見出し画像

部分痩せは存在しない!?

ーー早速ですが、今日の研究レポートは何ですか?

今日は、
「部分痩せは幻想だ!」
です。

ーーめちゃめちゃ攻めますね!言い切りますか! 

本当の事を言うラジオ※なので包み隠しません。
※本記事はPodcast番組「薬トレラボ」の文字起こしを編集しています。

部分痩せというとよくYouTubeやSNSにも載っていてかなり注目もされていますが、我々は堂々とそこに切り込みます。

では今日の目次です。


ーー3つ目のそれでも部分痩せしたい人へというのが気になりますね。部分痩せがないと言いながらも、最終的には一応メッセージはあるわけですね。

そうです。我々は誰も見捨てません。
部分痩せを信じている全国民に向けて、部分痩せの真実について知った上で
今後情報の取捨選択して欲しいという思いで今日はお届けしようかと思います。

部分痩せについての結論


まず結論から。。。

部分痩せはほぼありません。

ーーやっぱりないんですね。世の中では二の腕痩せ、お腹痩せ、背中痩せみたいな言葉を聞くので当たり前に部分痩せができると思っていましたので衝撃です。

そうです。残念ながら「ほぼない」です。
最後に今の「ほぼ」の部分をお伝えします。


部分痩せがない理由


まず痩せるという定義について。考え方は色々あると思います。
例えば、脂肪がなくなることを痩せるっていう人もいれば、筋肉も含めてその場所自体が細くなることを痩せるという人もいます。

巷では痩せる目的は見た目だと思うので、どんな組織であれ細くなるという
のが痩せるという定義であるという前提でお話しします。

体を構成する要素はざっくり臓器、骨、皮膚、皮下組織で、これらはもう量が変わりません。
では何が変わるかというと、筋肉の量と脂肪の量です。
なのでこの2つを管理できれば、細くなったり、太くなったりします。
しかし筋肉量というのはとてもコントロールしにくいです。もちろん男女差もあって特に女性はコントロールが難しい。

筋肉は操りづらいとなると、残るは脂肪です。
この脂肪は基本的に体にまんべんなく付いていきます。
逆に無くなる時もまんべんなく取れていきます。
キーワードは「まんべんなく」です。
部分的に脂肪を取るのは、もう自然の原理では無理なんです。

腕だけ痩せたいから腕をトレーニングしたり、腕をマッサージすれば腕が細くなるわけではありません。
また、仮に体重を落として脂肪を落としても腕から落ちるかっていうとそうでもないというのが現実です。
なので例えば二の腕が細くなるぐらいまで痩せた時は、もうバストとヒップも痩せるし、脚が細くなるまで絞ったら、もう全体的に細くなります。
部分痩せではなく、全体痩せです。体全体で痩せてるんです。

SNSなどで腕の太さのBefore/Afterの写真を載せている方を見かけます。
確かに腕はかなり細くなっているように見えますし事実だと思います。
しかし、体全体を映して、体重まで公開するのであれば確実に全てが痩せています。
なので痩せたBefore/Afterと言ったらそれは正解ですが、
ここだけ痩せたBefore/Afterではないんですよね。

お腹だけ凹ませたいというように、やっぱり残したい部分は残したいと思われている方もいらっしゃいます。そういう方にとっては耳の痛い情報というか得な情報ではないと思いますが、これが脂肪の特性なので、「脂肪はまんべんなく」という前提を頭に入れて今後ダイエットやボディメイクに励んでいただきたいと思います。

ーーこれが現実なんですね。。

はい。でもここまで言ってもそれでも部分痩せがしたいんだっていう人はいると思います。

ここまで話してきた内容はくつがえりませんが、
唯一ある部分に限ってはやり方によって部分痩せのようなことができるという科学的なデータもあるみたいです。


それでも部分痩せしたい人へ


ーーとても気になります。ズバリ教えてください。

ズバリ、「足」です。

まず大前提として、どの部位でも使った部位の上の脂肪は比較的落ちやすいというデータはあります。(論文があるようです。)あくまでも少しですが。

ーーあれ?それは部分痩せではないんですか?

