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【読書会】第53回乱読の読書会(2022年3月)レポート

こんにちは!

3/12(土)の夜に、定例で行なっているオンライン読書会(乱読の読書会)を開催いたしましたので、その内容をレポートしたいと思います!参加者の読んだ本のリストもこのレポートの中で紹介しますので、もしよければご覧ください。


概要

この読書会は知識や知恵を得るための本をよく読んでいる方が集う、ボイスチャット形式のオンライン読書会です。 具体的には月に10冊以上の本を読むというのを一つの目安とし、コンセプトは「多様な本が行き交う場」!

全体の流れとしては、まず順番に自己紹介を行い、その後に読書会のメインイベントとして①月間ベスト本の紹介と、②読んだ本リストを見ながらのQ&A形式のフリートークです。

今回の参加者は2人。事前に参加者の方から1月に読んだ本のリストを頂き、主催である私がそれを一つの表にまとめて参加者の方々に配布しました。実際の読書会ではそれを見ながらの進行になります。↓が実際に使ったリストです。

個人利用の範囲で閲覧・ダウンロードは自由にしていただいて問題ありませんが、二次使用・無断転載等はご遠慮願います。

【第53回】乱読の読書会リスト.xlsx


ベスト本紹介

リスト内の黄色塗りのセルは各参加者の月間ベスト本です。ここでは、それぞれの本について簡単に説明します。


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ゲノム解析は「私」の世界をどう変えるのか? 生命科学のテクノロジーによって生まれうる未来 / 高橋 祥子 ( ‎ ディスカヴァー・トゥエンティワン)

こちらはわたくしKJが紹介させていただいた一冊です。遺伝子の研究科であり、バイオ企業の起業家・高橋祥子さんの一冊。ゲノム解析というワードが入っていることからもわかるように、生命科学についての一冊なのですが、科学と社会の在り方についても論じられているのが特徴です。

何かと大げさに語られがちなゲノム解析・ゲノム編集技術ですが、科学者らしく非常に真摯に言葉を選びながら論じているなという印象を受けました。発展し続けるテクノロジーと社会をどうやって折り合いをつけていくのか、そんなことを考えさせられます。


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塞王の楯 / 今村翔吾(‎集英社)

この本は以前「この恋は世界でいちばん美しい雨」を紹介頂いた方のベスト本です。こちらの本は直木賞も受賞した時代小説で、なかなか分量があるにもかかわらず、読み始めるとどんとんと読めてしまうほど面白かったとおっしゃっていました。

舞台は戦国時代の関ヶ原の戦いの前哨戦、大津城の攻防戦で、主人公はどうやら石垣を守る職人だそうです。守る側の石垣職人と、崩す側の鉄砲側が戦いを早く終わらせるという目的のために技術を磨いている描写がなされているようで、そのやりとりが面白かったとのことでした!


Q&Aタイム

今回もこれまでと同様に、Q&Aタイムとして、リストを見ながら1人1回づつ他の参加者に自由に質問ができるという時間を設けました。この読書会では、話していない人もミュートの必要がなく、どんどんコメントしていい形式にしているので、ひとつの質問から話題が広がることがあってなかなか楽しいですね。


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まず、私が質問させていただいたのは「推しにも石油王にも出会えない私たちの幸福論」という本について。なかなか特徴的なタイトルが気になって聞いてみましたw いわゆる幸福論ということで、内容としてはほかの自己啓発書などで言っていることとはそんなに変わらないとのことですが、そう言った本でありがちな上から目線がなかったりして腑に落ちやすかったとのこと、また、良いこと悪いことを自分のせいにするのではなく、善玉菌・悪玉菌という腸内環境のようなたとえを使って表現していたのが印象的だったとおっしゃっていました。


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逆に私が質問いただいたのは、ちくま新書の「教育格差」という本について。こちらの本は実は前回の読書会で参加者の方に教えてもらって読んだ本なのですが、なかなか考えさせられることが多い一冊でした。また、教育格差について持論を述べるというよりはとにかくデータを集めてそれを読み解いていくという語り口なのが特徴的です。教育についてはいろんな人がいろんな意見を持っているとは思いますが、まずはデータをもとに冷静に現状をとらえるというのが必要なのだと思います。

そんなこんなであっという間の90分でした!


まとめ

今回は先日行ったオンライン読書会のレポートを書きました。今回もいつもどおり幅広に話が展開されて非常に楽しい時間でした。今後の読書会の予定としては4/9(土)の20:00~21:30となります(今月から月一回開催になります)。

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それでは、また!

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