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【職業訓練校のリアル】Webデザインの職業訓練校に半年間通った意味はあったのか。

こんにちは!きんぎょです!
私ごとですが、先日webデザインの職業訓練校のアジャストアカデミーを卒業しました!🎉

入校前までは情報もあまりなく、不安に思うことも多々ありました。なのでこの記事では、業界未経験でwebデザインスクールに通うか迷っている方や職業訓練校のリアルについて興味がある方、またまた職業訓練校って何!?って方に向けて半年間通ったからこそ感じたことなどを発信できればと思います。

この記事が、新たな挑戦をする方のあと押しになれば幸いです。

まず職業訓練校って?

職業訓練校は、失業中の人が再就職するために通う学校の事です。国や自治体が主体となって運営しています。国や自治体が主体となっていることから、受講料は基本タダで、交通費まで支給されます

僕の場合はwebデザインに興味があったので、webデザインの職業訓練校にハローワークから応募をしました。その後、訓練校での面接を経て、合格した後、晴れて入校といった感じです。(僕の通っていた訓練校は人気校だったので、時期や時間によっては面接の倍率は3〜5倍ほどにもなるみたいです。)

職業訓練校っていうのがあまり馴染みのない言葉だったので、相当身構えていましたが、入校してみると真面目な生徒さんや親身に教えてくださる先生ばかりで、とても安心しました。(学校によっては、失業保険目的の生徒ばかりだったり、国からの補助金目的でちゃんと教えてくれない訓練校もあるようなので、訓練校選びはしっかりしたほうが良いと思います。)

とまあこんな感じで、ではその訓練校に半年間通ってみて実際どうだったかリアルな感想を述べていきたいと思います!

覚悟しておいたほうが良いこと

体力的精神的にくる

訓練校にもよるのですが、僕の通っていたアジャストアカデミーは、授業が週5もしくは週6尚且つ夜の9時または10時まで行われていたため、シンプルに通い続けことが大変でした。スタートは午後3時からなのですが、学校外でも課題に追われるため、勉強は一日中することになります。

スケジュール的にハードなだけではなく、全く未経験のwebデザインを同時に学んでいるため、毎日分からない事だらけというストレスもありました。

また、この学校を出て仕事にありつけるのだろうか、今学んでいることは本当に活きるのだろうか、仕事をやめてこの学校に来て正解だったのかという漠然とした不安感もあり、種類の違う様々なストレスや不安と戦う必要がありました。

実際に最初の1、2ヶ月で何人か脱落者も出ていて、そこからも訓練校のハードさが伺えるかと思います。卒業後にクラスメイトの方と話していても、表面上ではそうは見えなかったものの、やはり皆さん苦しんでいたみたいです。

忙しい中でも、自分の精神と体調をコントロールしながら課題をこなしていくことが必要になるという厳しさが訓練校にはあると感じました。


良かったこと

辛かったことを長々と述べてしまいましたが、それを超える良さがアジャストアカデミーにはありました。ここでは3つの、良かったと思うポイントを説明していきたいと思います。

強制力

これは学校に通う一番の意味かもしれませんが、半年という期間で、決められた時間に決められた場所に通い、そこに課題があるという環境はもうやらざるを得ない状況に自分を追い込むことができます。

特に、何の知識もなくwebデザインについての勉強を始める上でその環境は大切だと思っていて、独学で分からないことだらけだと、「大変だしいいや」とせっかくの挑戦を諦めてしまいます。

実際私も訓練校に入校する前に、progateでHTML,CSSの勉強を独学で進めていたのですが、やはり一度躓いてしまうとモチベーションが落ちて勉強に戻るのが非常に難しかったです。

なので、もしwebデザインを学びたいという気持ちが少しでも固まったのであれば、すぐさま自らを学ばないといけない環境に置くのが最も効率的なのかなと思います。その選択肢のうちの一つとして学費が無料の職業訓練校はハードルも低く、非常に有効なのではないかと思います。

モチベーションが湧く

前述した、訓練校に通って良かったことの1つ目に、何かに強いられることをあげましたが、これは言ってしまえばお尻を叩かれて走らされている状態です。訓練校のメリットはそれだけではなく、自分で走る力も与えてくれるところです。

訓練校では、ほとんどの方がwebデザインについて何も知らない状態からスタートをするため、文字通りクラスメイトと切磋琢磨できるような環境です。というのも制作したサイトを皆で見せ合い、プレゼンをする機会があり、他の生徒の成長具合が痛いほどよく分かるからです。

他の生徒さんの作品を見ると、「あの人あんな凄いサイトがもう作れるようになっているんだ!遅れないように頑張ろう!」と思えたり、「こんな視点があるのか、自分も取り入れてみよう」と非常に勉強になります。

学校でないと感じられないような他の生徒さんからの刺激は「頑張らなきゃ」と自らのモチベーションを上げてくれるきっかけとなり、webデザインの自発的な学習を加速させてくれます。

特にアジャストアカデミーの生徒さんは、皆高い倍率の面接を通過してきた方々なので、かなりやる気のある生徒さんが集まっています。高めあうには最適な環境かと思いますし、勉強が大変な時支え合ったりすることもありました。この環境は継続して勉強を続けていくために非常に助かりました。

客観的に職種を決められる

これはアジャストアカデミーの強みではあるのですが、まずアジャストアカデミーではHTML/CSS, Javascript, Photoshop, Illustrator, XD, Figma, Premiere, Aftereffects, Github, Wordpressなど様々なデザインツール等を短期間で網羅的に学んでいきます。

