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昭和のgifted - 55 頼り方がわからない

前回のお話しはこちら

風邪をひいて、これまでも大抵うまい具合に金曜予兆→土曜発熱→日曜回復みたいなパターンばかりでSNSでぼやかない限り誰にも知られないまま風邪をひいては回復してきたのだが、今回は少しリスケ連絡等々をしないといけないところがあったので風邪引くのも久々だけど風邪をひいていることを誰かに伝えるのはもっと久々な体験をした。

「大丈夫?お大事にね!気にしないでゆっくり休んで!」が8割。

「大丈夫?足りないものあったら持っていくから言ってね!」が1割。

後日談として「そういうときは連絡しなよ!」が1割。

だ。

人に甘えられないことの多い半生だったので(メンタル的にも体力的にも財政的にも行政的にもね!)「誰も信じちゃダメだ…自分でなんとかしないと死ぬ…」と思いながら生きてきたので頼り方がわからない。

もっと頼っていいんだよ!

と、言われるんだけど、そのくらいのことだと自力でなんとかしてきたしな〜と言う変な経験値も加わって人を頼るタイミングが掴めない。

女性特有の"非力だから"も使えない。身長もそこそこあるし、周囲からは細いと言われるが腕力もある。
20代の頃、ホテルのバンケットで働いていた時はビールケース2段重ねは軽々とは言わないまでも運べていた。

女子が2人がかりで1ケースをノロノロ運ぶ中、「お客さんは待ってくれないからそこ置いて変わって!!」と謎の男前を発揮していたほどだ。

25歳で曲がり角、30歳で曲がり角、40歳にもなれば超曲がり角、などと一般的には言われているようだが、何故か最近では年々体力が付いていて、若い頃苦手だったジョギングができるようになったりもしてる。

ここ十数年思い起こせば誰かに頼ったのは家の近くにすんでいる友達(男性)にシュレディンガーのG退治と腱炎で腕が上がらなくなった時にウォーターサーバーの取替、引越しの時にテレビを運んでもらうのをお願いした3回くらいだ。

これでも随分「ちゃんと人に頼るを実践するぞー!」と意気込むようになったからお願いできるようになっただけで私が「人に頼ること」と向き合っていなければ自力でなんとかしていただろう。

下に見ているとか言う訳ではないが私ができない力仕事を女友達に頼んだところで…と思ってしまうのと、力仕事であったとしてもほとんどひとりでできてしまうので頼み方がわからない。

最近引越したときも、引越し代を最小限にするため、手運びで荷物を運べる範囲で少し広めの部屋を選んで台車に荷物運んでひとりで20往復くらいして99%まで完遂して、大型家具の解体や組み立てもほぼ一人でやった。(家具メーカーにばれたら怒られるだろうけど)

このときの1%手伝ってもらったのがテレビの運び出しで、42インチのテレビをひょいと片手で小脇に抱えて運んでくれた友達に「すげぇ…!さすがにそれは無理…!!」となったが、42インチのテレビを小脇に抱えて徒歩で運べて気軽にお願いできる筋肉マンがどれだけ存在するんだろうか…。

男女問わず友達からの「手伝うよ!」も私が至らないせいで「ウッ…仕事が…むしろ増える…」と思ってしまわなくもないことが多いため、素直に受け取れない。

でも「人の優しさにはちゃんと頼る姿勢を見せる…ぞ…!」と意気込んでいるので最近では「手伝わなくても大丈夫だからとりあえず家に来てお茶しながら応援して!」と謎のお願いをする始末だ。

私の知り合いに一か八かとりあえず頼んでみることのできる女性がいて、その心理の裏側に「自分が楽したい」が透けて見えてしまってどうしたらこんな風に人にお願いできるんだろうか…とまじまじ考察してしまったこともあるくらい、そもそも楽したいとか楽できるとか考えた事がない私にとっては理解不能な動向で、うっすら羨ましいとかどう言う心理状況なのかとか気になって仕方なくなった時もあった。

(これまでの私であれば「楽しようとしてんじゃねーよ」とか「こういう女苦手だわ…」とか思って嫌厭していただろうから私にとって興味対象として見れるようになっただけでも大きな進歩である。)

人に頼られると嬉しい。

これはわかる。
なので、好意にはきちんと応えた方が良かろうという発想の元、牛歩ではあるが人に甘える練習を今更ながらしている。

それでも圧倒的パゥワー!!!で勝てないかもな〜という相手てかつ相手が「頼ってくれると嬉しいよ!」と言ってきてくれる場合にしか発動できない。

私が完璧主義なのか?こだわりが強いからなのか?

私が人に頼りたいと思うときは基本メンブレしたときで、そういうときはなかなか誰も手伝ってはくれないし、手伝ってくれても後日なんだったらすでに解決済みになってる事象なので「頼りたい」と思うことはあってもおおよそ世間一般的な「頼り、頼られ」の構図と違うようなのでなかなか人に頼ることができないでいる。

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