見出し画像

【読書会】第41回乱読の読書会(2021年8月)レポート

こんにちは!

8/28(土)の夜に、定例で行なっているオンライン読書会(乱読の読書会)を開催いたしましたので、その内容をレポートしたいと思います!参加者の読んだ本のリストもこのレポートの中で紹介しますので、もしよければご覧ください。


概要

この読書会は知識や知恵を得るための本をよく読んでいる方が集う、ボイスチャット形式のオンライン読書会です。 具体的には月に10冊以上の本を読むというのを一つの目安とし、コンセプトは「多様な本が行き交う場」!

全体の流れとしては、まず順番に自己紹介を行い、その後に読書会のメインイベントとして①月間ベスト本の紹介と、②読んだ本リストを見ながらのQ&A形式のフリートークです。

今回の参加者は4人。事前に参加者の方から7月に読んだ本のリストを頂き、主催である私がそれを一つの表にまとめて参加者の方々に配布しました。実際の読書会ではそれを見ながらの進行になります。↓が実際に使ったリストです。

個人利用の範囲で閲覧・ダウンロードは自由にしていただいて問題ありませんが、二次使用・無断転載等はご遠慮願います。

【第41回】乱読の読書会リスト.xlsx


ベスト本紹介

リスト内の黄色塗りのセルは各参加者の月間ベスト本です。ここでは、それぞれの本について簡単に説明します。


画像1

生物の「安定」と「不安定」 生命のダイナミクスを探る  / 浅島 誠 (‎ ‎ NHK出版 )

こちらはわたくしKJが紹介させていただいた一冊です。生物の「安定」と「不安定」に着目し、そのメカニズムについて解説している本です。私はKindle UnlimitedというAmazonの定額読み放題サービスでこの本を読んだのですが、無料で読むには申し訳なくなる内容だと感じましたw

基本的には高校から大学レベルの生命科学の内容が平易な言葉でまとまっているという印象で、それを「安定」と「不安定」という切り口でまとめている点で非常にわかりやすいと感じました。改めて、生物とは本当によくできているなと考えさせられます。


画像2

死刑執行人サンソン――国王ルイ十六世の首を刎ねた男  / 安達正勝 (‎集英社)

この本は以前「ヴェネツィアに死す」を紹介頂いた方のベスト本です。JOJOで有名な荒木飛呂彦先生の表紙が特徴的なこちらの一冊ですが、内容としてはフランス革命の時期に死刑執行人を担っていたシャルル・アンリ・サンソンや死刑執行人一族のサンソン家についての解説です。

紹介者の方は「イノサン」という漫画がきっかけで読んでみた本だとおっしゃっていました。死刑を執行する立場の人が社会的にどのような扱いをうけていたのかや、ギロチンが導入された背景などなど普段あまり考える機会がない内容について考えさせられる一冊のようです。


画像3

これがニーチェだ / 永井 均(‎ 講談社)

この本は以前、「実力も運のうち」を紹介していただいた方のベスト本です。その方は7月はニーチェ関係の本を中心に読んでいたらしく、その中でも印象に残った本ということでニーチェの思想全体も含めて紹介いただきました。

紹介者の方はニーチェの本についてはこれまであまり触れてこなかったということですが、全体的にニーチェの(主に悪口の)表現力がすごいという印象だったとおっしゃっていました。また、それに関連してSNSとルサンチマンの関係など、なかな興味深い話が出来ました!


画像4

マイク / アンドリュー・ノリス (小学館)

この本は前回「青い月の石」を紹介頂いた方のベスト本です。8月2回目の参加ということで、7月ではなく6月に読んだこの本を紹介していただきました。「マイク」というタイトルですが、これは主人公の名前ではなく、実際の主人公の名前は「フロイド」という少年のようです。

親や周囲の期待と自分のやりたいことの間で葛藤する思春期らしい心情描写が書かれているということでしたが、親の目線でも考えさせられる一冊だったとのことです。心理学に関する描写も多いらしく、なかなか読み応えのありそうな一冊です。


Q&Aタイム

今回もこれまでと同様に、Q&Aタイムとして、リストを見ながら1人1回づつ他の参加者に自由に質問ができるという時間を設けました。この読書会では、話していない人もミュートの必要がなく、どんどんコメントしていい形式にしているので、ひとつの質問から話題が広がることがあってなかなか楽しいですね。


画像5

まず私が質問させていただいたのは「依存症ビジネス」という本について。「スマホ脳」や「デジタルミニマリスト」についてはこの読書会でもよく話題になっていますが、この本ではデジタルに限らず、いかに人の脳にはたらきかけて「ハマらせるか」にフォーカスしたビジネス一般に対して向けられているようです。その仕組みだけでなく、依存症脱却ビジネスについても言及されているらしく、なかなか斬新な視点も入っていそうで気になります。


画像6

また、以前この読書会でも話題になった「DIE WITH ZERO」についても改めて盛り上がりました。内容としては、死後にお金を残すのではなく、生前に豊かな人生を送るためにお金を使うべきだという主張のようです。お話を聞いていて納得させられる部分も多く、ちょっと読んでみようかなと言う気持ちになりました。


画像7

また、特定の本と言うよりは、筑摩書房からでている「ちくまプリマー新書」というレーベルについても話題にあがりました。このレーベルは主に中高生をメインターゲットとして書かれているのですが、大人が読んでも十分読み応えのある本が多いと思います。入門的な内容が多いということもありますし、素朴な疑問が多いだけに考えさせられることが多い、そんな本が多い印象があります。

そんなこんなで、あっという間の90分でした!


まとめ

今回は昨日行ったオンライン読書会のレポートを書きました。今回もいつもどおり幅広に話が展開されて非常に楽しい時間となりました。今後の読書会の予定としては9/11(土)と9/25(土)の20:00~21:30となります。

読書メーターからのお申し込みはこちらから

ホームページからの申込みはこちら

それでは、また!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?