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良い姿勢になるための視線の秘密


良い姿勢になるためには足腰だけでは不十分です

よく「良い姿勢になるために足腰を鍛えましょう」ということが言われます。

ですが実を言うと、足腰を鍛えるだけでは姿勢はよくなりません。

確かに足腰は身体の体重を支える重要な場所であり、足腰が弱くなってしまうと体重を十分に支えることができず、良い姿勢を保持することができなくなってしまいます。

ですが、姿勢とは身体全体で作られているものです。

足腰は重要な要素ではありますが、足腰を鍛えれば全て解決すると言うことでもありません。

特に姿勢には、本当に様々な要因が複雑に関係しているため、ちょっとした「ある意識」だけでも姿勢は変わっていく可能性があります。

今回は数ある要素の中から、姿勢に影響を与える視線について解説していきます。

視線は日頃から意識していないことが多いですが、かなり姿勢に対しての影響を強く与えている要素になります。

よくある例としては、最近では「スマホ首」などは視線に対する姿勢の変化を如実に表しています。

簡単に言えば、視線が下がることによって、首や頭の位置が変化し頭の位置が変化することによって、姿勢のバランスを保つために姿勢が変化していきます。

先ほどの例は、視線が姿勢に悪い影響を及ぼしている例でしたが、逆に視線を意識することによって姿勢が整っていくことも起こります。

「視線とかちょっと難しそう」と思うかもしれんが、今回の内容は身体の重さの変化に注目した話なので、「誰でも理解しやすい内容」になっているので安心して読んでみてください。

良い姿勢にしようとして身体を緊張させてしまう人や良い姿勢の状態がいまいちわからないと言う方に関しては、今回の内容はきっと参考になると思います。

ぜひ最後まで読んでください。

視線から身体を整えてみましょう


まず、姿勢と視線の影響について簡単に説明します。

先ほども触れましたが、視線が変わることによって、私たちは無意識に首を動かしたり、頭の位置を動かしています。

目の動きと首の動きは、直接的ではないにしろ、動きがかなり連動しています。

簡単に体験してみましょう。

自分の指を後頭部に当ててください。
後頭部の真ん中あたりに骨が出っ張っている場所があると思うので、そこを目印に出っ張りから少し下の部分を指で押さえておきましょう。

その状態で、首は動かさずに目を左右に動かしてみてください。
すると、後頭部の筋肉が目の動きに合わせて僅かに動くことを指で感じられるはずです。
動きとしてほんの僅かなので、感じるのに少しなれが必要かもしれませんが、視線と首の動きが連動していることを確認することができます。

首の上には頭がついているため、当然ですが首が動くことで頭の位置も変化します。

ざっくり言うと、視線が下がれば頭は下や前に移動します。逆に視線が上がれば、頭は上や後ろに移動します。

「頭が動くくらいで姿勢が変わるの?」と思うかもしれませんが、実は私たちの頭は体重の約10%程度あると言われています。

つまり体重が50kgある人であれば、頭の重さは約5kgにもなります。
同じ5kgのもので言えば、スーパーなどで売られている中くらいのお米の袋と同じ重さになります。

そんな重たいものが身体の一番上に乗ってることを考えると、頭の位置が変わるだけで、体全体としては大きな負荷がかかることが想像できると思います。

そのため、仮に足腰を鍛えていたとしても、視線が下がっている状態であれば、頭の重さに影響されて、背骨は丸くなり、まっすぐした姿勢を取りづらくなります。

必ずしもまっすぐの姿勢が良い状態ではありませんが、視線が姿勢に関係していることを表す良い例かと思います。

逆に視線を変えることで、姿勢にも良い影響をあたえることもできます。

今回の内容はここがハイライトです。

良い姿勢になるためには、「同じ位置をみるのではなく、遠くの景色やときどき上を見るようにしましょう。」
視線を意識するときに重要なことは、同じ位置を見ないことです。

視線に限ったことではないのですが、身体には特定の良い位置があるのではなく、常に動いている状態で固まっていないことが良い状態であると言えます。

視線でも同様で、例えばスマホやパソコンを長時間みている状態は、視線がほとんど動いていません。
つまり、視線の動きに合わせて動いているはずの首の筋肉なども動きにくくなり、頭の位置も同じ場所に固定されてしまいます。

この状態が長時間続くことは、姿勢にとって良い影響を与えません。

逆に、たまには視線を外して遠くを見たり、上をみて普段使っていない筋肉を刺激することは、頭の位置を変化させやすい状態をつくるうえで重要な役割を果たしています。

もちろん車の運転など移動中に視線をコロコロ変えることは事故にもつながるので、必ず安全あ場所で行ってくださいね。


視線を意識して明日から身体を整えてみましょう!


今回は、視線と姿勢の関係について解説しました。

私たち動物は「動いている状態」を基本としています。

それは歩くことなどのわかりやすいものだけではなく、視線のように普段あまり意識しないことも含まれています。

もし、普段からスマホやパソコンをよく使っていると言う方は、この記事を読んだ後、少し遠くを見るようにしてください。

それだけでも、頭の位置が変わり、首などの筋肉の張りが和らぐことがあります。

今回の内容が参考になれば幸いです。

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