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【ディスクのない時代のディスクレビュー】#02 NICE. / Puffy (2003)

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サブスクで聴けない名盤

近頃は「サブスクで聴けない名盤」をDigする動きというのがネットでも活発みたいですね。noteでも同様の記事がいくつかあります。

Spotify, YouTube Musicなどの音楽サブスクリプションサービスで(2021年5月現在)このアルバムは配信されていません。ちなみに奥田民生のアルバム「30」などにおいても「コーヒー」「悩んで学んで」などAndy Sturmer共作の楽曲だけが歯抜けになって配信されている状態なので、おそらくこれは権利関係の問題でしょう。Jellyfishのアルバム自体は配信されているのでいろいろ事情は複雑そうですね。

全曲Andy Sturmer作曲・プロデュース

いわゆる「国民的ヒット曲」である『アジアの純真』擁する1stアルバム “amiyumi”はオリコン3位。続く2ndアルバム”Jet CD”はオリコン1位でミリオンセールスと、初期の勢いが凄すぎたというのもありますが、5枚目のアルバムである本作はオリコン20位。残念なことに知名度もそこまで高くありませんが、このアルバム侮れません。全曲が元JellyfishでPuffyの名付け親でもあるAndy Sturmer作曲・プロデュースという超のつく豪華盤。洋楽ロック、とくにパワーポップファンには長く楽しめる一枚です。筆者もいまだに定期的に聴きかえす一枚です。

内容もストレートな疾走系パワーポップからThe Buggles風シンセポップあり、The Whoテイストのドラムが賑やかな70s風ポップロックや裏打ちが効いたスカ風までバラエティはありますが、メロディやコードにAndy節が強く刻まれているのでそこに散漫な印象は全くなく、すべてがポップです。

2種類のジャケットデザイン

本作は日本盤と海外盤でジャケットデザインが違います。海外盤はJohn LennonとYoko Onoの「ベッド・イン」イベントのパロディになっています。デザインしたのは日本版・海外盤ともにCentral67。スピッツや椎名林檎の有名どころを数多く手がけるデザイン事務所です。海外盤はとくにアナログ盤でも映えそうなデザインですね。

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補足:2003年にリリースされたその他のアルバム(Wikipedia調べ)

大御所は試行錯誤しつつも、新世代の才能が出てきている時期ですね。
・Hail to the Thief / Radiohead
・St. Anger / Metallica
・Dangerously in Love / Beyonce
・Come Away With Me / Norah Jones
・君繋ファイブエム / ASIAN KUNG-FU GENERATION
・SOUL'd OUT / SOUL'd OUT
・magic number / KICK THE CAN CREW
・厚木I.C. / 小泉今日子



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