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[#4]寝ている時も心臓をギュッと握られるような緊張感があるのがスタートアップ、それでもあなたは起業したいですか?、時間軸をぶっ壊せ...

心臓が掴まれるリスクを取れるか?

突然ですが、皆さんは起業したいですか?起業を選択肢にいれる人は増加傾向にあるのかもしれません。

僕らが、この統計を信じていいかは別として、経団連の発表にも薄々何か意味合いを感じているのか、最近の若い人はベンチャーに入りたい!と思う人も多いのかもしれません。

早速本題に入るわけなのですが、起業ってそんなメリットでかいですかね?結構良い点しか皆さん考えていない気がして。具体的にどの点が皆さんの想像と違うのかや起業とは何が必要なのか、何が大変なのかを書いていきます。

まずでかいのが、やりきる覚悟を決められるかです。最初のハードルがこれですね。言うは易し、行うは難し。ほとんど最初の辛いポイントはこれでしょう。就職して毎月きちんと給料をいただける生活から、脱却して本当にいいのか?彼女や奥さんに示しがつくのか?自分が起業に失敗したら後悔するのではないか?なんてことを考えている人は99%起業しません。で、それでいいと思っています。起業しなくて良かったと思える根拠を、さらに書いていきます。

起業すると仕事の基準はあなた自身になります。仕事のルール・タイムマネジメント・人事・評価・結果・コミットメント全てがあなたかチームになります。逆に言えば、あなたの真の能力が試されます。雑魚でも、できないは言えません。もちろん最初から資金調達できるなら話は違いますが、そんなことできる人は、このステージにいないので関係ないですね。リソースが少ないベンチャーでは、できないは禁句です。やるんです。なんとかして。

もちろん事業アイデアも重要です。正確に言うと、事業アイデアと言うよりかは、マーケットサイズと課題(ペイン)の深さをどれだけ理解しているかですね。抽象度が高い言葉で申し訳ないですが、とにかく市場に金がないとあなたのビジネスはアップサイドが見えてしまいます。どうやってマネタイズするの?の質問に答えられる必要があるわけです。語弊を招かないように説明を加えておくと、でかい市場を狙えと行っているわけではありません。ある一定以上の市場が必要条件になると行っているだけです。

さて、次にチームメンバーです。これも中々難題ですね。創業メンバーは非常に重要です。なぜか解説していきます。創業時は、チーム内のコミュニケーションコストが低い方がいいです。なぜなら計画の変動が激しいからです。1時間後には戦略が変わっていることもあるでしょう。そうだとすれば、初期のチームは多くて3名でしょう。ここでチェックポイントがあるのですが、チームで役割が被らない方が望ましいです。

リソースが少ない状況で、スキルや思考や強みが被らない方が、多くのことに対処できます。もちろんこれは理想的なことを言っているのですが、例えば論理型と感情型が一緒にいる方がよくて、論理型と論理型では話がスムーズかもしれませんがそれ以外で不整合が出てくる可能性が高いと個人的には考えています。

さてチームが揃ったとして、いわゆるCPF、PSF、PMFを狙っていくわけなのですが、ユーザーにきちんとリーチできるかが大切です。ユーザーにリーチできなれば仮説検証ができないので。いわゆるマーケティングですが、本当はプロダクトを早く作って、それを市場に出しちゃうのが一番効率のいいマーケティングになります。なぜなら、空想上で、「こんなサービス合ったら嬉しい?」なんて聞かれても、あなたの伝えたいことは50%以上伝わらないからです。真面目にヒアリングをしたことがある人はわかると思いますが、ヒアリングは聞き方一つで答えが変わります。また誘導尋問をする可能性もあります。だからプロトタイプを早く作れることが大事です。

となると、優秀なエンジニアが必要です。これも見つけるのが中々難しいと思いますし、あなたとの関係性も非常に重要です。外注する方も結構いるとは思いますが、個人的には内製することをお勧めします。なんせコミュニケーションの齟齬が生じるはずなのでね。

だらだら書いてきましたが、これ以上にもっとハードシングスがあります。投資家との関係性やサービスをリリースしてからの対応、顧客分析などまあ書いたらキリがない。人間関係やインセンティブ設計ももちろんです。従業員を雇うなら、その人の人生も背負うわけで、中々精神的にきついと思います。病みますね、本当に。

ただ、これらの試練を乗り越えるのにもっとも必要な要素は、やはりあなたの覚悟だと思います。今説明してきたものは、一定以上の知能レベルがあれば、解決する手段は必ずあります。そこで、死ぬ気で自分を追い込んで、やる状態にさせるのは、覚悟です。

これがベンチャーです。

これを読んで、ベンチャーに入りたいと思ったあなたは、本当にベンチャーをやりたいか、読解力がないかのどちらかです。

だから私は他人に、起業したらいんじゃない?ってことは死んでも言えません。だってその人の人生背負えないし、なんせそんな気軽にやるもんじゃない。あ、パン屋経営したいとかなら別です。個人店を営みたいならいいんですけど、株式会社として市場で戦いたいなら、どうせ失敗するからやめとけといいます。

さらに、新卒でベンチャーで学びたいみたいな人もいますが、50人とか100人ぐらいのベンチャーに入ったところで、あなたは起業できるようにはなりません。50人雇えているだけで、相当すごいことなんです。そこまで作りきった経営人の苦労は、そこに入るだけでは微塵も感じられないでしょう。

最後に、起業は起業した人にしかわからないですよ。だから人間的な魅力やビジネス的な希少性は非常に高いと思います。でも辛すぎるから、別に全員がやる必要なんてない。他の生き方だってたくさんあります。最後は選択の問題です。

人に気づきを与えるには時間軸を破壊する...

他人にコンサルテーションする時に、私が意識していることについて説明します。コンサルテーションをする時だけでなく、気づきを与える時にも使えます。

それは、行動や計画の時間軸をぶっ壊すことです。具体的に説明すると、計画を3ヶ月・6ヶ月・1年でやるのかを期間を変えて考えさせることです。もちろん具体例ですので、適当に応用させて使ってください。

なぜこれが重要になるのかを解説します。物事を真剣に考えていると、目の前のことしか考えられなくなります。サービスの改善・組織の改善など目の前の仕事に大慌てです。だからこそ、改善する方法は簡単に見つかります。もっとこうすれば、ああすれば...なんてことは山のように見つかります。

しかし、それをどのスパンでやるかと言うことには、意外と気づかない、目がいかないのです。なのでここは外部と内部で役割分担をしましょうって提案です。コンサルの仕事は気づきを与えることなので、改善の話をしてもしょうがないわけです。そんなことわかってるよ、考えたよって話になるわけです。でも、3ヶ月でやろうとしていてものを、もし1ヶ月でやるならどうする?と質問するだけでガラッと景色は変わります。思考が改善からイノベーションに変わるのです。これが時間軸を破壊すると言う意味です。

結構いろんな場面で使えますので、使ってみてくだされ。達観しているなと思われる可能性は高いですね。

参考資料あげておきますね。ちなみに時間軸を壊すと言うのは詐欺師のテクニックです。時間軸と並列して空間軸もぶっ壊すのがいいのですが、それはまた別の機会に説明しましょう。