見出し画像

【読書会】第40回乱読の読書会(2021年8月)レポート

こんにちは!

8/14(土)の夜に、定例で行なっているオンライン読書会(乱読の読書会)を開催いたしましたので、その内容をレポートしたいと思います!参加者の読んだ本のリストもこのレポートの中で紹介しますので、もしよければご覧ください。


概要

この読書会は知識や知恵を得るための本をよく読んでいる方が集う、ボイスチャット形式のオンライン読書会です。 具体的には月に10冊以上の本を読むというのを一つの目安とし、コンセプトは「多様な本が行き交う場」!

全体の流れとしては、まず順番に自己紹介を行い、その後に読書会のメインイベントとして①月間ベスト本の紹介と、②読んだ本リストを見ながらのQ&A形式のフリートークです。

今回の参加者は初参加のオブザーバーの方を含めて6人(オブザーバーには2人)。事前に参加者の方から7月に読んだ本のリストを頂き、主催である私がそれを一つの表にまとめて参加者の方々に配布しました。実際の読書会ではそれを見ながらの進行になります。↓が実際に使ったリストです。

個人利用の範囲で閲覧・ダウンロードは自由にしていただいて問題ありませんが、二次使用・無断転載等はご遠慮願います。

【第40回】乱読の読書会リスト.xlsx


ベスト本紹介

リスト内の黄色塗りのセルは各参加者の月間ベスト本です。ここでは、それぞれの本について簡単に説明します。


画像1

平成ネット史 永遠のベータ版 / NHK『平成ネット史(仮)』取材班 (‎ 幻冬舎 )

こちらはわたくしKJが紹介させていただいた一冊です。平成から令和に切り替わるタイミングでNHKで放送された特番「平成ネット史」の書籍版です。平成の30年間におきた日本のインターネットの歴史について、対談形式で振り返って行くという内容。

対談しているのが落合陽一さん、宇野常寛さん、堀江貴史さん、ヒャダインさんなど、インターネットやテクノロジーについての知見の深い方やインターネットで有名になった方ということもあり、非常に深い議論がなされています。この時代を振り返る意味でも、なかなか楽しめる一冊です。


画像2

フィールド言語学者、巣ごもる。 / 吉岡 乾 (‎創元社)

この本は以前「仕事文脈」を紹介頂いた方のベスト本です。現地で人と話しながら言語について研究する「フィールド言語学者」が、自粛期間でフィールドに出られないという状況で書いたエッセイだとのこと。言語についての話が多く、なかなか斬新な視点が多いのかもしれません。

「ハリーポッター」における「例のあの人」が各種言語でどのように翻訳されているのかや、日本語が他の言語に比べてどのような特徴があるのかなど、言語学者ならでは切り口が新鮮だったそうです。紹介のあとは、日本語の特徴についてひとしきり盛り上がりました!


画像3

Shrink~精神科医ヨワイ~ / 七海仁,月子(集英社)

この本は以前、「十字架のカルテ」を紹介していただいた方のベスト本です(約一年ぶりに参加いただけました!)。こちらは精神科医をモチーフにした漫画で、自殺率の高い日本という国でより多くの人を救えるように奮闘する物語だそうです。

紹介社の方がおっしゃっていたのは、東日本大震災のPTSDの方のストーリーが非常に印象的だったということです。なかなか普段触れることのない精神科医というしごとについて、漫画という形で触れることができるというのは良いきっかけになるのかもしれません。


画像4

青い月の石 / トンケ・ドラフト (岩波書店)

この本は初参加の方のベスト本です。こちらは岩波少年文庫から出ているファンタジー小説で、(私は全然知らなかったのですが)筆者の方は有名なオランダの作家さんだそうです。なかなか普段触れることのないジャンルの本だったので、こういう機会にお話を聞けるのは良いですね!

地下世界を舞台をしたファンタジー小説らしいのですが、物語のなかで有名な童話や神話等のモチーフが現れているというのが印象的だったということでした(日本で言う「3つの御札」や「花いちもんめ」など)。こういうギミックのある小説は読んでいて楽しそうです!


Q&Aタイム

今回もこれまでと同様に、Q&Aタイムとして、リストを見ながら1人1回づつ他の参加者に自由に質問ができるという時間を設けました。この読書会では、話していない人もミュートの必要がなく、どんどんコメントしていい形式にしているので、ひとつの質問から話題が広がることがあってなかなか楽しいですね。


画像5

まず話題になったのが、こちら「天空の詩人 李白」という本について。歴史小説家の「陳 舜臣」という方が書いた一冊で、詩人として有名な李白について、その背景や人物層などが書いてあるエッセイ的な内容だったとのこと。李白は酒飲みとして有名ですが、そういった部分の背景やなぜそのような印象がついているのかなどの話が面白かったらしく、読書会でもそのあたりの話で盛り上がりました!

また、特定の本というわけではなく、図書館の利用法についても話題になりました。私は基本的に電子書籍がメインということもあり図書館はほぼ使わないのですが、人によっては図書館のみという方もいれば、基本は図書館だが新刊は書店で買うなど使い分けている方もいらっしゃって、やはり人それぞれ本の見つけ方はそれぞれなのだなと。


画像6

そしてこの読書会で話題になることが非常に多い「正しいパンツのたたみ方」についても盛り上がりました。やはり、その特徴的なタイトルもあって皆さん気になるというのがあるのでしょうね。読書会内で連鎖的に読み広がっている感じがなかなかおもしろいですw 高校の家庭科の先生によって書かれた本で、内容としてはパンツのたたみ方などの身近な例を通して人と共に生きることなど、生活の上で必要なことを考えていこうというもの。岩波ジュニア新書ということで非常に読みやすいながら、しっかり深いことが書いてあり、読み応えのある一冊だと思います。

そんなこんなで、あっという間の90分でした!


まとめ

今回は昨日行ったオンライン読書会のレポートを書きました。今回もいつもどおり幅広に話が展開されて非常に楽しい時間となりました。今後の読書会の予定としては8/28(土)と8/28(土)の20:00~21:30となります。

読書メーターからのお申し込みはこちらから

ホームページからのお申し込みはこちら

それでは、また!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?