様々な言語やデザインツールに触れることで、自分がどの分野に興味があるのかを手を動かす中で感じることができました。やはり実際にやってみないと分からないこともあるかと思いますし、これだけの内容を一気に触れることがでるのはアジャストアカデミーならではだと思います。これによって自分の向き不向きを色々と触れた上で見極めることができます。

最初は皆webデザイナーを目指して入校するのですが、授業を受け様々なツールを学ぶにつれて、クラスメイトの進路もどんどんと変わっていきます。コーディングが楽しいからコーダーを目指す人。サイトに動きをつけるのが楽しいからフロントエンドを目指す人。Photoshop, Illustratorが楽しいからデザイナーを目指す人。中には、動画制作ツールの授業を経て動画クリエイターを目指す人もいました。

半年間週5〜6でクラスメイトとは会っているので、段々性格や人柄は理解できてくるのですが、そうなると段々「あこういう人はコーダーに興味を抱くんだ」「あ確かにこの人はデザイナー向きだな」みたいのが肌感覚で分かってきます。それと比較して自分はどうか見たいなものも実体験を通して感じられるようになるので、客観的に職種を決められるようになるのではないかと思います。

例えば、僕の例だと、サイトのコードを眺めて、この部分はこういうコードでできているんだと目をキラキラさせている人を見て、「あ〜自分はコーダーとフロントエンドは違うんだな」と確信することができました。笑

就職はできるのか

ここが皆さんが一番気になるところかとは思いますが、これは本当にその人の今までの経験やどのレベルまで条件を下げることができるかだと思います。

前職で活かせる経験があればすんなりと就職を決めていた方もいましたし、まずはどんな仕事でも良いからweb業界に入りたいという方はすぐに派遣でのお仕事を始められていました。(ちなみに私はまだ就職活動を始めていません笑)

学校で学んだとはいえ実務経験がないと、やはり市場価値は低いですし、エージェントに登録しても紹介できる数に限りがあるというのは現実です。そこは一旦飲み込む必要があります。

しかし一旦半年という時間をwebデザインを勉強することにかけたという事実は大きなアドバンテージになりますし、スタートがどういう形であれ、あなたのキャリアの幅、人生の幅を広げてくれることは間違い無いと思います。

学校に行けばそのあとすぐに一流の企業に行けるとか、給料が上がるとかそういった考えで入るよりも、長期的な目線で自分のキャリアを良い方向にしていくことができるという考えで入った方がミスマッチは少ないかなと思います。(これも本当にその人の今までの経験次第ですが!)

まとめ

冒頭に説明した通り、職業訓練校、特にアジャストアカデミーはちょっと休憩みたいな気持ちではできないプログラムだと思います。しかし、webデザインを学びたい人にとっては確実に価値はありますし、迷っているなら確実に応募すべきだと思います!(一発で面接通過するかも分からないので汗)

最後に

スクール不要論について

webデザインスクールを探している時に、僕が訓練校に通うことを迷う一つの原因になったがスクール不要論です。

彼ら彼女らの意見としては、最初の勉強が一人でできないのであれば社会にでもまた新たな勉強ができないし、社会に出たら自走する力が最も求められるから、独学することでその力を鍛えた方が良い。またネットで学べるようなことに大金をかけるのはもったいないといったようなものです。

結論、僕はそんなの無視してよいと思います。たしかにその力は必要ですし勉強が一人できてしまう人はすごいなと思います。それができればお金もかからないですしね。

ただそれができる人間は一握りだと思います。イメージで言うと高校で塾に通わないで名門大学に合格できちゃう人みたいな。

ほとんどの人はそこにあてはまらないし、その一握りのひとの意見を鵜呑みにして、独学を開始して諦めるその一連の時間がもったいないと僕は思います。特に業界未経験でなんの知識もない状態だと、指針にするものもなく、独学も迷走しやすいですし、関連する知識もないので独学が続かないのも至極当然です。

また独学とスクールは単純に比較できるものではないと感じます。というのも上記した通り、スクールでは他のクラスメイトとの交流の中で学べることがたくさんあります。同じ制作課題に対してどう考えたか、どう表現したか、また日々の会話の中で自分の考えが整理できたり、自分の強みを再認識できたりと思わぬ発見がスクールにはあります。またグループでの制作の機会もあったので、人が集まるからこそ生まれる価値に気づくことができたのも非常に貴重な経験でした。

なので学校選択の基準としては、
お金があるなら東京デザインプレックスやデジハリなどの専門学校。
大金をかけるまでの熱意が自分にあるか分からない人であれば職業訓練校。
今まで何でもひとりでやってきた。って人ならば独学。
でいいかなと思います!

特に僕のような用心深い性格を持つような方は、なにか新しいことにチャレンジする人はネットであまり情報収集しすぎないほうが良いと思います。なぜなら、世の中にはチャレンジをしない人がほとんどだし、ネットやあなたの周りには挑戦を阻むような言葉がたくさん転がっています。なので、自分の一番信頼できる友達などに話す程度で決めてしまっていいのではと思います。

調べるのはほどほどに。自分の進みたい道に進んで下さい!

このブログが新しいチャレンジをするあなたの背中を押すようなものになれば幸いです。

ではまたね!
A tres bientot!!!

きんぎょ


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