図書館はサウナ

最近巷ではサウナが流行っているようですが私にとっては図書館がサウナのようなものです。そのためサウナに行く必要はありません。図書館から出る時に、「今日も良い汗かいた!」と達成感が得られます。

………………………。
私はサウナには興味ありません。
図書館で汗をかいて達成感など得られません。

しかし図書館では大量の汗をかきます。

図書館というのは他者視線恐怖と脇見恐怖の大量発動スポットなのです。

自分が本棚の前にいる時、近くに人の気配を感じると途端に緊張してしまいます。

自分は邪魔なのではないか?
ここで本を手に取ったら「そんな本を読むのか」「そんな作家が好きなのか」と思われてしまうのでは?

邪魔なのではという心配はともかく、他人がどんな本を手に取ったかなんていちいち気にするでしょうか?たまたま相手の好きな作家の本の目の前に私がいて、その作家の本を実際に私が手に取れば「自分の好きな作家の本を手に取った!」と思うことはあるかもしれません。その時発生する気持ちというのは同じ作家のファンを見つけた嬉しさですよね。

>「そんな本を読むのか」「そんな作家が好きなのか」と思われてしまうのでは?
というのはまるで悪いイメージのような感想です。

私が図書館で借りるのはもっぱら小説と、あとはレシピ本や雑誌を時々借りるのですが、メンタルヘルスや心理学関連の本を軽く立ち読みすることもあります。
メンタルヘルス関連の本の棚の前にいる時が一番緊張してしまいます。そういう本の棚の前にいるだけでおかしい奴だと思われてしまうのでは?と…。「見るからに陰気でヤバそうな雰囲気の女だものな、納得」みたいに思われそうと考えてしまいます。

メンタルヘルス関連の本を読む=自身がメンタルを病んでいる、とは限りません。
メンタルを病んでいる人=ヤバい人、おかしい人、ということではありません。
しかし、「私」が「そういう本」を読むという行為は、他人には「見るからにヤバそうな女」だからその点では「(読むに)相応しい」と思われるに違いないと考えてしまうのです。

トンデモな被害妄想だと思います。
分かっているのですが、どうしてもそう思ってしまいます。

記事を読んでいる皆さんは、
そういう本は借りたりはしないのですか?家でゆっくり読めばいいのでは?と思われたかもしれません。
もし自分の外出時に家族に見られたらと思うと借りられないのです。
昔のとあるトラウマから、家族には私がそういう悩みを持っていたりそういうものに興味関心があるというのを知られたくありません。


図書館では座って本が読めるように至る所に椅子が置かれています。本棚と本棚の間にもあります。
他人が座っているすぐそばの本棚を見る時にどうしてもその座っている人が気になってしまいます。キモい奴が来たと思われるのではないかと。
そして目が合ったら嫌なのにも関わらず、視線が勝手に動いてしまいます。その結果、相手から気味悪い女だと思われてしまうのでは?と被害妄想してしまうのです。相手のことをジロジロ見る意図は全くないし、目が合うのも嫌なのに、です。脇見恐怖の状態だと思います…。

対策として、相手が左側に座っているなら自分は少し斜め右を向いて本を探したりするのですが不自然と思われてしまったらどうしよう?とここでまた新たな被害妄想が発生してしまいます。
相手は座ってゆっくり本を読んでいるのだから、近くの本棚に他人が来たとして別に気にも留めないと思います。

だから気にするだけ無駄なのです。
頭では嫌というほどわかっています。

しかし他人が近くにいるという状況が発生しただけで頭の中で思考が次から次へと張り巡らされてしまいます。

緊張と不安の大量発生!
からの~~~!
大量の発汗!!🔥

図書館という施設は夏場であれば冷房を求めて行く人もいると思います。
そのような所で何故私は一人だけサウナを楽しんでいるのでしょうか?

いや、楽しんでなどおりませんが………。


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