれの考え方をマンガを使って紹介していくというもの。完全に発想の勝利という感じですが、筆者が哲学の入門書を多く手がけていることもあり、そのふざけたコンセプトに反して内容自体はかなりしっかりしています。現在Kindle Unlimitedでも配信されているので、気になる方は是非読んでみてください!

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最後に、僕がリストを見ていて気になっていた「金融乱世のサバイバル・バイブル アンティーク・コインで資産を防衛せよ」「楽しみながら資産を殖やす コイン・コレクションのはじめかた」の二冊について。お伺いしたところ、アンティークコインは貴金属で出来ているため、貴金属としての価値と希少性の価値の両面の価値があるため、資産的としての価値が高いという話のようです。アンティーク貨幣とは、ある意味「歴史」と「経済」の交点であると聞いてかなり納得してしまいました。「楽しみながら…」のほうはKindle Unlimitedで配信されているようなので、近々こちらも読んで見ようと思います。

楽しみながら資産を増やすコインコレクションのはじめかた

アンティークコインで資産を防衛せよ

そんなこんなで気がつけば9時半になったので、読書会は終了になります。今回話していて思ったのは、やはり性別や年齢で参加を制限していない分、様々な立場の話を聞けることが読書会の醍醐味だなぁと思いました。自分一人の視点だとどうしても見えてこないことは多いので、いろいろな立場の方の視点から、新たなものの見方を貰えると、世の中の見え方もまた少し変わってきますね!

まとめ

今回は先日行ったオンライン読書会のレポートを書きました。

これはいつも言っている話ですが、こうやって多人数で読んだ本の情報を共有することで、自分のアンテナの外側を知ることができるのが非常に面白いと感じます。基本的に、この読書会はカオスを推奨しているのでw、実用性の有無とか役に立つかどうかなどは一旦脇に置いて、いろいろな本を紹介いただけたらなと思います。

次回は7月18日(土)の夜に開催予定です。すでに募集は開始しており、HPか読書メーターより参加申し込みが可能です。興味のある方は是非お申込みください!

HPからの申込みはこちら。


読書メーターのアカウントをお持ちの方はこちらをご利用下さい↓


それでは、また!

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