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【読書会】第39回乱読の読書会(2021年7月)レポート

こんにちは!

7/24(土)の夜に、定例で行なっているオンライン読書会(乱読の読書会)を開催いたしましたので、その内容をレポートしたいと思います!参加者の読んだ本のリストもこのレポートの中で紹介しますので、もしよければご覧ください。


概要

この読書会は知識や知恵を得るための本をよく読んでいる方が集う、ボイスチャット形式のオンライン読書会です。 具体的には月に10冊以上の本を読むというのを一つの目安とし、コンセプトは「多様な本が行き交う場」!

全体の流れとしては、まず順番に自己紹介を行い、その後に読書会のメインイベントとして①月間ベスト本の紹介と、②読んだ本リストを見ながらのQ&A形式のフリートークです。

今回の参加者は初参加のオブザーバーの方を含めて4人。事前に参加者の方から6月に読んだ本のリストを頂き、主催である私がそれを一つの表にまとめて参加者の方々に配布しました。実際の読書会ではそれを見ながらの進行になります。↓が実際に使ったリストです。

個人利用の範囲で閲覧・ダウンロードは自由にしていただいて問題ありませんが、二次使用・無断転載等はご遠慮願います。

【第39回】乱読の読書会リスト.xlsx


ベスト本紹介

リスト内の黄色塗りのセルは各参加者の月間ベスト本です。ここでは、それぞれの本について簡単に説明します。


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個人開発をはじめよう  / ゆずたそ (‎ インプレスR&D)

こちらはわたくしKJが紹介させていただいた一冊です。内容としては、個人でアプリケーションやウェブサービスを開発している方の25人による個人開発に関する寄稿集です。それぞれの内容は開発から運営、マーケティングやマネタイズの話など、幅広くて面白いです。

それぞれの開発者が思い思いに語っている内容は読んでいて楽しいですし、自分もなにか作ってみたいという気にさせられます!万人におすすめというわけではないですが、なにかものづくりが好きなことであれば楽しめるのではないかと思います。


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ヴェネツィアに死す /  トーマス・マン (‎光文社)

この本は以前「News Diet」を紹介頂いた方のベスト本です。ご存知の方も多いと思いますが、有名な海外古典の一冊ですね。有名作品というだけあって訳も多い作品ではありますが、比較的砕けた印象の光文社新訳でも硬い表現が多かったとおっしゃっていました。

舞台がコレラ流行禍のヴェネツィアということもあり、現代の様相と比較しながら読むというのもまた新しい発見があるのではないかとおっしゃっていました。時代を超えて変わらない人間の本質のようなものを感じたと言っていたのが印象的でした。


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実力も運のうち 能力主義は正義か? / マイケル サンデル(早川書房)

この本は以前、「銀河鉄道の夜」を紹介していただいた方のベスト本です。こちらは話題になっている本ということで、すでに読んだことのある方も多いかもしれません。哲学の白熱教室で有名なサンデル先生の最新作ですね。なかなか特徴的なタイトルの一冊。

紹介者の方は解決策ではなく、問題提起の本だったと言っていました。高学歴の人ほど知性に関する差別が多く、低学歴の人を軽視・軽蔑しがちであるということが問題であると提起しているようです。私個人としても非常に気になっていた一冊なので、こちらもそのうち読んでみたいと思います。


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異界幻想―種村季弘対談集 / 種村季弘 (青土社)

この本は以前「RE:THINK(リ・シンク):答えは過去にある」を紹介していただいた方のベスト本です。内容としては、評論家・種村季弘さんが魔女や偉人について様々な対談をまとめた本のようです。対談によってどんどん話が広がっていき、どんどん読み進めてしまうタイプの本だとのことでした。

私自身は種村さんのことはご存じなかったのですが、お話を聞いていて非常に興味深いなと思いました。こちらは万人にはおすすめというわけではないものの、都市伝説や神話などに興味を持っている人ならば楽しめるだろうとのことでした!


Q&Aタイム

今回もこれまでと同様に、Q&Aタイムとして、リストを見ながら1人1回づつ他の参加者に自由に質問ができるという時間を設けました。この読書会では、話していない人もミュートの必要がなく、どんどんコメントしていい形式にしているので、ひとつの質問から話題が広がることがあってなかなか楽しいですね。


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まず私が質問いただいたのは、「恋愛しない若者たち コンビニ化する生とコスパ化する結婚」という本について。内容としては、「恋愛」をしなくなったと言われる若者の現況について解説している一冊です。恋愛はもとより、働き方であったり、家族のありかたなどなど、皆様思うところは色々とあったようで、この本をきっかけになかなか盛り上がる話となりました!


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あと話題になったのが「フードサービス用語辞典」という本について。仕事の関係で読んだ本だとのことでしたが、内容としてはタイトル通り外食産業における用語を解説している一冊だとのこと。紹介社の方が言っていたのは、改めて「サイゼリア」の偉大さがわかったということですw 利用者として見ているだけでは見えてこない外食産業について、その詳細を垣間見る良いきっかけになるのかもしれませんね!


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最後に私が質問させていただいたのは「キリスト教は邪教です!現代語訳『アンチ・クリスト』」という本について。タイトルにも書いてあるように、ニーチェの書作である「アンチ・クリスト」の現代語訳版です。ニーチェとしてはキリスト教への痛烈な批判が有名ですが、以外にもキリスト本人に対しては評価している部分も多いとのこと。そういった印象はあまりなかったので、話を聞いていて意外だなぁと思ってしまいました。

そんなこんなで、あっという間の90分でした!


まとめ

今回は昨日行ったオンライン読書会のレポートを書きました。今回もいつもどおり幅広に話が展開されて非常に楽しい時間となりました。今後の読書会の予定としては8/14(土)と8/28(土)の20:00~21:30となります。

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それでは、また!

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