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権利処理は正しくしたうえ著作物を利用したい

 先日、音楽教室における生徒演奏に係る使用料に対する最高裁判所の判決が下りました。

遷移先:Yahoo!ニュース JASRAC vs 音楽教室の争い 最高裁が判決 

 この判決については様々な意見もあると思いますし、音楽教室運営者やそこに通う生徒、はたまたその教室に通わせる親御さん、影響範囲のある日本国民など様々な立場で語られると思います。

 私自身は、権利者側(コンテンツ制作側)の立場に過去いたこともあり、
コンテンツ利用については、正しく権利処理がされ、権利者へ還元されるべきという思いがあります。

 映像制作などでは、製作委員会方式という共同出資の手段が取られることが多いです。出資者がそれぞれ役割分担して、役務等を行うことで窓口手数料と、権利配分を取得する方式です。

 映像制作出資の承諾を取り付け、出資し、作品が作られ、作品を元に収入が発生し、出資を回収し、次の作品へつなげる というサイクルを繰り返します。

作品によっては、成功、いまいちなどあり、回収状況もまちまちになります。

 時間とお金と労力はおそらく皆さんが思うよりも水面下でかなりかかることが現状です。
これらを超えて、収入の配分を受けるのは当然だと考えます。やはりリスクをとって、汗をかいた分配分されるべきではないかと考えます。

 製作者サイドも正しい過程を経て、世の中に広がることは望んでいますが、不当な利用は悲しくなりますし、コンテンツへの思いをないがしろにされた気持ちにもなります。

コンテンツへの愛情を持って接してほしいと願うばかりです。

規約もよく確認してみましょう

 みなさんご存知だと思いますが、無料で使えるイラストサイト「いらすとや」さんの規約ページです。

無料でしょ、どんどん使っちゃえ

という判断ができない部分が、

商用利用の場合は21枚以上の使用で対象となる。

この部分も見落としがちになると思います。
権利処理=規約の遵守と支払い があって初めて商用利用ができることと思います。

 権利者は決して使用の制限をかけたいのではなく、

正しい利用をしてもらいたい


と考えている方が多いと思います。


ルールや規約を守り、適切な権利処理を行ったうえで、コンテンツを利用したい というお話でした。

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