そのデータが部分痩せだろ!と言われると全否定はできません。
しかし目で確認できるほどの差があるわけではないので、部分痩せは存在しないと述べました。本質は見た目の変化だと考えていますので。

ーーまあ、確かに機械の数値だけほんのちょっと変わってて、見た目には反映されてないのであればそういう判断になるのも納得です。

部分痩せしない前提ですが、
その中でも科学的根拠が多い部分が「足」です。

どうやるかって言うと、ポイントはまず2つ。
股関節の柔軟性と股関節の筋力です。

これらが足の細さに影響してると言われています。
股関節の柔軟性と筋力は歩き方にも影響してくることは容易に想像できるはずです。柔軟性と筋力を上げるときれいな歩き方ができるようになります。

また、股関節が強さと柔軟性は、股関節に一番近い太腿上部やその周辺もちょっとずつ締めていくというデータもあります。

股関節のトレーニングとしてはよく”足パカ”とか言われるやつ。
あれは確かに理にかなっていて、若干ではあるものの足痩せする可能性があるかなと思っています。

ーーあーあの寝っ転がって足をあげて開いたり閉じたりする運動!確かによくみますね。

足パカは股関節の柔軟性と、足を閉じる時に内転筋というモモの内側の筋肉を鍛えることができます。
個人的には足パカは強度が弱いので、もっと強度を求める方法を、人にもよりますが提案したいなとパーソナルトレーナー目線で感じています。もちろん何もやらないよりはやった方がいいと思います。

あと足に関してもう一つ!

「ふくらはぎ」

「ボディビルダーとして成功できるかどうかは、カーフ(ふくらはぎの筋肉)の発達次第だ!」

引用:アーノルドシュワルツェネッガー

アーノルドシュワルツェネッガーが
体で一番鍛えるのが難しい部位はふくらはぎだと言ったことは有名ですが、

ーーいやいや、聞いたことないですが、、

なので逆に言うと細くするのも難しいんです。(遺伝的要因が強い部位なんですが)

太くするには鍛えればいいんですが、ふくらはぎ太くしたいのはアーノルドだけです。

ーー(アーノルド?)

冗談は置いといて、
ふくらはぎは細くしたい場合は鍛えるのは禁物です。
言い換えるのであれば、筋肉を溶かすということです。
ふくらはぎって脂肪が比較的つきにくく筋繊維が多い部分なので、細くするには筋肉を過剰に使わないことがポイントです。
やり方としては筋肉をストレッチしたり、マッサージして筋肉を緩めること。

あと大事なのは、立つ時や歩く時の重心です。
試してみるとわかるかと思いますが、立ってつま先の方に体重をかけてみてください。体を前に倒す感じ。そうすると倒れまいとするようにふくらはぎに力が入ると思います。この重心ではふくらはぎは太くなりやすいです。

逆に、かかと寄りに重心を持ってくるとふくらはぎよりもお尻やモモ裏(ハム)に負荷がかかるので、ふくらはぎは比較的稼働しません。
これは意識とお尻の筋肉も大事なので、また別の回で詳しくしゃべりたいと思います。

ーーなるほど。面白かったです。ここからは締めというか余談になりますが、陸上の長距離選手。例えば箱根駅伝の選手の多くはめちゃめちゃふくらはぎ細いんですよ。あんなに走ってんの何で?ってなると思うんですが、そういう選手は股関節まわりの筋力や体幹がめちゃめちゃ強い。だからふくらはぎのようなすぐ消耗してしまう小さい筋肉は使わずに、大きい筋肉で走っているので、ふくらはぎが細いんですよね。西極さんの言ってたことが、長距離選手のふくらはぎの細さに紐づいたなと、個人的には面白かったです。

細くなるには脂肪を落とすこともそうですが、ふくらはぎのように筋繊維の多い部分は筋肉自体を落とすことも痩せるの選択肢に入ってくることも知っておいて欲しいです。ちなみにこれあくまでもふくらはぎの筋肉が不要といっているのではなく、筋力のバランス等で姿勢が崩れていることがふくらはぎに過剰な負荷をかけている場合の話なので誤解はしないでくださいね!健康上、筋力はもちろん必要ですよ!

ーーはい。ありがとうございました!部分痩せは存在しないが、足に関してはほんの少しだけ救済措置があるよという結論でした。

これらを聞いた上で、自分はどういう選択をするかというところはもちろん自由です。全人類に共通して無駄なことはありませんので、自分に合ったやり方を選択する際の参考になればなと思います。
もしかすると遠回りしていると気づく方もいるかもしれないので、そういう方に届いてくれたらなと思います。

こんな感じでみんなが当たり前だと思ってたことが実はこうなんだよというようなものを、どんどんと出していければなと思いますので、今後もぜひ読みにきてください。ありがとうございました!

コメント、フォローもお待ちしています!

※本記事はPodcast番組「薬トレラボ」の文字起こしを編集しています。ぜひPodcastも聴いてみてください!


予防医療を広めることに共感や応援したいと思っていただけたらサポートお願いします。いただいたサポートは、より続けやすい価格のサービス維持のためにありがたく使わせていただきます!