【読書会】第23回レバレッジリーディング読書会(2020年11月その1)レポート
こんにちは!
11/14(土)の夜に、定例で行なっているオンライン読書会(レバレッジリーディング読書会)を開催いたしましたので、その内容をレポートしたいと思います!
参加者の読んだ本のリストもこのレポートの中で紹介しますので、もしよければご覧ください。
概要
この読書会は知識や知恵を得るための本をよく読んでいる方が集う、ボイスチャット形式のオンライン読書会です。 具体的には月に10冊以上の本を読むというのを一つの目安とし、コンセプトは「圧倒的な量のインプットとアウトプットができる読書会」!
読書会用のホームページも準備しているので、詳細が気になる方はそちらもご確認ください。
全体の流れとしては、まず順番に自己紹介を行い、その後に読書会のメインイベントとして①月間ベスト本の紹介と、②読んだ本リストを見ながらのQ&A形式のフリートークです。
今回の参加者は主催の私を含めて3人。ここ最近の会としてはやや少人数かなというところですね。ただ、3人でも十分に多彩な本の話ができましたし、人数が少ないがゆえにひとつの項目についても深堀りできたりもしたので、これはこれで全然OKだと思いました!
事前に参加者の方から10月に読んだ本のリストを頂き、主催である私がそれを一つの表にまとめて参加者の方々に配布しました。実際の読書会ではそれを見ながらの進行になります。↓が実際に使ったリストです。
個人利用の範囲で閲覧・ダウンロードは自由にしていただいて問題ありませんが、二次使用・無断転載等はご遠慮願います。
ベスト本紹介
リスト内の黄色塗りのセルは各参加者の月間ベスト本です。ここでは、それぞれの本について簡単に説明します。
シャオミ 爆買いを生む戦略 / 黎 万強 (日経BP)
こちらは、わたくしKJが紹介させていただいた一冊。最近日本でもスマホが販売されるようになって話題になっている「シャオミ」という中国企業のコンセプトや営業戦略を紹介した一冊。あまり中国企業はウォッチしていなかったこともあって、読んでいて新鮮で面白かったです!
シャオミのコンセプトは「ユーザーは友達」。これだけ聞くとチープでありきたりに感じてしまいますが、読み進めてみるとその徹底ぶりに驚かされます。エンジニアが自らユーザーからのコメントに対応することや、スターを起用しないブランド戦略など、ユニークな方針でここまで台頭してきたことは注目すべきだと思わされます。
インビジブル / 坂上泉(文藝春秋)
この本は以前「建築と権力のダイナミズム」を紹介していただいた方のベスト本です。ジャンルとしては警察小説・社会派ミステリーの類で、1950年代を大阪を舞台とした物語。1950年代は警察の組織が大きく変わった時代らしく、現代の警察とは違った組織をあつかった作品というのが新鮮だったとおっしゃっていました。
戦後史は学校の教育過程ではあまり扱われることが少ないですが、小説という形でそれを知ることができるというのも良かったとのことです。キャリア組と現場叩き上げのコンビで問題の解決にあたる展開になっているみたいで、バディ小説としても面白いようです。気になりますね!
宮本常一 旅の手帖 <庶民の世界> / 宮本常一 (八坂書房)
この本は以前「急に具合が悪くなる」を紹介していただいた方のベスト本です。宮本常一という「旅する民俗学者」が各所に投稿した記事や論文をまとめた本のようです。副題のとおり、書いている内容は歴史の表舞台にはでてこない「庶民の世界」にフォーカスした内容であるとのこと。
「旅する民俗学者」という名前にも現れているように、離島や漁師農民、鉱山などなど、いろんな現場を訪ねて庶民の生活を足をつかって調査したものだそうです。紹介者の方は、現代とは違う時代であり、人々の時間感覚が今とは全く違うにも関わらず、今の自分の考えにも通じる部分を感じたそうです。
Q&Aタイム
今回もこれまでと同様に、Q&Aタイムとして、リストを見ながら1人1回づつ他の参加者に自由に質問ができるという時間を設けました。この読書会では、話していない人もどんどんコメントしていい形式にしているので、ひとつの質問から話題が広がることがあってなかなか楽しいです。
まずは、質問タイムではじめに質問させていただいたのが、「来場者4倍のV字回復! サンリオピューロランドの人づくり 」という本について。リストをまとめていて非常に気になった一冊だったりしますw サンリオピューロランドは名前程度しか知りませんでしたが、タイトルにも現れているように、ここ5,6年くらいで大きく復活を遂げたらしいです。経営の話だけでなく、キャラクターの裏話などファンにとっても楽しめる話らしく、様々な話が書いてあるのが良かったとおっしゃっていました。
あと、話題になったのが池上永一さんの「海神の島」という小説について。私は未読の作家さんですが、沖縄を舞台にした作品が多い方のようですね。この本もその例にもれず沖縄を舞台にした小説で、とある三姉妹が遺産にまつわる遺言をめぐって互いを出し抜き合いながら遺産を探していくというストーリーらしいです。それだけ聞くとギャグっぽい印象をいだきそうですが、遺産に迫る中で沖縄の基地問題が絡んでくるというシリアスな展開らしいようです。こちらも気になりますね!
また、「おおかみはなぜ消えたか 日本人と獣の話」という本の話から「オオカミ」にまつわる話でひと盛り上がりしました。この本を読んだ方の感想としては、この本自体はやや半端な内容だったとのことですが、そこからオオカミ自体の話やそれを追いかける人々の話というちょっと意外な方向に繋がりました。自分はまったく知らない世界の話だったので、こういう脱線でいろいろな話がきけるのは読書会の面白さだなぁと改めて感じてしました!
まとめ
今回は昨日行ったオンライン読書会のレポートを書きました。やはり印象的だったのが、話の脱線からマニアックな方向に話が進んで非常に興味深い話がきけたことですね。こういう想定外の話ができるのは本当に面白いです!
11月の読書会としては今回に加えて11/28 (土)の20:00~21:30に開催を予定しております。また、12月前半の読書会の募集も開始しました! 日程は12月12日(土)の20:00~21:30です!
すでに募集は開始しているので、興味があるかたは是非ご参加をご検討下さい!
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