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【読書会】第51回乱読の読書会(2022年1月)レポート

こんにちは!

1/22(土)の夜に、定例で行なっているオンライン読書会(乱読の読書会)を開催いたしましたので、その内容をレポートしたいと思います!参加者の読んだ本のリストもこのレポートの中で紹介しますので、もしよければご覧ください。


概要

この読書会は知識や知恵を得るための本をよく読んでいる方が集う、ボイスチャット形式のオンライン読書会です。 具体的には月に10冊以上の本を読むというのを一つの目安とし、コンセプトは「多様な本が行き交う場」!

全体の流れとしては、まず順番に自己紹介を行い、その後に読書会のメインイベントとして①月間ベスト本の紹介と、②読んだ本リストを見ながらのQ&A形式のフリートークです。

今回の参加者は3人。事前に参加者の方から12月に読んだ本のリストを頂き、主催である私がそれを一つの表にまとめて参加者の方々に配布しました。実際の読書会ではそれを見ながらの進行になります。↓が実際に使ったリストです。

個人利用の範囲で閲覧・ダウンロードは自由にしていただいて問題ありませんが、二次使用・無断転載等はご遠慮願います。

【第51回】乱読の読書会リスト.xlsx


ベスト本紹介

リスト内の黄色塗りのセルは各参加者の月間ベスト本です。ここでは、それぞれの本について簡単に説明します。

生物から見た世界 / ユクスキュル、クリサート (岩波書店

こちらはわたくしKJが紹介させていただいた一冊です。この本は生物から見て世界がどのように見えているのか?をさまざまな動物・昆虫の実験を絡めながら紹介していくという内容です。「環世界」という概念について知りたくて読んでみた本ですが、想像通り楽しく読めた本でした。

良く引用されるので、もっとお堅い感じの本なのかなぁと思っていましたが、文庫で200ページ程度で分量も多くなく、文体も読みやすかったのが以外でした。様々な生物の特性や、それぞれの生物が世界をどのように見ているのか、というのがなかなか興味深かったです。

古代日本の官僚 天皇に仕えた怠惰な面々 / 虎尾達哉(‎ 中央公論新社)

この本は以前「その魔球に、まだ名はない」を紹介頂いた方のベスト本です。古代の統治制度に興味があるらしく、その一環で読んだ一冊だとのこと。内容としては、タイトル通り古代日本の官僚の実態を解説していくというもの。

様々な資料を引用しながら、日本の官僚がいかに怠惰であったのか、また、それに対して政府が比較的ぬるい対応をしてきたかを説明しているようです。官僚という言葉の響きからは程遠いけれども、人間味の感じられる実態が見られるという意味で読んでみると面白いのかもしれません。

新釈 走れメロス 他四篇 / 森見 登美彦(KADOKAWA)

この本は以前「書きたい人のためのミステリ入門」を紹介頂いた方のベスト本です。「走れメロス」「山月記」などの5つの近代日本の短編について、現代作家の森見登美彦さんが現代を舞台ににリライトしているというもののようです。

紹介者の方は元ネタとなった作品も読んでいたそうなのですが、現代風に書き換えられているとはいえ、原作のエッセンスや外せない要素はしっかりと押さえていて面白かったとのことでした。なかなかほかの本ではないアプローチだと思うので、新鮮な気持ちで読めそうな本ですね!


Q&Aタイム

今回もこれまでと同様に、Q&Aタイムとして、リストを見ながら1人1回づつ他の参加者に自由に質問ができるという時間を設けました。この読書会では、話していない人もミュートの必要がなく、どんどんコメントしていい形式にしているので、ひとつの質問から話題が広がることがあってなかなか楽しいですね。

まず、私が質問させていただいたのはちくま新書の「昭和史講義 最新研究で見る戦争への道」という本について。「昭和史」と言うと、半藤 一利さんの昭和史のイメージがつよかったのですが、どういうなようなのかが気になって聞いてみました。どうやらちくま新書では、最新の研究を踏襲した歴史講義シリーズを出しているらしく、こちらはその中の一環だとのこと。歴史の常識も時代が進むに連れて変わってくるので(聖徳太子の存在などなど)、こういう形で最新の通史を学ぶというのも必要なのかも知れませんね。

また、特定の本についてではありませんが、それぞれにとって読書とはなんなのかというちょっと深い話題にもなりました。個人的には、本を読んでいて新しい発見があったりすることや、別々にとらえていた知識が繋がっていく感じが面白いなと思って読書をしていましたが、人によって似ているところも違うところも色々あるのだなぁと話を聞いていて思いました。こういうこと改めて話す機会もあまりないので、なかなか新鮮な気分で話すことが出来ました。

あと話題になったのが「青空文庫」についてですね。私はあまりつかったことはないのですが、参加者の方でよく使っているという方がいたので、それについての話を聞いてみました。ホームページだとちょっと読みにくい印象があるのですが、サードパーティのアプリなどで電子書籍のように読むこともできるようですね!隙間時間で短編を読むみたいな使い方もできるようになるので、なかなか便利そうです。なんにしても、ボランティアでここまでやってくれる人たちには感謝しかないですね。

そんなこんなであっという間の90分でした!


まとめ

今回は先日行ったオンライン読書会のレポートを書きました。今回もいつもどおり幅広に話が展開されて非常に楽しい時間でした。今後の読書会の予定としては2/12(土)と2/26(土)の20:00~21:30となります。

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それでは、また!

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