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【読書会】第42回乱読の読書会(2021年9月)レポート

こんにちは!

9/11(土)の夜に、定例で行なっているオンライン読書会(乱読の読書会)を開催いたしましたので、その内容をレポートしたいと思います!参加者の読んだ本のリストもこのレポートの中で紹介しますので、もしよければご覧ください。


概要

この読書会は知識や知恵を得るための本をよく読んでいる方が集う、ボイスチャット形式のオンライン読書会です。 具体的には月に10冊以上の本を読むというのを一つの目安とし、コンセプトは「多様な本が行き交う場」!

全体の流れとしては、まず順番に自己紹介を行い、その後に読書会のメインイベントとして①月間ベスト本の紹介と、②読んだ本リストを見ながらのQ&A形式のフリートークです。

今回の参加者はオブザーバー含めた5人。事前に参加者の方から7月に読んだ本のリストを頂き、主催である私がそれを一つの表にまとめて参加者の方々に配布しました。実際の読書会ではそれを見ながらの進行になります。↓が実際に使ったリストです。

個人利用の範囲で閲覧・ダウンロードは自由にしていただいて問題ありませんが、二次使用・無断転載等はご遠慮願います。

【第42回】乱読の読書会リスト.xlsx


ベスト本紹介

リスト内の黄色塗りのセルは各参加者の月間ベスト本です。ここでは、それぞれの本について簡単に説明します。


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賢い人ほど騙される / ロブ・ブラザートン (‎ ‎ ‎ ダイヤモンド社 )

こちらはわたくしKJが紹介させていただいた一冊です。タイトルや表紙の煽り文がミスリーディングなのが残念なところですが、内容としては非常にしっかりしていて、人が陰謀論にはまってしまう心理を専門家の視点から解説していくというもの。

ポイントは我々はだれもが陰謀論者になりうるということ。人は物事から秩序を見出す欲求を持っており、それが科学の発展などに寄与しているわけですが、その知性が陰謀論にはまる要因になっているようです。誰しもが陰謀論者になりうるというといとは常々意識したいところです。


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清少納言を求めて、フィンランドから京都へ  / ミア・カンキマキ (‎草思社)

この本は以前「異界幻想―種村季弘対談集」を紹介頂いた方のベスト本です。もともとフィンランドに興味を持っている方のようで、その中で手にとった一冊だったとのこと。清少納言とフィンランドという組み合わせが斬新で気になりますね。

内容としては、清少納言に興味のあるフィンランドの方が、休暇中に日本に来て清少納言について調べたときのエッセイだとのことです。紹介者の方からは現代版の「枕草子」のようだったといっていたのが非常に印象的でした。


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福岡市立福商高校前辰巳屋おやじの話。 / 中村幸夫

この本は以前、「成り上がり 金融王・安田善次郎」を紹介していただいた方のベスト本です。内容は高校の前に店を構えていた方が主に戦争の経験について書いている本のようです。戦争の経験は過酷ながら、語り口は非常に淡々としている本だったということでした。

戦中に満州に生き、捕虜としてシベリアにわたるなど、先にも述べたとおり非常に過酷な経験をなされた方のようです。現代人のほとんどが戦後生まれとなった今だからこそ、実際に戦中の経験がある方の話というのは貴重で、残しておくべき言葉なのかもしれません。


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この恋は世界でいちばん美しい雨 / 宇山佳佑 (集英社)

この本は前回オブザーバーとして参加いただいた方のベスト本です。紹介していただいたこの本は、がっつり恋愛小説だそうです。タイトルや装丁については、最後まで読むとその意味がわかるというトリックが入っているとのことでした。

内容としては、中のいい男女が事故を起こして命を落とすものの、ある条件を元に命を戻し、その条件を巡ってぎくしゃくする関係を描いているとのことでした。人を愛するとは、幸せとは何なのかを考えさせられるという感想を抱いたとおっしゃっていました。


Q&Aタイム

今回もこれまでと同様に、Q&Aタイムとして、リストを見ながら1人1回づつ他の参加者に自由に質問ができるという時間を設けました。この読書会では、話していない人もミュートの必要がなく、どんどんコメントしていい形式にしているので、ひとつの質問から話題が広がることがあってなかなか楽しいですね。

まず、参加いただいたかたからの質問で、書店における回り方についての話になりました。地域による書店自体の自体のちがいだったり、そもそも新刊書店の使い方だったりも人によって違ったりして、なかなか興味深い話が出来ました。図書館派の人も、話題の本を探すために使ったりしているらしく、そういった部分も含めて本屋との付き合い方も色々のようですね!


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また、次に熱い議論になったのが『「一人で生きる」が当たり前になる社会』について。現代はある程度の年齢になったら結婚するのが多数派ですが、2040年くらいには単身者が多数派になるということ。家族観の変遷もあり、家族のあり方や果ては働き方や移民の受け入れの話まで、皆さん色々と意見や問題意識をもっており、なかなか熱い議論になりました。


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また、わたしもタイトルをみて気になった『「思考の老化」をどう防ぐか』についても話題になりました。思考の老化は前頭葉の機能がポイントらしく、前頭葉を意識的に使っていくことが大事なようです。新しいことに挑戦したり、自分のしたいことやストレスを抑えないことが必要になってくるようで、色々な考え方に触れるのも前頭葉に良いとのこと。

そんなこんなで、あっという間の90分でした!


まとめ

今回は昨日行ったオンライン読書会のレポートを書きました。今回もいつもどおり幅広に話が展開されて非常に楽しい時間となりました。今後の読書会の予定としては9/25(土)と9/25(土)の20:00~21:30となります。

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それでは、また!

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